2013年7月31日水曜日

古代ハス 開花

古代ハス(大賀ハス)が開花した。
濃いピンクが一輪、田んぼの緑の中に。
2013/07/31 AM8:20 撮影
残念ながら、開花時にポンと音がしたかどうかは分からない。

         

昼過ぎに、道路脇に説明板を立ててみた。
通行する人が、花に気づいたとしても、このままでは何なのか分からぬであろうから。
情報だけはタイムリーに、正しくちゃんと提供しないとなぁ・・なとどひとりごちてみたり。

古代のハスと理解してもらったうえで『へぇ〜』やら『ほほぉ〜』やら『ふ〜ん』でよい。2000年の歴史ロマンを感じってもらえれば嬉しいが。

2013年7月30日火曜日

古代ハス(大賀ハス)蕾をつける

古代ハスとして有名な大賀ハスが我が家の田んぼの一画に植えてある。
次第に根を田んぼの中に延ばしてきて、いまでは大半の葉が稲の中に生えている状態になってしまっている。

植えてからもう10年ほど経つだろうか、毎年葉っぱだけはたくさん生えてくるのだが、花が開くことはなかった。
そんな大賀ハスだったが、今年初めて蕾を付けた。
孤高で、凛とした姿だ
特別なことはしていない。やはりその土地に根付き、開花するまでには一定年月が必要なのだろう。

開花まではまだ数日かかりそうだが、濃いピンクの大きな蕾が緑の稲の中にとても良く目立つ。
近寄ってみると、背が低く稲の中に隠れて遠くからは見えないが、もうひとつの蕾も確認した。
稲の背丈より低いところにも蕾
大賀ハスの本家本元(出土地)である千葉で育てられているものは、5月の終わりから開花しピークは6月末〜7月初めのようだから、当地ではずいぶん遅いことになる。
千葉市の大賀ハス開花情報2013

2000年も前の縄文時代に咲いていたハス(の子孫)がいまこの地で開花しようとしている。まさにロマンだ。

         

場所は、JR玉川村駅から北に250mほどの県道脇の田んぼ。通行する車からでも見える場所だ。
今はまだ蕾でちょっと見つけにくいが、開花した暁には緑の中にピンクの花が目立つであろうから、容易に見つけられるに違いない。
(脇見運転せずに、横の空き地にしっかりと停車して)観賞していただければ幸いである。

2013年7月29日月曜日

最高の蜜の味

プラムの収穫時期はとうに終わり、やや遅れて収穫時期を迎えたプルーンもほぼ終わろうとしている。
これらの果実は、ちょっと実が赤くなると鳥達が目敏く見付けて啄みにやってくる。
粒も大きくて一見良さそうな実も、手にしてみると嘴で突つかれた痕が大きく広がっていて残念なことも多い。
そうなるとさすがに商品価値はない。

取って捨てるまでもないためそのまま枝に残しておくことも多いが、それが熟して腐りかけるころ、ある生き物にとっては最高の贈り物となっている。
顔を埋め蜜を貪っている
甘い甘い蜜を求めて、昆虫達が寄ってくる。
カブトムシもだ。今日はオスのカブトムシがいた。
ベタベタ・ジュクジュクの腐りかけ(いや、腐っている)のプルーンにしがみつき、貪っている。
逃げる気配は全くない。きっと至福の時間なのだろう。
我々にとってはちょっと触るのも抵抗あるシロモノだが、このジュクジュク・ベタベタは最高の蜜のようだ。

人間にとっても美味しい果実であることは間違いない。ただ美味しいと感じる時期が彼らとは多少違うに過ぎない。

今年は多くの方々にプラムやプルーンを喜んでいただけた。
美味しいものを食べているとき、人間も動物達も幸せを感じるのは同じのようだ。

2013年7月28日日曜日

夜明け前

東野はすべて山の中である。
あるところは蕎麦畑がひろがる平坦地であり、
あるところは十メートル程の幅の玉川の岸であり、
あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。

(タイトルを『夜明け前』としたので、このような書き出しが相応しいと思いパクってみたが、かなり唐突で無理がある orz)

夏至からひと月以上過ぎたとはいえ夜が明けるのはたいそう早い。
今日(7/28)の段階でも午前4時前には空は十分に白んで、山の端も木々もはっきりと確認できる。空気はヒンヤリとしており、ちょっと肌寒いほど。
ここは蓄熱する人工物とてほとんどない田舎。都会のように日中に照らされ蓄熱したコンクリートからの暑さがないので、明け方は驚くほど涼しい。

