2022年8月31日水曜日

稲刈り始める




スッキリした青空の下、秋の気配を感じさせる爽やかな風が頬に心地よい。などとはとても言えない昨夜来の雨の残した湿気と霧が野を漂っている。週間天気予報と稲穂の実り具合、倒れ具合など、いろいろな要素を勘案しながら、今日稲刈りをスタートした。

実るほどに頭を垂れる稲穂であり、頭が重たいため雨と風で容易に倒伏する。長い時間倒れたままにしておくと発芽してしまう。あちらの田んぼから、いや向こうの田んぼから、と思案は尽きない。

滴がついて重たい稲は、稲刈り機の負担にもなる。幸いどんどん晴れ間が広がり天気は回復してくれた。

快調に刈り取りも進み作業ピッチは上がるが、まだまだ暑くて稲束を竿に掛ける作業は大変だ。

2022年8月26日金曜日

Blue Bee 幸福を呼ぶハチ

なんとも美しい瑠璃色の蜂だ。ブルービー(Blue Bee)とも呼ばれ、また『幸福を呼ぶ蜂』とも。正式名称はナミルリモンハナバチ。時季を過ぎたラベンダーに訪花しているのに出会い、写真・動画に収めた。

幸福を呼ぶとはまた大仰ではないかしらん。青という昆虫では意外性のある色もそうだし、なかなかお目にかかれない蜂であることによるのだろう。遭遇できたらラッキーということなのだろう。都道府県によっては絶滅危惧種に指定されているようだし、生息すらしていない地域もあるようだからやはり目にすることができたのはラッキーなのであろう。ついでに言えば、このハチがこうやって無事生息している環境が維持されている里山であるということも幸せなことに違いない。

とにかくじっとしていなくて忙しなく動き回るハチだ。一つの花にはほんの1秒ほどしか止まっていない。それゆえになかなかピントが合った写真が撮れない。

なかなか出会えない・すぐに消え去ってしまう、というのも「幸せ」「幸福」に通じるような気もする。今日はたまたま遭遇し、なんとか写真に収められた。だが今日はまだこれといって特別Happyなことは無いまま一日が終わろうとしている。

いや違うな。こうやって日々平凡だが平和に、健康で過ごせていることがそもそもありがたいこと・幸せなことなのだ。神様に、ご先祖に感謝だ。

2022年8月24日水曜日

2022年度第1回公開採蜜会 開催

今年初めての蜜の採集作業を公開で行った。

今回の作業は、越冬群の強い群れで貯蜜がとても多い巣箱。6段めまで巣が伸びているため上2段を切り離して採蜜した。

今日は2名の方にご参加いただけた。お隣大子町で「玉川里山はちみつ」を店舗販売してくださっている古民家カフェ「daigo cafe」のスタッフのお二人だ。

採取したのが越冬している貯蜜部分でもあり、糖度は82.5度と十分の数字。さっそくその場で巣箱から直接舐めていただいた。巣に蜜が詰まったままの巣蜜も口にしてもらった。




今回に限らず公開採蜜会に参加されるような方々は、はちみつに対する関心はとても高くて、はちみつLOVEの熱量が半端ない方が多い。なのでこのような体験をすると『幸せホルモン』、とくにドーパミンが大量に分泌されるようである。一気に幸せ感で満たされ、間違いなく相好を崩す。その美味しさを表現する言葉はいろいろだ。

「脳の奥に突き刺さる」・「鳥肌が立った」・「痺れた」・「ヤバい味」・「やだ~今まで食べていたはちみつって何だったの」・「花の香りが鼻孔を抜ける。口中に風景が広がる感じ」・「罪作り。もう戻れなくなった」エトセトラ。いずれも不意に口から洩れた言葉で、心情の吐露、真意に違いない。

かようにして、少しでもミツバチたちの苦労なりを正しく理解してくれる方が増えることを歓迎したい。

ということで、興奮冷めやらぬまま公開採蜜会は終了。つづいて「無料・ブルーベリー摘み放題・持ち帰り放題の部」に移行した。籠いっぱいに摘んでお持ち帰りいただいた。こちらもまた満足していただけたようだ。

次回の公開採蜜会は8/28(日)13時からの予定。少雨決行・酷暑猛暑決行。予約不要。13時にJR水郡線玉川村駅前に集合したのち近くの蜂場へ移動。

2022年8月23日火曜日

ひめはらながつちばち

ハーブの一種である「カラミンサ・ネペタ」は花期がとても長くて5月には咲き出して11月終わりまで咲き続ける。

この花は写真のように小さくかわいらしい白い花で、たくさん付ける。一見何でもないごく普通の花なのだがたくさん蜜が出るらしくて、ミツバチや蝶は狂喜乱舞するほどだ。なのでミツバチを飼育するうえでは実に好都合の花になっている。

