2022年8月10日水曜日

竹水はミツバチのお気に入り

近くの竹林を少しずつ伐採しキレイにしている。ほぼ2カ月経ち、だいぶキレイになってきた。
この竹林は長年にわたって手が入らず、いわば無法地帯になっていた場所。周囲土地への竹の侵入もひどい。当然周りの日当たりも悪くなっている。そして竹林の中に枯れた黒い竹が無造作に倒れているのは気持ちが良いものではない。なにしろ毎日目にする景観の一部がこの竹林部分であるので、少しずつではあるがキレイに・明るくなるのは精神衛生上も極めてよろしい。
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竹を枯らす方法というのは、竹に枯らす薬剤を注入する方法や地面から1メートルほどの高さで切る方法などいろいろあって、ネットで紹介もされている。
ある程度の高さを残して切ると竹が枯れる原理はこのようなことらしい。
適度な株の高さが残った竹は切られたことを認識できないらしく、どんどん根の養分や水分を吸い上げ続ける→しかし吸っても吸っても切り口から溢れてしまう→最後は根が弱って枯れてしまう。今回はこの切り株を適度な高さで残す方法をとった。

写真のように竹を地面からある程度の高さで切ると、ほとんどの切り株で切り口から水(→「竹水」との呼び方があるようだ)が出てきて、筒の中に貯まるのである。その勢いのすごさに驚く。竹の持つ生命力を実感する。

数日もすると下の写真のように切り口周辺には白いベタベタしたものが付き始める。中の水は濁ってくる。
不思議なのはこの腐敗したような切り口の謎の白い物質や「竹水」がかすかな匂い、薄い甘酒のような香りといった感じがすることだ。どうやら実際に甘いようだ(残念ながら舐めて確かめるだけの勇気はない)。

というのは、切り株の周囲の濡れた部分に何匹もの「ニホンミツバチ」が飛来してきているのを発見したのである。
 
中にはたっぷりと水が貯まっていて仄かに甘酒の香りがする

 
垂れた竹水を貪るニホンミツバチ
   
無心にこの水を貪っているミツバチの姿を見ると、さぞや甘露なのだろうと思う。単なる水ではなく木の成長に必要な各種栄養分が含まれる樹液である。それはミツバチたちの成長にも望ましいミネラル類かもしれない。いずれにしてもわざわざやってくるのであるから、彼ら自身の命をつなぐ食料として大切な樹液なのだろう。まったくもって驚きの場面だった。

ネットをみるとこの竹から出る水を「奇跡の竹水」と呼んで、飲んだり化粧水としたりしている人もいるようだ。こちらも驚きだった。

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