2019年6月21日金曜日

青梅のハチミツ漬け

いままさに青梅の季節である。
だが、我が家の梅の木は今年は実を付けていない。つまり全くの不作・外れの年だ。近くのどのお宅でもたくさん採れたという話はトンと聞かないので我が家だけではなく付近一帯がダメらしい。上の写真は市内南部の親戚宅の梅の実だが、これでも例年の半分以下らしい。
今年は青梅のはちみつ漬けを作る計画を立てていたので、アテが完全に外れた。
自家産の梅にこだわって作りたかったのだが、作れる時期は今しかないので前述の親戚に頼んで梅の実を少し分けてもらい、『青梅のハチミツ漬け』を作ってみることにした。
使用したのは青梅2kg、自家産ニホンミツバチ百花蜜3kgである。
参考レシピはこれ→青梅のハチミツ漬け

昨年採れたはちみつの残りを使い切る為に試作の運びとなった。すべての素材は生産場所がはっきりしていて、自ら収穫した産品。そして自らが手間を掛けて作り上げる。その製作工程も楽しみつつ、出来たものを自ら味わい楽しむ。なんと幸せなこの一連の時間だろう。
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梅のクエン酸やらなんやらのエキスが、はちみつに溶け込み出来上がるシロップは爽やかな梅の風味がして、いかにも美味しく健康に良さそう(な感じがするではないか)。味と香りが容易に想像出来る。

梅の実入りで来年商品化できないものかと頭の中ではグルグルと思案中だ。
梅酒はアルコール(焼酎)を使うが、はちみつ漬けでは一切アルコールを使っていない。このはちみつ漬け梅果実とシロップは子供やアルコールがダメな人にも楽しんでもらえる。
参考にした上記のHPに紹介されているのだが、出来上がったシロップはミルクに入れると、ミルクが凝固して「飲むヨーグルト」状になるというではないか。炭酸で割って飲んでもよし。梅の実(果肉)を食してもよし。たいそう美味いらしい。
漬け込んで二か月もしたら梅が萎んで出来上がりだそうだ。
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自ら作り自ら食し自ら楽しむ。マガイモノではない安全なものを口にし身も心も健康になる。なかなかまねできない贅沢な暮らしだろうと思う。農家の特権である。

なんでもスーパーで買って手に入れられる都市部の生活は一見豊かなようであるが、ただ消費するだけで少しも(食糧をと言う意味で)生産的ではないし、いざというときには当たり前の生活が維持できない極めて偏った脆弱な豊かさだと思う。それに比べて、無から有を作り出しているということ、食料を自ら生産できているということ、これは何にも増して強いタフな生活である。第一次産業の強みだ。
加えて、デジタルが幅を利かせ人間をも支配しつつある社会とは縁遠いこの超アナログでナチュラルな農的ライフ。SNSに疲弊する頭・精神もここでは縁がない。

2019年6月17日月曜日

たまさと古代ハス池の様子【2019/6/17】

今日の古代ハスの池の様子。
2019/6/17の様子

一番大きな蕾
週末ころには開花するかもしれない


この一週間でハスの葉はだいぶ大きくなり、密に生い茂ってきた。
その葉の間にたくさんの蕾が出ていることを確認した。大小ざっと30ほどはあったか。今週末頃には一番花が開花するものと思う。

ハスの地下茎は田んぼの中まで伸びていて、稲の間からも続々と葉を伸ばしている。すごい勢いだ。
稲の間からも葉がどんどん出てきている

2019年6月16日日曜日

【告知】ブルーベリーコンフィチュール販売のお知らせ

昨年末に『ゆずコンフィチュール』を作り販売した。

賞味期限をこの6月末としており、賞味期限が到来する。
販売していただいているお店を回って残っている商品の回収をおこなった。
たくさん置かせていただいたお店で2瓶回収。あとはほぼ完売状態だ。
ちょうど今がはちみつの端境期とあって、しばらく関連商品の補充もできないでいる。どのお店も店頭の在庫はほとんどが売り切れ状態であり、今年採集のはちみつの陳列を待たれている。今月末には新しい蜜が並べられることを説明してご了承をいただいた。
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回収した『ゆずコンフィチュール』ひとビンを、バニラアイスクリームに載せて食してみた。自ら食するのは半年ぶりだろうか。過去のブログを見たら2018/12/15に食レポを載せているのでちょうど半年ぶりとなる。
柚子の香りと皮のほろ苦さ、はちみつの甘さがバニラの風味と相まってなんとも絶妙である。単にアイスクリームを食べるのとこんなにも違うのかと改めて驚く。うまいんだなぁ、これが・・。

