2022年1月27日木曜日

ガチャポンプ(手押し井戸ポンプ)の交換

2020年9月に設置した『ガチャポンプ』=手押しの井戸ポンプが、昨年秋ころから本体部分にヒビ割れが入り調子が悪くなった。

いつヒビが入るような打撃を受けたのか分からぬが、表面からはうかがい知れない微細なヒビがおそらく以前から入っていたのだろう。明らかにわかるようになってきたヒビの隙間部分を各種接着剤で補修してはみたものの、本体が鋳鉄製でなかなかキレイに完全にはくっつけることができない。仕方なく多少の水漏れしながらも我慢して騙し騙し使っていた。ところが年末になるとヒビ割れ部分に入った水分が凍ったのだろう、大きく隙間が空いて使用不能となった。

前回のポンプはホームセンターで取り寄せてもらった品で結構値が張る高価なものだったが、今回購入したものはネットで購入したものでほぼ半額程度である。

届いた新しいポンプを取り付ける段になり、メーカーが異なると細部の仕様が結構違っていて単純に交換できないことに気付かされた。一般にこの手押しタイプのポンプには(本体シリンダーの大きさの違いで)3寸2分の32タイプと3寸5分の35タイプがあることは知っていたが、それだけではなく微妙な違いが多数あって、結構それが決定的だったりするため単純には交換ができないのであった。大した違いはないだろうとタカをくくっていたため少々焦った。

新旧ポンプの決定的な違いは、本体内部の弁部分だ。
それに伴い台座板と本体の間に挟むゴムの形状も変わり
ボルトねじの長さも異なる。単純な乗せ換えでは済まない。

どうにか無事水を組み上げられた

結局、台座板から壊れたポンプを外し、井戸に垂らしている8m程の管も引き上げてあれこれと苦労したが、無事に水を組み上げられるように接続しなおせて復旧できた。

寒い中での作業は2時間ほどかかり、身体がすっかり凍えてしまった。さっそく薪ストーブ前に座って、熱々の『SAZA COFFEE 』(いつものステックタイプのインスタントコーヒーではなく、今日はドリップ式の本格的なもの。頂きものである。やはりドリップコーヒーは香りも味も違う)をすすった。

一口に「手押しポンプ」といっても、知らぬことばかり。いい勉強になった。

2022年1月21日金曜日

山頂からの素晴らしき眺め



2011年の東日本大震災が発生した頃、そのプロジェクトはひっそりとスタートした。何のことは無い、立ち入ることも憚られる状態であった自宅近くの雑木林の山を、キレイな山にしようと考え、あの震災の直後から木立の伐採を始めたのである。

あれから十年以上経過。こんもりと茂って重たい森だったその場所は、見違えるようなスッキリした明るい姿に変貌した。周囲の木立が無くなり視界が開けた山頂部分からは、眼下には東野の駅前付近の集落を見下ろせるし、遠くには日光の男体山の雄姿も確認できるようにもなった。(これまでの苦労がある分、ここからの眺めは)何とも気分がいい。

先日、山頂部分のヤマザクラの大木を伐採した。伐採したヤマザクラの木の丸太を加工しベンチとテーブルを作ってその場所に設置した。ベンチに座り熱いコーヒーを啜りながら、この十年来の楽しかった作業に思いを馳せた。・・・感無量である。

山頂部分に設置したベンチとテーブル
左手奥にはJR水郡線・玉川村駅のホームと緑色歩道橋が見える

中央の松の木方向に「日光男体山」が見える

伐採が済んだ山肌には、サクラ・モモ・レンギョウ・ツツジ・モミジなど華やかに彩りを添えてくれる木々をずっと植樹してきた。これらの木々も年月を経て成長し枝ぶりも立派になり、季節ごとに多くの人の目を楽しませてくれている。

これでフェーズ1がほぼ終了した。今後はここまでキレイにした範囲での周遊歩道整備と歩道周辺の木立伐採を更に進める。花卉植樹もスビードアップする予定だ。これ以上の新たなる戦線拡大は(やりたい気持ちはとても強いが)収拾がつかなくなるのは間違いないので現段階では考えていない。

