2022年7月26日火曜日

出穂

先日まで田んぼの水不足が懸念されたが、適度な降雨がありとりあえず安堵している。引き続き気温も高い状態にあり、日照も確保できているため、稲にとっては好ましい状況が続いている。その稲は今がちょうど出穂(しゅっすい)の時期だ。

やがて稲穂となる部分がツンとまっすぐ上向きに伸びてきている。この粒粒ごとに花が開いて受粉する。

稲は風によって受粉する仕組みの植物だから、一斉に花が開く。そして花が開いている時間はとても短い時間だ。この期間に天候不良だったり、水が不足して十分に生長できなかったりすると不作の年になる。

見たことはないのだが、この短期間の開花→受粉にミツバチも一役買うことがあるらしい。花粉を求めてミツバチがやってくるということだ。

ただこの時期は害虫駆除のための農薬散布がこの付近でも広く行われるため、散布対象の田んぼの近隣にいるミツバチたちは少なからず影響を受けているのではないかと思う。我が家でも、毎年夏場に居なくなるのが急増するのも稲への業務的な農薬散布、あるいは一般家庭においての安易に散布する除草剤の影響ではないのかと密かに思っている。だが断定するだけの証拠もなく証明できないし否定もできないので、毎年モヤモヤが続く時期だ。

この田んぼでは、このように葉の間にクモが巣を張っているのが良く目につく。ここの自然の多様性の証だ
(稲穂のカタチになりつつある出穂間もない稲の花。
細く小さい白っぽい部分が花だ)

0 件のコメント:

コメントを投稿