         

夜明け前のこの時間帯に、周囲の山々がひと時賑やかになる。
時系列で様子を記してみる(朝早く目が覚めてしまったためメモしてみた)。
3時50分頃、ヒヨドリが一斉に鳴き出す。
4時10分頃、ヒヨドリの無き声にカナカナ(ヒグラシゼミ)が一斉に鳴き出して加わる。ヒヨドリの鳴き声がかき消される程だ。このときが一番賑やかで、それはそれはウルサい。空はすっかり明るくなる。
4時40分頃、カナカナが鳴きやむ。ヒヨドリの鳴き声だけになる。
5時10分頃、その声も鳴きやみ、わずかなウグイス、山鳩、カラスの鳴き声だけとなりちょっとした静寂な時間となる。次第にこれらの鳥も鳴き止む。辺りはすでに十分に明るく、曇った日中とさして変わりない。
5時38分、玉川村駅に上りの始発の汽車が入る。県道を通過する車の音が増えてきてざわつきだし、今日の人々の活動が始まったことがわかる。

なんの特色もない田舎の町だが、よく目と耳と感性を使って辺りを見渡すと素晴らしい世界に気づかされる。あまりにありふれているから気づいていないだけだ。

名所旧跡があったり、歴史の教科書に登場するような場所だけが自慢できる田舎ではない。むしろ昔からそこで懸命に生きた名も無き先人たち=我が先祖達の、汗や涙が染み付いた土地のほうが、素晴らしい田舎であると思っている。
ここ常陸大宮市東野、わが故郷はそんな場所である。

    心につながる故郷
       血につながる故郷
          言葉につながる故郷
                      島崎藤村

2013年7月27日土曜日

投稿500回目

2年前の東日本大震災直前の3月9日、このブログをスタートさせた。
以来、2年4ヶ月経った。
田舎オヤジの単なる農作業日誌ほどのブログではあるが、ビュー回数は6万を超えた。なんとも不思議だが有難いことだ。そして、今日のこの投稿がちょうど500回目である。

(我々の指の数が10本であることから10進法が生み出され、一般に採用している。故に500という数字は切りが良いと感じてしまい、メデタイような雰囲気になる。だが2進法や6進法(コンビュータの世界)や12進法(時計の世界)やらを使っていたとすれば違う数字がメデタイと言うことになるのだろう。仮にだが我々が蛸の仲間であったら8進法だったかも知れぬ。・・ なのであまり500がメデタイ意味は無いと思っている。屁理屈だが。。)

たいした知識もないくせに、よくもまあこんなに続けられたものだと思う。
このような辺鄙な田舎では、変化と言えば四季の移り変わりくらいのものなので、とりたてて珍しくもないであろうそれら季節の様子を、拙い文章で綴ってきた。
かなりの部分を写真で誤摩化しているのは、ご賢察の通りである。
知識の幅も深みも無い身であるが故に、従来の路線を変えるのも難しい。
やはりいままでの方向性で行かざるを得まい。

         

今日(7/27)、嬉しい出来事があった。
夕方、JR水郡線・玉川村駅前の無人野菜販売所の店仕舞い(立て看板と幟の片付け・売れ残り野菜の引き上げ・料金回収)をしに行ったところ、料金箱に名刺が挟んであるのを見つけた。
(ご本人の了解を得ていないのでYさんとする)
お名刺の住所は埼玉県である。
Yさん、お仕事で来られたのか、あるいは近くのゴルフ場にプレイしに来られたのかは存じ上げない(・・このような場所の無人野菜販売所だ。ここを訪問することを目的にわざわざ来られるはずは無いことは確かだろう)が、立ち寄っていただいたようだ。
さらに、お名刺にはブログを楽しみに見ていることと、この販売所で昨年配ったヒマワリの種を播いて花が咲いていること、が記されてあった。

全く見ず知らずのYさんだが、いつも見てくださっていると言うこのブログをきっかけとして訪ねてきてくださったものと拝察する。お会いすることはできなかったものの嬉しい出来事だった。

書き手の自己満足に始終したり、一方通行になりがちなブログなのだが、このような反応を頂けたりして双方向になるとまた違ってくる。
なんとも単純であるが、今後も続けてゆこうと気持ちを新たにしてしまう。