あと5年後にはもっと華やいだ場所になっているはずだ。

西側(県道102号線.JR水郡線29km標付近)からの遠景

2022年1月4日火曜日

令和4年度 蜜蜂飼育届を提出

 毎年年末に県の農林事務所からのお手紙が届く。『蜜蜂飼育届の提出及び蜜蜂実態調査について(依頼)』だ。養蜂振興法に基づき、たとえ趣味であっても、一つの群れでも、ミツバチを飼っている場合にはこの届を出すことが求められている。

今年の飼育計画(・・というか、小生の場合は今年の見通しというか希望的観測程度のものだ)の飼育群数と飼育場所を記入して出した。

今年の飼育計画だが、あまり根拠のない希望的見通してはあるが、一年を通して10群れ程度を安定して飼育出来たら良いと考えている。ニホンミツバチは捕獲しても、逃げる・スズメバチの攻撃で消滅する・弱い群れ故に冬を越せない、というケースが多々あるため、分蜂時期の4月~5月頃のスタートダッシュ時に如何に多くの捕獲をして群れを維持してゆくかがポイントとなる。経験値的にいうと、捕獲しても約50%はいなくなる。残りの50%のうち採蜜までできるのがそのうちの30%程度(つまり、当初の6月頃に30群れいたとしても、秋口には15程度になり、蜜が採れるのは4箱くらいなものだ)。したがって、今年の春には30群程度を確保したいというのがいまの目標だ。これもかなり意欲的な目標だ。

巣箱の補修・補充と蜜蝋製作も既に作業済みで、着々と春の捕獲準備は進んでいる。

2021年12月25日土曜日

初冬の芳香



初冬の芳香の定番である蝋梅と枇杷。
ちょうどいま開花が始まり、凍てついた里山の空間に独特の香りを漂わせている。ココロ和む一瞬だ。


2021年12月12日日曜日

クルミポリフェノール

 クルミの実が食品として身体に良いと言うことは、何となく知っているひとは多いだろう。

でも、白色の実の本体もさることながら、それを包んでいる茶色の薄皮のほうがどうやらすごいらしい。抗酸化物質のひとつである「ポリフェノール」は、赤ワインに多く含まれていることで有名だが、実はクルミには赤ワインを上回るポリフェノールを含んでいて、それが薄皮部分なのだそうだ。薄いカスやゴミみたいだとか決してバカにできないのである。

クルミの効果とは?論文をもとにクルミに秘められた13の効果を解説 (alloeh.jp)

しかもローストすることによりポリフェノールは倍増するとのこと。なんて素晴らしいのだろう。

純粋・生のはちみつもカラダに良いことは周知の事実。それにこの薄皮付きローストクルミを合わせた『胡桃&百花蜜』である(ひと瓶におよそ10個分のクルミが詰められている)。この両者が出会い奏でるハーモニーはスーパーフードであり、しかも美味すぎる。こんな一見何にも特色のない田舎であるが、かような食材が当たり前に採れるのである。この里山の魅力にもっと皆が気付いていいと思う。

上記リンク先で紹介されている論文は英語であるので読めていないが、このような科学的理論づけがあると、目下作業中のクルミ殻割りにもチカラが入る。真に良いものを提供できているという自信にもなっている。尖った殻を指で剥き続けているので指先の痛みはつらいが、一層の励みになるというものだ。

でもそれよりもっと大きなモチベーションになっているのは、このクルミやはちみつを手にしてくれた人たちの美味しさに微笑む幸せな笑顔が見えていることだ。甘いもの・美味しいものは間違いなく人を幸せにしてくれる不思議なチカラがあるから。

