2020年9月28日月曜日

彼岸花、今年もまた間に合わず

今年も彼岸花はお彼岸に間に合わなかった。やっと地表に赤いツボミを付けた茎が出てきた。墓の参道はこれからの開花だ。

地中の温度で開花スイッチが入ると言う彼岸花。


昨年に続いて今年も暑い日が直前まで続いたということのようだ。これも地球温暖化による気象変化の表れなのかもしれぬ。

動植物には気候変動の影響がすぐ現れてくるのだろう。暑さのせいで散々逃げられたミツバチもその被害者だ。

彼女達にとってやっと過ごしやすい時期になった。しかしながら、今度はスズメバチが増えていく時期なので、苦労続きでなんとも可愛そうだ。

2020年9月26日土曜日

シソの花の蜜?

周囲には季節の花がこれと言って見当たらない中で、ミツバチたちがシソ(紫蘇)に訪花しているのを見つけた。



刈り残していたシソ(紫蘇)にたくさんのミツバチたちの羽音が聞こえる。
懸命に蜜と花粉を集めて飛び回るミツバチをたくさん確認。ちっょと意外な発見だった。

https://youtu.be/wtcALfhWVDc

ということは、我が家で採れる「百花蜜」には、何とシソ(紫蘇)の蜜と花粉も含まれているようだ。
シソ(紫蘇)の単花蜜とはいったいどんな色で味わいなのかしらん。興味あるところだ。

2020年9月20日日曜日

蜜蝋の型取り

ニホンミツバチの巣から採れた蜜蝋を、シリコン製の型に入れて成型してみた。最終的に不織布(リードのクッキングペーパー)でもう一度濾して流し込んだので、純度が高いものに仕上がった。それぞれ重さは100%HAND MADE は45gほど。ハニーコムにミツバチ は55gほど。


来年春のミツバチ捕獲用に蜜蝋を取り置きしてもかなりの量が残る。この成型した蜜蝋、たくさん出来たらお分けする予定だ。

2020年9月17日木曜日

常陸秋そば

 茨城県北部で栽培される「常陸秋そば」はつとに有名だ。聖地とされる金砂郷の赤土産のものは、一般にはまず手に入らない。スーパープレミアム付のレア物だ。(JAが食用としてではなく種子として確保するため栽培しているのが多いのと、大手製粉業者やこだわりの蕎麦屋が現地農家と個別契約しているため、一般に流通するものはほとんどないとのことだ。あくまで伝聞だが)

ほぼ同様の環境(気象・地形)の常陸大宮市内の山間地でも同じ品種の栽培が盛んだ。

というか茨城県内では南部地域まで同品種の栽培地が広がっている。全国的なブランドとして定着しているからだ。茨城県内で栽培された同品種に限り「常陸秋そば」の名称を使えるので仕方ないが、在金砂郷の栽培農家に言わせると「あんなのは別もの」だそうで、ちょっと迷惑気味だ。それだけのプライドを持って栽培しているという事なのだろう。

我が家では今年もこの「常陸秋そば」栽培を見送ったが、付近の畑ではそばの花が満開だ。

初秋の心和むいい風景だ。

2020年9月14日月曜日

ガチャポンプ

先の東日本大震災で、我が家の敷地内にある古井戸の井戸枠と石組みが崩れた。
市営の上水道が開通してからは飲料水としては使用しておらず、手漕ぎ汲み上げポンプも無くなって久しい。特段生活に困るわけではないので、壊れたままにしてあったが、ずっと気になっていた。

この古井戸は、我が家が本家から分家した折に家屋を立てた時期(推定では1720年頃)に、生活用水に供するため掘られたとみられる。なのでかれこれ300年ほど経っている計算になる。幾多のご先祖様たちの生活を潤してきた命の井戸。われわれ兄弟もこの井戸水を飲んで育ち、この井戸水の風呂に入り大きくなったのである。なので思い入れは強い井戸なのである。

やっと先日、業者に依頼して壊れた井戸枠を作り替え、新たらしい手漕ぎの汲み上げポンプを設置してもらった。

新調なった井戸枠とポンプ
(左手の吐水口下には壊れた以前の井戸枠を置いた)


いまはコンクリートむき出しのちょっと無粋な姿だが、少し施しをしてやり、ガーデンの中の可愛いアイテムとして、風景に溶け込んだ井戸として存在感を出してやりたいと思う。