今年はゆずコンフィチュールもクルミ&百花蜜も、昨年以上に量産できる予定だ。
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そしてまもなく『ブルーベリーコンフィチュール』を販売する予定でいる。
いずれも我が家で採れたブルーベリーと百花蜜で作る100%自家産のコンフィチュール。まあ、ジャムのようなものだ。
今回の商品は、はちみつを販売してくださっているナチュールさん(常陸太田市)に製作をお願いした。昨年収穫し冷凍保存してあったブルーベリーと結晶して固まったはちみつを贅沢に使い試作してもらった。数量限定とはなるがいま店頭に並べるための最終作業中だ。今年の夏には、今年のブルーベリーとちみつで本格的に生産する予定である。

普通、ブルーベリージャムは甘さを出すため砂糖(グラニュー糖)を入れるし、レモン汁も加えるのが一般的だ。だが今回の製品は『はちみつとブルーベリーのみ』で仕上げていただいた。他に何も加えていない、全く混じり気のない純地元産の製品だ。
ブルーベリーの粒々がしっかりと残り、はちみつの濃厚な甘さと香りがぎゅっと詰まった逸品である。紫紺の粒が詰まった四角い瓶が間もなくお目見得する。写真は次回。

2019年6月10日月曜日

たまさと古代ハス池公園(仮称)の様子(2019/6/10)

JR水郡線・玉川村駅より250mほど北に進んだ場所で県道102号線沿いの田んぼの一角に古代ハスを養生している場所がある。例年7月上旬頃から漸次ピンクのハスの花が開花し始める。小さな池ではあるが、色鮮やかな花が密集して咲くので、道行く人の目を楽しませてくれている。

勝手なネーミングではあるが、この古代ハスが生い茂る場所を『たまさと古代ハス池公園』と呼ぶことにした。

ここ数年、開花するハスの花の増加と相まって、写真撮影をする人の数もだいぶ増えているようだ。わざわざ立ち止まらずとも、通過する車の窓からこのピンクのハスの花を眺めた方もきっと多いだろう。いろんな方が話題にしてくれているようで、なんとも嬉しい限りだ。今年も開花を楽しみにしている方も多いのではないかと思う。

というわけで、本日からブログやFacebookなどSNSでもって開花状況を定期的にお伝えしてゆくことにした。
2019/6/10の様子
葉っぱが増えてきている状況
まだ蕾は確認できない

今日は一日中雨模様
ハスの葉には水溜まり

2019年6月3日月曜日

令和元年度の採蜜を始める

昨年の6月に入居して越冬し、順調に巣が伸びてきた強勢群がある。
既に6段まで巣が伸びたので、2段分の巣箱を取り外して採蜜作業を行った。



ほぼ1年前の貯蜜であるからであろうか、糖度は81.7度もあり十分な濃度となっている。
巣箱断面の巣脾の並びも実に整然としている。几帳面な性格の群れであるようだ。
別に品質には影響することは無いのだが、これだけきちんとしてると作業する側としてもなんだか妙に嬉しい。

