今シーズン捕獲したニホンミツバチの一群が逃去した。わりと蜂数が多く元気な群れで、秋の採蜜を楽しみにしていただけに実に悔しい。
巣箱を逆さまにした状態 |
内部を見るときれいな7枚の巣板が並び、ずっしりとした重みもある。蜜がしっかりたまったままだ。よほど突発的な事態が発生し急いで逃げ去ったのだろう。
巣を開くと美しく輝く蜜が詰まっている。糖度を計ってみると75.1。ハチミツとして必要な最低糖度78度まであと少し。まさに最終の仕上げの段階だったようだ。
糖度が足りないこの状態では自家消費するのなら問題ないが、商品としては不適格。今回は他のミツバチたちへ餌として還元してやることにした。多くのスズメバチも蟻たちもまた寄ってくるが、慈悲の心で施しをする。
この状態で巣箱近くに置いておくと ミツバチが群がり蜜をキレイに食べ尽くしてくれる |
もったいないほどのきれいな蜜。少しだけ舐めてみた。
口中に広がる爽やかな甘さとともに、巣箱が置いてあった場所から見える景色、草花の揺らぎ、鳥の鳴き声、風の音が脳内をよぎった。
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