それだけ昆虫には魅力ある花なので、当然いろんな小動物がやってくることになる。一番多く訪れているのはこの写真の「ヒメハラナガツチバチ」であろう。今回調べて初めて名前を知った。多い時には一つの株に20匹くらいが群がり存在感を示し、ミツバチよりも断然多く、他の昆虫を追いやるくらいの勢いだ。ただ集中する時間帯があるらしくいないときには全くいない。蜜の出る時間が分かっているのかもしれない。

ツチバチなので土中に卵を産むようで、ミツバチのように蜜を貯めたり子育てをするような巣は作らないらしい。土に潜ってコガネムシの幼虫に寄生産卵するのだとか。そういえば土の小さな穴に潜り込む姿を見たことを思い出した。

われわれが気に留めていないだけで、実にいろいろな生物がこの土地で生を謳歌し、短いその命を全うしている。

2022年8月17日水曜日

ハロウィンカボチャ初収穫

ハロウィンお化けカボチャの今年の初収穫。

ちょっと小ぶりではあるもののちょうど7kg。

まだ畑にあるもっと大きなカボチャはもう少し収穫は先になる。これらはおそらく20kgほどはあるだろう。去年より数多く収穫できそうでとても楽しみだ。

そして手のひらに乗る小型サイズのハロウィンカボチャもたくさん実をつけている。それぞれが次第にオレンジ色に変わってきた。この様子ではこちらの収穫ももうすぐだ。

まだまだ暑くて夏真っ盛りだが、収穫の秋はすぐ近くまで来ている。

2022年8月10日水曜日

竹水はミツバチのお気に入り

近くの竹林を少しずつ伐採しキレイにしている。ほぼ2カ月経ち、だいぶキレイになってきた。
この竹林は長年にわたって手が入らず、いわば無法地帯になっていた場所。周囲土地への竹の侵入もひどい。当然周りの日当たりも悪くなっている。そして竹林の中に枯れた黒い竹が無造作に倒れているのは気持ちが良いものではない。なにしろ毎日目にする景観の一部がこの竹林部分であるので、少しずつではあるがキレイに・明るくなるのは精神衛生上も極めてよろしい。
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竹を枯らす方法というのは、竹に枯らす薬剤を注入する方法や地面から1メートルほどの高さで切る方法などいろいろあって、ネットで紹介もされている。
ある程度の高さを残して切ると竹が枯れる原理はこのようなことらしい。
適度な株の高さが残った竹は切られたことを認識できないらしく、どんどん根の養分や水分を吸い上げ続ける→しかし吸っても吸っても切り口から溢れてしまう→最後は根が弱って枯れてしまう。今回はこの切り株を適度な高さで残す方法をとった。

写真のように竹を地面からある程度の高さで切ると、ほとんどの切り株で切り口から水(→「竹水」との呼び方があるようだ)が出てきて、筒の中に貯まるのである。その勢いのすごさに驚く。竹の持つ生命力を実感する。

数日もすると下の写真のように切り口周辺には白いベタベタしたものが付き始める。中の水は濁ってくる。
不思議なのはこの腐敗したような切り口の謎の白い物質や「竹水」がかすかな匂い、薄い甘酒のような香りといった感じがすることだ。どうやら実際に甘いようだ(残念ながら舐めて確かめるだけの勇気はない)。

というのは、切り株の周囲の濡れた部分に何匹もの「ニホンミツバチ」が飛来してきているのを発見したのである。
 
中にはたっぷりと水が貯まっていて仄かに甘酒の香りがする

 
垂れた竹水を貪るニホンミツバチ
   
無心にこの水を貪っているミツバチの姿を見ると、さぞや甘露なのだろうと思う。単なる水ではなく木の成長に必要な各種栄養分が含まれる樹液である。それはミツバチたちの成長にも望ましいミネラル類かもしれない。いずれにしてもわざわざやってくるのであるから、彼ら自身の命をつなぐ食料として大切な樹液なのだろう。まったくもって驚きの場面だった。

ネットをみるとこの竹から出る水を「奇跡の竹水」と呼んで、飲んだり化粧水としたりしている人もいるようだ。こちらも驚きだった。

2022年8月3日水曜日

稲穂 出揃う

口を開けば「暑い、暑い」の毎日。
田んぼでは稲穂がすっかり出揃って、はや首を垂れ始めつつある。

あとひとで稲刈りが始まる。