外気温も高いため蜜の垂れ落ちもスムーズである。一両日中には濾過が終わり瓶詰めまで終わる予定だ。販売店の方からの商品卸の要請にもやっと応えられる。

これから9月まであと何箱採蜜ができるだろうか。楽しみだ。

※ 6/2時点で入居している巣箱は15。今年の捕獲実績は11群れだ。
  昨年よりもやや少ない。

2019年5月9日木曜日

敵はイノシシなり 読売新聞記事から

当地では、神出鬼没のイノシシが夜ごと大暴れしている。ブルーベリーの樹の根元を広範囲に掘り起こされたりジャガイモの畑が大きな被害を受けたりとあちこちで土をほじくり返す。ジャガイモは新芽が出たばかりでこれから伸びて大きくなるところだったのに、まったくもう・・である。
畑に残された見事な足跡。その大きさと歩幅からするとかなり大型の親イノシシのようだ。めちゃくちゃな畑の状況を目の当たりにすると、怒りを通り越し脱力してしまう。
畑に残されたイノシシの大きな足跡
近年、イノシシ被害は季節を問わず起こるから悩ましい。
農作物の直接的被害だけでなく、(ミミズを探しての荒業だろうが)田んぼのあぜ道などの構造物を破壊し機能をマヒさせることも多々ある。まさに獣害である。
もっと山深い場所では電気柵や金網、トタン板などで、田畑の周囲をぐるっと囲む対策を取る農家も多い。ただ、すべての場所を完璧に防御することは(そもそも可能かどうか疑問だし、費用も労力もエラく大変であるので)現実的ではない。
◆  ◆  ◆  ◆
ネットで見つけた読売新聞の連載記事が興味を引いた。
群馬県立利根実業高校ではイノシシ撃退方法を研究している部があるという。元は農業系の高校らしいが、その長年にわたる活動内容を紹介している。
近年イノシシの撃退に効果が認められる対策を見つけたという記事だ。
詳細は下のリンク先の記事をご覧いただきたいが、効果が認められた研究は「「第3回全国ユース環境活動発表大会」では、研究のユニークさが注目されて特別賞を受賞したほか、5月に沖縄で開かれた「第13回高校環境化学賞」では最優秀賞に輝いた。仕掛けを取り入れる農家も増え、イノシシ撃退グッズを開発する企業から問い合わせが相次ぐ。というからすごいことだ。

        読売新聞の連載記事はこちら。
        ①敵はイノシシなり(1)
        ②敵はイノシシなり(2)
        ③敵はイノシシなり(3)
        ④敵はイノシシなり(4)

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物は試し。早速この対策を我が家でも実施してみることにした。
ネットでソーラーLEDチューブライト(要はクリスマス時に飾られるイルミネーションである)をまとめて購入した。
ソーラーLEDチューブライト(発光色はブルー)のキット
長さは10mで100個のLEDライトが付いている。説明書は英語だった

点灯するとこんな感じ
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設置してから夜ごと妖しく光る青いイルミネーション。
写真奥の灯りは玉川村駅のホームと跨線橋


茨城の里山生まれ育ちの「だっぺ」イノシシにとって、初めて目にするLEDライトに違いない。その目にはどのように映るだろうか。

これが効果ありならば、稲刈り近くなったら田んぼの周囲に張り巡らそうと思う。
結果や如何に?。
追ってこの検証結果をここで報告したいと思う。
イノシシ被害に頭を悩ませている方々に福音となればいい。

2019年5月1日水曜日

レンゲ 【満開】

休耕田に播種したレンゲが満開になった。
我が家のミツバチたちであろうか、あちこちに群がって蜜集めに熱中している。
今年のはちみつはレンゲ成分が多い蜜になりそうだ。

この田んぼはレンゲ専用圃場としたので、毎年このお花畑を愛でられることになる。この穏やかな風景は我々のココロにも優しく癒されるものであるばかりでなく、ミツバチもたいそう喜ぶ。蜜源が豊富な場所ではミツバチがたくさん生息可能になる。荒れた田んぼで置いておくよりずっと、社会的にもメリットがある。

★★
この田んぼは20数年前に利用を止めた場所で、茅が一面に生い茂っていた場所。
茅の根がはびこってしまうと伸びた茅を刈り払うだけではダメで、土中深くまで何度も根切りの耕耘をする必要があった。いまのようなレンゲが咲く状態まで復旧させるには、実に3年の時と何回ものトラクターでの土の攪乱・掘り起こし作業を余儀なくされた。
荒れた農地の活用と一口に言っても、一度荒らした農地は再利用するには実は大変な労力を必要とする。決して簡単にはできるものではない。