しょうもない話にも懲りずに今後ともお付き合い頂けたら幸いである。

2013年7月25日木曜日

ブルーベリー収穫開始

2013年度のブルーベリーの収穫を始めた。
まだそれぞれの枝には紫紺の粒が数粒でしかないが、それらを摘み取ってみた。
粒は大きく味もしっかりとしており濃い。
粒は昨年より大きく揃っている。(2013/07/25撮影)

公式的には今年の『初物』でもあるので、まずは仏壇・神棚にお供えである。

何モノがおわしましてこの素晴らしい実りを我々に与え賜うのかは分からぬ。
分からぬが、今年もまたこのように収穫ができることは、ほんとうに有難いこと。
人知を超えた何か、つまりは神様(祖霊や産土神のようなものだろうか)からの贈り物であると考えるのが自然だっぺど思う。
素直・謙虚な気持ちで、ただただ感謝しつつの収穫である。

         

確かな出来を確認したので、いよいよ明日(7/26)から無人野菜販売所にて陳列販売を開始することにした。(100g=100円を予定。昨年と同じ価格設定)

これは販売所での立ち話ではあるが、ブラム(ソルダム)・ブルーンを購入してくださった方々からの期待も大きい。どうやら昨年以上に手応えはありそうである。
しばらくブルーベリーキャンペーンが続きそうだ。

今年も、直接わがファームにお越し頂いての摘み取り体験も可能にしている。
予約受付(*)を開始しているので販売所に掲示して情宣するつもりだ。
こうやって、目指す6次産業化した農業の形にだんだんと向かいつつある。
ますます楽しくなってくる。

(*) 7/17のブログ参照

2013年7月24日水曜日

ソルダム

プラムの好評完売から2週間あまり。
同じプラムだが別の品種であるソルダムが収穫時期を迎えた。
この樹がまともに実を付けて収穫できるまでになったのが、実は今年が初めてだ。例年全く実を付けないか、僅かに実が付いても収穫できる前に全て落果してしまっていたので、ちょっと嬉しい今年である。

 =>こちらの樹だけは品種が分かっている。果実の特徴も一致しているので間違いない。7月上旬に最盛期を迎えた先だってのプラムは、色・形・大きさから恐らく『大石早生』ではないかと思われる。参考HP=>果物ナビ・すもも(李/プラム)
この品種もいっぺんに色付き始まった
前回の品種よりも、ひと回り大きい果実で果肉が赤い。
表皮は多少緑でも果肉は真っ赤でジューシーだ

さっそく今日(7/24)、JR水郡線・玉川村駅前の無人野菜販売所に並べた。
予告無しに急遽出店した上に午後からは大雨となったのだが、このソルダムだけはまたまた完売となった。
特別珍しい果実ではないと思うし、プラム好きの人がこの地域に特別多いとも思えない。
今日だけ交通量が特別多い訳でもない。(ましてやSLが水郡線を走ったり玉川村駅で停車した訳でもない)
やはり、オバちゃんたちに6個入りパック=100円という価格設定が響いたのだろうか。
スーパーで売られているソルダムはやや高価だがモノは立派でそれだけの価値はあろう。我が家のソルダムは、味は負けないとしても、大きさもバラツキあるし色も劣っているのが現状だ。
そもそも比べるようなシロモノではないのは分かっている。
値段設定は微妙な問題だが、どうせ消費しきれない分量が数日間に熟れるのだから、手間賃が回収できる程度でよしとしているのだ。
いずれにしても、この無人野菜販売所が認知されてきて、口の端に上るようになってきたのがなにより嬉しい。今後、何をするにしてもやり易い。

                                              

ソルダムの収穫時期もまた短い。明日、明後日と連日並べようと思う。
つづいてプルーンが収穫時期を迎えるが、これもまた短期間で一気に熟れるので、連日の販売となるだろう。
ここ数日は忙しくなりそうだ。

また、多くのお客さまに里山の味覚を味わっていただければ幸いである。
ついでに、周囲に口コミしてもらって我が『ひたち里山ファーム』の名を広めてくれたら尚うれしい。
予告無く突然今日並べた。
20パック陳列して1時間後には残量2パックに。
この交通量・周辺の人口密度からすると驚異的な売れ方だ。
中味が分かるように切った果実を見本で置いたのも良かったのかもしれない(上の箱の2個)