2020年9月11日金曜日

稲刈り 順調に進む

容赦なく照り付ける陽射しは真夏そのものだ。暑すぎるが、かような好天続きのため稲刈りは順調に進んでいる。

田んぼの土が泥濘んでいないことが何よりも作業効率を上げている。気分的にも体力的にもとても楽だ。

オダと呼んでいる長竿に、バインダー(稲刈り機)から吐き出された稲束を手際よく掛けてゆく。単純作業だが、一束ずつ身体を前屈して稲束を拾い上げ、背を伸ばして竿に掛けるの繰り返し。量が膨大であるので結構つらい。

見上げると、山の向こうには絵に書いたような入道雲。モクモクと膨らんで行くのがわかる。

この雲が移動してきたのであろう、この少しのち、短時間だがひどい豪雨に見舞われた。当然に雨宿りして作業中断である。ちょうど良い休憩タイムだ。

ちょっとは涼しくなったようだ。自然の力はすごいなと思う。

ごくありふれたこのような日常的な出来事も、自然とともに在ることを実感する瞬間である。

2020年9月9日水曜日

蜜蝋を型に入れて

今年は例年になく捕獲したホンミツバチ群の逃去が多く、既に20群れを喪失した。
それぞれ巣作りも順調に進んでいたものがほとんど。このままの調子でいけば8月後半には採蜜ができそうと思えた群れも6~7ほどあった。残念で仕方ない。
7月の長雨、8月初の梅雨明けからの猛暑。環境的にミツバチにとっても、何かしら異変を感じた結果なのであろう。残された10群れを大切に守ってゆかねばならぬ。

空になった巣箱を回収して、スカスカの巣を取り出す作業は虚しさばかりだ。
巣のくずがたくさん貯まったので蜜蝋を作ったことは先日ここに書いた。
今年は下の写真のようなグッズを手に入れたことで、この虚しさ少しは軽減されようとしている。



シリコン製の型枠で、大きさも丁度良い。
ピンクのものはハニーコムに蜜蜂の姿が付いている。
パープルのものは「100% HAND MADE」との文字だけのシンプルなもの。
どちらも石鹸などをハンドメイドする際の成形用だ。

これに手元にある蜜蝋を流し込んで、見た目もキレイな製品を作りたいと思う。
この話しを、とある方(女性)にしたら、家具にワックスとして使ってみたいので少量欲しいとのこと。ニーズはそこそこあるようだ。
目の細かい布で濾して純度を上げてこの形にしておけば、後はどうにでも利用可能だ。規格を整えておけば取り扱い易い。クリームにもキャンドルにも。むろん来年のミツバチ捕獲の巣箱に塗布しても良い。

稲刈りが一段落したらさっそく作業に取り掛かりたい。

2020年9月5日土曜日

2020年 稲刈り始まる

今年の稲刈りが始まった。
例年通りのバインダーによる刈り取り、オダ掛け天日干しだ。

今年は田んぼが理想的に乾いていて快適な状況での作業となった。ただし暑さを除いてだが。
周りの田んぼでも今週に入って一気に稲刈りが進んだ。関東では台風の影響はとりあえず無いのが幸いだ。
ヘトヘトになりながら一日がどうにか無事に終わった。発泡酒が五臓六腑に染み渡る、なんとも充実した今宵である。貨幣価値には変えられないこの充実度はここならではの宝物だろう。
◇  ◇  ◇  ◇
今日刈り取り作業した田んぼの西隣の田んぼは、長い間耕作をしていない「耕作放棄地」となっている。萱・蒲・ススキ・セイタカアワダチソウ・葛などの、耕作放棄地にしばしばみられる野草が生い茂っている。最近の話だが、ここに黄色のマーカーテープが付いた棒が立てられた。おそらく太陽光パネルが敷き詰められるのだろう。その作業に先立って境界の目印ではないかと思う。

我が家にも郵便が届いているのだが、荒れた耕作放棄地を丁寧に公図で調べ上げて、太陽光パネルの設置を勧める手紙がいろんな家に届いているようだ。
おそらく、高齢でもうその農地で農業を続ける意思がない場合など、太陽光パネルの斡旋業者の話に心動かされるのだろう。
この近所でもちょっとした畑地などにパネルが敷き詰められていることろがかなり増えて、昔ながらの田舎の風景がだいぶ変わってきた。
この我が家隣の田んぼも来年にはソーラーパネルが敷き詰められるに違いない。
ということは、この風景も今年で見納めかもしれない。