市営の上水道が開通してからは飲料水としては使用しておらず、手漕ぎ汲み上げポンプも無くなって久しい。特段生活に困るわけではないので、壊れたままにしてあったが、ずっと気になっていた。
この古井戸は、我が家が本家から分家した折に家屋を立てた時期(推定では1720年頃)に、生活用水に供するため掘られたとみられる。なのでかれこれ300年ほど経っている計算になる。幾多のご先祖様たちの生活を潤してきた命の井戸。われわれ兄弟もこの井戸水を飲んで育ち、この井戸水の風呂に入り大きくなったのである。なので思い入れは強い井戸なのである。
やっと先日、業者に依頼して壊れた井戸枠を作り替え、新たらしい手漕ぎの汲み上げポンプを設置してもらった。
新調なった井戸枠とポンプ (左手の吐水口下には壊れた以前の井戸枠を置いた) |
いまはコンクリートむき出しのちょっと無粋な姿だが、少し施しをしてやり、ガーデンの中の可愛いアイテムとして、風景に溶け込んだ井戸として存在感を出してやりたいと思う。
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