2017年5月19日金曜日

ひとり農業 今年の田植えは

茨城北部では、ほとんどの農家で田植えは既に終わっているか、終わりつつあるところだ。たっぷりと水を湛えたたんぼの水面には小さい稲苗が少しだけ葉っぱを出して風に揺らいでいる。晴れた日の田んぼはキラキラと眩しいくらい。実に良い眺めだ。
瓜連の台地から東側の久慈川方面を望む
広くて条件が良い田んぼが広がっている
近時、農協に稲作作業全般を委託している農家も多いので、たいていは農協のスケジュールに従って代掻きから田植えまでが淡々と進められる。広くて条件の良い田んぼは、大型の機械であっという間に作業が終わってしまう。一方、我が家の作業はそんな大規模で省力化された農作業とは較べるまでもない極めて労働集約化した農業である。労働者一人当たりの設備投資額は極めて低い。つまりは人の手による作業にかなりの部分を依存している。
同じような農業としてTBS金スマ・ひとり農業がある。山あいの狭い田んぼという自然環境は、大規模農業・機械化はまったく適さない。機械投資しても営農期間中にとても償却できない。従って、どうしても小型機械しか導入できず、人手に頼らざるを得ないのである。この県北西部の中山間地域は、環境的に厳しく、高齢者比率も高いために、耕作放棄・離農の予備軍が多い場所である。

今日は久しぶりにTBS金スマ・ひとり農業の、渡辺氏の田んぼ近くを車で通過した。
(予想通り)まだ田植えはなされていないようだった。今年もまたこの地区では最後の田植えになるのであろう。

田んぼを見た限りでは、代掻きはすでに済んでいて泥も落ち着き、水も澄んでいる。いつでも田植え作業ができる状態に見える。天候もしばらく良いようだし、おそらく数日内には田植えがなされるのだろう。レギュラーメンバーが参加して、歓声が響く楽しい田植え作業は近いようだ。

この場所の田植えが済むころは、周囲の山々は一段と緑を深める。夏が一段と近づく。

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