大麦が実りの時期を迎えており、周囲が次第に緑が濃くなって生命力が漲ってきている中で、ここ麦畑だけが枯れた色、否、黄金色となっていてパッと明るい。このコントラスト、眺めがとても好きだ。
6月に入ると収穫が始まる。
昔(子供のころ)は、この大麦を加工した押し麦を白米に混ぜて、日常的に食していたものだ。栄養的にとてもよかったわけで、しっかりと健康に育てられた。
白米至上主義にとりつかれ白米ばかり食べて脚気になったという話(ビタミンB1不足。「江戸わずらい」とか「日露戦争での陸軍」とか)は良く知られている。健康のために日常のご飯に麦飯を食べている方も多数おられるだろうが、昔ほどは食用での需要はなくなっているのではないかな。おそらく大半は飼料としての利用なのだろうと思う。
しかしながら、ビール製造時に使用される「麦芽」というのはこのオオムギ麦芽だそうだから、姿形は変わってはいるとはいえ、日々お世話になっている。ありがたい大麦だ。
などとつまらぬことを考えながら、夏も近づきつつあるこの五月の風景を見ている。
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