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ほぼシーズンの半分を過ぎたので、今年の中間成績をメモとして残しておく。
〇設置箱総数 = 88台 (・・あるひとは四国霊場88カ所と同じだと言った)
〇5/8現在の入居巣箱数 = 9台
〇今年度の捕獲数 = 9 群
逃去群数 = 1 群
入居には至っていないが出入りする蜂が多数確認されている巣箱もいくつもあるので、あと少し数字は伸びそうだ。振り返ってみると確かに入居成功率は悪い。が、どうにか1割は超えたので一安心だ。過程を楽しんでいると考えてもいるので、これでも上出来だと思っている。上を望んでもキリがない。
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今年は、我が家の近くでは全くミツバチの姿が見えない不思議な現象が起こっている。例年ミツバチがうるさいほど飛び交っているはずの、ネコヤナギの花の時期にも、梅が満開の時期にも、スモモ・サクランボの花が満開の時期にも、ほぼ終わりの時期となった菜の花にも、全く姿が見えない状態だ。それは今も続いている。近所の人と話をしていても、多くの人が同じ感じ方をしているようだ。
一つ考えられる原因としては、いま全国各地で『アカリンダニ』というミツバチの呼吸器に入り込み死に至らしめるダニが蔓延しており、茨城も例外ではないと聞いている。もしかしたらこのあたりでもそのような事態が発生しているのかもしれない。
かつて鳥インフルエンザが蔓延してニワトリと養鶏業者が大打撃を受けたと同じように、小さくて見えないダニでミツバチと養蜂者は大打撃を受ける。目に見えない世界の話で、対処は難しい。というか個人的には無理なのが現状だ。
今年の捕獲群れ全ては、我が家から遠く離れた地区で捕獲したものである。
このようにダニが及んでいない地区もまだあることはなんともサイワイであるしウレシイ。
距離の離れた多数のポイント(ほとんどが野山だ)に巣箱を分散して設置してあるということは、図らずも病気や感染症で飼育群が全滅してしまうリスクを低減させることにもなっている。
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このことは同時に、巣箱見回り作業がとても苦労することを意味する。
時々は周辺の草の除去だってしないといけない。置かせていただいている家の方との茶飲み話にも付き合うことも多い(楽しいひと時ではあるが、早く次の場所の確認に行きたい気持ちもある。なかなか「んじゃどうもねェ~。こんどまたゆっくりくっから(来るから)」と言って立ち去ることができないでいる)。
1日で回れる数ではないので、何日にも分けて順番に訪ねて歩き、「早く入居しますように」と巣箱に祈りをささげている。このように野山を廻り、神仏への祈りにも似た気持ちで巣箱をチェックして見て回る姿は、厳しさは到底及ばないが、まさに四国遍路の姿に近い。ある人が言った「お遍路・四国霊場88か所巡り」は、ピッタリの例えだと思う。
家の方と茶を飲みあれこれと話をするのも遍路道での地元の方による「接待」と同じではないか。
ハチを通してたくさんの人とのつながった。そしてそのつながりは、なんとも心を豊かにしてくれている。
山の中腹の高台にある杉林に設置した巣箱。道路からやや離れている。 ここまで辿り着くのも一苦労だが・・・ |
巣箱の入り口がこんなことになっているのを見つけると 疲れなど吹っ飛んでしまう |
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