初夏のシンボリックな花である卯の花=ウツギが満開だ。
純白の花が深い緑色にとても映える。清々しくてなんとも清楚な花だ。澄んだ青空にはホトトギスが鳴き渡っている。
この両者のセットはまさに初夏の風物詩。清少納言も枕草子に記しているくらいだ。
満開の卯の花にはたくさんの昆虫が訪花する。目立つのは大きな「クマバチ」。他にはアブの仲間や、二ホンミツバチではないハチ、蝶なども実にたくさん群れ寄っている。
きっと蜜の量も多い楽園なのだろう。花粉団子もつけているハチも多いので花粉も取りやすい花に違いない。ただ、ずっと観察していてもニホンミツバチの姿はさっぱり見えない。不思議で仕方ない。
youtube=> クマバチはウツギ(卯の花)が大好き
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かの有名な「夏は来ぬ」で歌われる卯の花とはこのウツギだが、「卯の花の匂う(垣根に・・・)」と歌詞にあるもののこの花には匂いはまったく無い。もしかしたら僅かにあるのかもしれないが、嗅覚の感度が悪いのか小生には無臭としか思えない。
この歌詞に言う「匂う」は美しく色づく視覚上のことであって、現在のように嗅覚をいうのではない。つまり卯の花の色が映えるように美しいさまを「匂う」と表現しているのだろう。美しさに惹かれるのはどうやら昆虫だけではなく、人間もまた同じだ。
「にほふがごとくいまさかりなり」
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