2019年1月20日日曜日

酒粕と結晶はちみつで甘酒

寒い日は甘酒を啜るに限る。
飲む点滴と言われるぐらい栄養は豊富だし、美味いし、身体が芯から温まる。
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今年は、市内山方にある根本酒造の「久慈の山」の酒粕が手に入らなかったので、市販の酒粕を使って作ってみた。
ちぎってお湯に漬けて置いて、十分ほどしたら煮た立てながらかき混ぜて、ドロドロにする。そして甘味を付ける。今年の甘味付は、砂糖の代わりに結晶したはちみつを入れて作ってみた。

昨年瓶詰したはちみつも、採った巣箱の違いで真っ白に結晶したものがある一方でまだほとんど結晶しないものもある。含まれる花粉とブドウ糖成分の多寡によるものだが、不思議である。次の写真は昨年秋に採集して瓶詰したものだが、かように違いが出る。
結晶するとはちみつの既成イメージと異なるためか敬遠する人もいるのだが、食感が変わるだけで味も栄養も変わらない。逆に、結晶するとスプーンですくっても垂れ落ちない(ペースト状になる)ために都合が良いというひともいるくらいだ。
採取した巣箱が違うとこれだけ結晶の差が出るのだから不思議だ
今回は左側のネットリと結晶したはちみつを甘酒に入れてみた
カップには刻んだ柚子皮を浮かべて香りを楽しむのが自分流である。すりおろしたショウガを少し入れるというのもお気に入りである。

発酵食品の王様・酒粕+我が家の生はちみつ+柚子皮・・簡単だが極上の贅沢な甘酒である。立ち昇る香りがなんともタマラナイ。
これを毎日飲むと、きっと免疫力は格段にアップするに違いない。
そしていま当地でも大流行しているインフルエンザにも罹患せずに済む(はずだと思っている)。

2019年1月16日水曜日

神永園芸のはちみつ

市内にある神永園芸は、たくさんの種類の花や農作物の苗、植木などを取り扱っている大手園芸店。
毎年春先にこのお店が配布するチラシ広告には、ミツバチの巣箱とミツバチが好むキンリョウヘンというある意味でターゲットが絞られるマニアックな蘭が掲載される。これを見て意味することろがわかる人がどれほどいるものかと、余計な心配だがこのことをかねてより不思議に感じていた。
◆  ◆  ◆
先日、このお店のレジ台にニホンミツバチのはちみつが置いてあるのを発見。
店員さんの話では社長が市内の自宅でニホンミツバチを飼っていて、採れたハチミツを瓶詰して販売しているのだとか。
なるほどねぇ〜。
社長もミツバチを飼っていて蜂飼いのニーズがよく分かるから、巣箱やらキンリョウヘンをこうやって販売してくれるのだなと納得。他の園芸店ではまず並べられていない種類のものだから。
奥のコーナーには養生中の大量のキンリョウヘンの鉢が並んでいた。まもなくキンリョウヘンは店頭に並べられると聞いた。
社長は存じ上げないけれど、ミツバチ仲間のようだ。なんだかうれしくなってしまった。

2019年1月14日月曜日

蝋梅の香り

寒くて冬晴れの日が続いている。

庭の蝋梅は多くの蕾が膨らみ、一部は既に花が開いた。
近づいて香りを確かめる。いつも思うが、ほんとうに心和む良い匂いだ。

当地の梅は早咲きであってももうすこし先なので、この時期に咲く数少ない花。
しかしながらミツバチが訪花しているのはまだ見たことが無い。
ネットで調べると蜜源としている方もおられる。ただ正確なことは分からない。しばらく花の期間が続くので通るたびに眺めて観察している。
花を眺めていても、この花はミツバチにとってどうかという観点で常に観ている自分がおかしくもあるが、これで良いのである。


2019年1月8日火曜日

カリン

ふたたび上島珈琲の話。
いま期間限定で「蜂蜜かりんのしょうが湯」なるものを提供している。

前回の「日本蜂蜜のはちみつミルク珈琲」に続いて、この珈琲店でははちみつ関連メニューを出している。
この手の大手チェーン店ではちみつを使ったメニューとあらば、なんとしても飲んで味わってみなければなるまい。
年末、たまたま上島珈琲店を訪れる機会があったのでオーダーしてみた。

◆  ◆  ◆
かりんは古くからの民間療法で咳や痰など喉の炎症に効くと言われている。しょうがも代謝を良くして身体を温める効果があるとされる。良いもの同士の組合せにさらにはちみつである。トリプルの良いもの成分組合せ効果で、心も身体も温めよう・身体を労わろうという狙いだ。

そのお味はであるが、ほんのりとはちみつの香りとカリンの味がする砂糖汁といった感じか。口に含んでじっくり味わえばショウガの味があとでじわっと効いてくる。ただ特別に「これは美味い」というほどのものでないというのが小生の正直な感想である。喉がイガイガした寒い日などは、確かにこれはうれしいドリンクかもしれない。(・・・味覚は個人の感覚に大きく左右されるし、食レポボキャも乏しい我が身の感想であるので割り引いて読んでほしい)

