2016年2月21日日曜日

良薬は口に甘し、かつ口にうまし。『ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)の紹介 

たまには本屋をのぞくことだってある。
最近出版されたはちみつの本が目にとまり、さっそく買い求めた。
『ひとさじのはちみつ』~ 自然がくれた家庭医薬品の知恵
        (マガジンハウス 前田京子著 本体1,300円 税別)

はちみつの新しい使い方を薬効とともに楽しく具体的に紹介している。
目次を紹介すると次のようなものだ。

  ・ひとさじのはちみつを寝る前に
  ・もうひとさじのはちみつは、目覚めのお茶とともに
  ・ひとびんのはちみつは、理想的な非常食・保存食
  ・はちみつで歯を磨こう
  ・大汗かいたら「はちみつ水」(手作りイオン飲料)
  ・はちみつ化粧水とはちみつのお風呂
  ・はちみつ軟膏とはちみつの絆創膏
  ・はちみつのパックとはちみつクレンジング
  ・はちみつ目薬
  ・はちみつの胃薬
  ・はちみつとビタミンCで、見えない敵と闘う-1
  ・はちみつとビタミンCで、見えない敵と闘う-2
  ・はちみつでおなかすっきり

なんともバラエティに富んだ薬効ではないか、とくにはちみつ目薬などは皆さんが『えっ? 目に入れるの??』だろう。
(著者の前田女史も、目薬として試すまでにはだいぶ逡巡があったことが紹介されている。あくまで著者個人の感想だが目に湿布をしたような気持ちよさで、クセになるとのことだ)
                                           
たんなる健康本ではなくて、豊富な文献から科学的根拠を明確にして薬効を解説・紹介している。とは言いながらも、愉快な文章仕立てになっていて面白く読み進められる本だ。
『はちみつを常備するのは、家にちょっとした薬局があるに等しい』と著者は言う。
はちみつが秘めているすごいパワーに驚かされる内容で、一気にはちみつに開眼してしまう。はちみつ生産者としてはうれしい、ぜひ読んで欲しい一冊だ。

わが『玉川里山はちみつ』にも、これらのパワーはしっかりと入っているに違いない。

外国産のはちみつすべてが悪いわけではない。ただ、何が添加されているのか分からないもの・どんな処理がされているか分からないもの、よりは、生産地と生産者がちゃんと見えるもののほうが安心して口にできるのではないかしらん。やっばり廉価には廉価の理由がある。
ましてかような薬効を期待するするのならば環境の良い場所(常陸大宮市東野)で採れた国産もので、純粋(混ぜ物なし)で、生(酵素を生かすため加熱処理無し)で、糖度が十分に高い(80%超)はちみつだろう。

おいしくてしかも体に良い。・・この本を読めば、もっともっとはちみつが好きになるはずだ。良薬は口に甘し、そして良薬は口にうまし。

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