この薄皮にそんな成分があるなんてすご過ぎるが
あまり小難しいことを考えずに、
ただ美味しいものとして味わったらいい

2021年12月8日水曜日

巣箱補充

冬場はミツバチ巣箱のメンテナンス作業をする時期だ。

採蜜後の巣クズが付いたままの状態で清掃処理を後回しにしていたものや、ひび割れが酷いもの、スムシに穴を開けられたものなどを手直しする。大抵は部品的な交換でまた使えるが、損傷が酷い場合には廃棄処分だ。一番古い巣箱は10年経っていて、基本的に野外に置きっぱなしなので劣化は避けられない。

採蜜したままの状態の巣箱
10年経って劣化が激しい

嬉しい事にミツバチの群れが営巣中の巣箱が増えてきたため、巣箱を新たに補充作成する必要が出てきた。

今週から新しい巣箱を作り始めた。材料のスギ板をホームセンターにて購入。今年からはホームセンターで正確なサイズに切断してもらう事にした。乏しい切断具で素人が切るとどうしてもばらつきが出て、巣箱を重ねた際にガタついたり、箱そのものが微妙に歪んだり、隙間が空いたりが避けられない。切断費用は多少掛かるが試しに依頼してみた。やはりというか当然というか、恐ろしく素晴らしくきれいな切断面で完璧なサイズに切断されている。もっと早くに頼むべきだったと後悔。作業時間の大幅短縮にもなり品質の高い巣箱ができるので、トータルで考えてコスパは高い。

最初の板切断が省かれるため、一箱を30分ほどで組み立てられる。


このあと表面をガストーチで炙って焼いて完成である。

余談だが、いつも利用しているホームセンターが最近改装され、売り場が大幅に拡充された。特に資材コーナーが充実したのがなんとも嬉しい。そしてその一画に『ミツバチ巣箱コーナー』が新たに設置されたのを見つけ、さらに嬉しくなった。置いてあるのは巣枠式の巣箱や燻煙器などの養蜂グッズ。どうやらミツバチ愛好家は当地にたくさんいるらしい。だが大抵のニホンミツバチ愛好家は(重箱)巣箱を自分で作っていると思う。試行錯誤の過程もまたミツバチ飼育の楽しさのひとつで、醍醐味だから。



2021年12月6日月曜日

クルミ割り

ここのところ毎日少しずつクルミを専用のハサミで割っている。

今年は豊作だった昨年を上回る収穫量で、コンテナボックスほほ満杯のおおよそ1000個ほどが手元にある。これらを水に一晩漬して置いて、1~2分空煎りすると少しだけ口が開く。

水に浸しておいたクルミを薪ストーブの熱で煎ると、
殻が割り易くなる上に中身が格段に取り出し易くなる

このような完形で取り出せるケースもぐっと増える

クルミを食に供するには殻を割ることで中身(=仁の部分)を取り出す以外に方法がないのだから大変だ。市販されている外国産クルミは形も整ったキレイなものだが、いったいどのようにして取り出しているのだろう。殻を割る最初のところだけは機械化できても、その後の複雑で独特の入り組んだ形の食用部分を取り出す、ほじくり出すのは、人の手作業に頼らざるを得ないはずだと思うのだが。

今回、殻を割って中身を取り出す所要時間を実測してみた。すると平均では50個=30分だった。結構頑張っ頑張ってこの結果だ。ということは(全くの推測だが)、外国産クルミはおそらく安価で豊富な労働力を酷使して作っていて、だから廉価なのだろう。とすれば、どうにもSDGs的には好ましくないような気がする。

などと小難しいことをつらつら考えながら、薪ストーブの脇でコツコツと殻剥き作業を続ける。天気が悪くて野外作業ができない寒い日にはもってこいの作業だ。

この剥きクルミで『胡桃&百花蜜』を製造委託し、年明けには出来上がる。このクルミのはちみつ漬けは例年品薄で『幻のハニーナッツ』扱いになっているが、今年は多めに製造できる見込みなので販売店でお買い求め頂けるチャンスは増えるものと思う。・・とは言えまだまだかなりのレア商品なのでお早めにどうぞ。