カップ底の方に薄くスライスしたカリンか数枚沈んでいるが、これを食してもあまり味はしない。ボソボソした繊維質のものだ。店舗のポスターに「カリンの実入り」とあるからかろうじてこれがカリンだと分かる。
カリンの実のスライス
これを食べてみても味がしないし、ボソボソで全くおいしくない
蒸したショウガを乾燥させると身体を温めるとされるショウガオールの効果が何倍も高まる、との説明が上島珈琲のHPに紹介されている。
なるぼと手が込んでいる商品ではある。
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そういえば、我が家にもカリンの木がある。毎年たくさんの実を付けている。
生のままでは食べられないので落果に任せて放置してきた。
考えればなんとももったいない話だ。
ちょっと手間を加えるて砂糖漬けやコンポートなどで楽しめるようだ。喉に良い成分を活かしたこの上島珈琲のような商品もできる。

というわけで、今年はカリンとはちみつとを合わせた新しいはちみつ加工品「かりん &  百花蜜」を商品化してみたいと考えている。乞うご期待。

2018年12月27日木曜日

寒さの中で野菜が甘くなる不思議

ここのところ暖かい日が続いていたが、やはり年末である。寒い日は寒い。霜が降りて一面が真っ白な朝もある。
そんな朝の畑の白菜はすっかり『霜化粧』である。
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これだけ冷え込んでも葉野菜や根菜はダメにならない術を身に付けている。

うろ覚えの知識だが、純粋な水は零度の凝固点で凝固する(氷になる)が、糖分やビタミンなど、水以外の別の物質が混じる・含まれると零度より凝固点が低くなる(零度を下回っても凍らない)。だから冬に向かって糖分を貯め込んだ野菜は大丈夫。そして実際にこのように凍てつくようになってからも、より寒さに耐えようと糖分を増やす。
なので、冬の寒さに耐えている野菜は豊富に糖分を含んでいる=甘さが増している。
・・・という理解でいる。生物科学的な正確な仕組みはどうだか分からぬが、そんなこたぁどうだって良いというのが基本スタンス。

こんな凍てついた畑から採った野菜しか口にしないので、スーパーのキレイな姿の白菜やホウレンソウの甘味とどれほと違うのかが比較できないが、たぶん理屈通りなのだろう。
ああ、旬の露地野菜を食べられる幸福感。。半端ない。

2018年12月15日土曜日

一番のお気に入り

「ゆずコンフィチュール」が今月から販売店様の店頭に並べられている。
香り豊かな柚子皮と自家産の百花蜜を素材にした、地元産品だけで作った柚子ジャム。
この季節にだけ提供できる季節限定商品だ。

はちみつの濃厚な甘さと柚子ピールの苦味が程よく調和して、大人の味に仕上がっている(・・と思う)。口中に広がる柚子の香りは何とも上品で爽やかだ(・・と思う)。
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今年もひとビンだけ試食してみた。
個人的に一番のお気に入りの「バニラアイスクリームへのトッピング」。

柚子にしてもはちみつにしても、これら材料がどのような場所で生育したり取れたりしたのかをよく分かっている。
だからであろうか、スプーンで口に含むたびに黄色い柚子が青空に映えた風景や、風に揺れる花々とミツバチたちの飛び交う姿が、目の前に広がってくる。
なんとも豊かな世界が、口中と脳内とに広がってそれはそれは幸せな気持ちになれる。
毎年お買い上げいただいている(年配の)女性も、まさに同じようなことをおっしゃっていた。

小生が提供している・生産しているのは単なるはちみつとその加工品である。
だが、食べた人が幸せな気持ちになってもらえるようなものであるならばこれに勝るうれしいことはない。
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もうひとつの数量限定商品、クルミのはちみつ漬け『くるみ&百花蜜』も大好評だ。ひとビンにクルミが約5個分入っている。クルミの収穫量に限りがあるため数量限定とならざるを得ないのが残念だ。

2018年12月4日火曜日

枇杷馥郁たり

枇杷の花は芳香性がとても強い。

木の周りは馥郁として、甘く上品な香りが漂う。
樹下に立つと不思議な感覚になる。個人的には好きな匂いだ。
多くの人が『杏仁豆腐』の香りと表現しているのだが、なるほど、納得できる。

人が香りに引き寄せられるのと同じように、花には花粉や蜜を求めて多くの昆虫が寄ってくる。当然に我が家のミツバチたちも通ってきているのだろう。こんな上等な香りのする花の蜜や花粉は見逃すはずがない。
初夏に黄橙色の甘い実を付けてわれわれを楽しませてくれるのも、ミツバチの花粉交配=ポリネーションのお陰。