2016年3月10日木曜日

樹皮ビジネス ~ 分蜂捕獲板用スギ樹皮

まもなくミツバチの分蜂シーズンがやってくる。
ニホンミツバチ愛蜂家のみなさんは、(小生と同じように)捕獲準備に余念がなく、そわそわしている時期であろうと推察する。愛蜂家にとっては、元の巣から巣別れした群れを捕獲するのも楽しみの一つだ。
ミツバチは4月末~6月頃に巣のハチの数が一気に増える。するとあたらしい巣を求めておよそ半分の数のハチが女王蜂とともに巣を離れる。これが分蜂と呼ばれる行動だ。
昨年、梅の木にできた蜂球
だが、巣を飛び出したものの新たな巣を作るに適当な場所はすぐには場所は見つからない。なので適当な場所が見つかるまでの少しの時間、樹木の幹に留まり、塊り=蜂球を作る。上の写真のような状態になるのである。愛蜂家はこの塊をごっそりと網で掬いとって捕獲し、空の巣箱に放り込みそこで巣を作らせるわけだ。
この蜂球を人為的に誘導させようとする方法がある。元の巣の近くに捕獲板などと呼ばれる板を設置して、そこに分蜂群を誘導して蜂球を作らせようとするものだ。管理下に置いた板に塊りを作ってくれれば捕獲しやすい。
この捕獲板ひとつとっても、愛蜂家によって作り方も材質もバラバラである。単にベニヤ板の人もいるし、竹を割って並べて板に打ち付ける人もいるし、スギの樹皮やヤマザクラの樹皮を張り付ける人などなど・・・・。果たしてどれが一番良いのか、はたまたどれでも効果は大差ないのか、実際のところ分からない。真実はミツバチに聞いてみないと分からぬことだ。
であるがゆえに、あれこれと試行錯誤して、自分なりの経験積み上げながら良かれと思う方法を実践してゆくことになる。その際にインターネットから他人の試行錯誤情報を手に入れられ、参考にできる。自分一人では試行チャンスが少ない故に、他人様の情報は貴重で大変役立つ。
このような情報がいとも簡単に入手できるのであるから、われわれ良い時代に生きているものだ。
                                           
以前、当ブログで愛蜂家のために『スギ・ヒノキ・ヤマザクラの樹皮 販売します』と記したところ、数は少ないものの毎年何件かのご注文があり、発送してきた。
実際のところ捕獲に役立ったかどうかは分からぬが、どうであれ、依頼主のこだわりに少しは役立ったことだろうと思う。これもインターネットのお陰といえる。

さて、今年はやや趣が異なるヤマザクラの樹皮のお問い合わせを戴いた。
ある特殊な木工品を製作している工房からの問い合わせで、製作している製品の一部にヤマザクラの樹皮を利用するので、材料の安定調達のため仕入れ先を増やしたいとのご希望。サンプルをお送りして品質を確認してもらったところ、ひとまず合格。
必ずしも希望時期に希望の量は確保できないことをご了解いただいて、細々とだがお取引することと相成った。これも立派な『樹皮ビジネス』で、田舎ならではのビジネスモデルあろう。
きちんとした形に皮を剥ぐのもなかなか難しい
四国・徳島県の山奥では、おばあちゃんが始めた『葉っぱビジネス』が成功している。ニーズにマッチした商品をタイムリーに提供できれば、どんな山奥だって高齢者だってビジネスモデルを確立できるという素晴らしい事例である。最初は誰も商売が成り立つとは思わず、否定的だったと聞く。
今回の取引事例も、ネット活用がビジネスマッチングを可能にするので、続ける意味がある(・・・ただ、儲けを目的とした商売として=生業としては難しいとは思う。あまりにマーケット規模が小さすぎる)と考える。あとはどう発展・展開させるかが知恵の出しどころだろう。
なにしろ、そこにあるものに価値を見出して利用するだけで、大業なことはしなくてもよい。設備投資もまったく不要で気が楽だ。

このような話をすると、やたらと否定的な反応をする人がいる。『そんなの売れんのげぇ?   うまぐいがめって~・・』っと。確かにそうだろう。初めてのことってのは全てそんなものではないのか。試行錯誤だろう。何も困ったことが起きずに上手くいくことのほうが珍しいはずだ。だけとれども、やっている己自身のこの楽しさはなんとも言い難いのだから良いのである。
このあたりを説明してもなかなか理解してもらえないだろうから、何を言われても相槌を打っているだけだ。ちょっと寂しい人たちだなと密かに思っている。
                                           
閑話休題。
ということで、まだまだスギの樹皮は豊富に在庫もありご提供できるので、分蜂群捕獲用に使ってみたい方はご連絡・お問い合わせを。分蜂シーズンはまもなく始まってしまいます、お急ぎください。

1㎡相当分を1,000円で。(詳細は2014/12/31ブログ参照)
送料は実費ご負担ください。(送料の方が高くなる可能性が高いです。ご了解願います)

お問い合わせ・お申込み
 hitachi-satoyama-farm@live.jp   まで

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