蓋を取った単なる水を貯めるだけの桶では面白くない。便利で役立つドラム缶雨水桶を目指した。
部材は極力手元にあるものを使用することとし、パーツ3種類(コック・ホース・接着剤)のみは適当な物がないためホームセンターで調達した。掛かった費用は約千円ほどである。
出来上がったのがこれ。
上蓋を切ってこじ開け、下部に穴を二つ開けて出水口を作ってそれぞれに専用の器具をとりつけた。
ドラム缶の鉄板の切断は、トンカチと鏨(たがね)で根気強く。
切り口は当然にギザギザだが、これで良しとした。
雨樋から分水し、蓋部分の穴からドラム缶に導水した。
雨樋の筒は、最初からドラム缶に開いている穴の径とちょうど同じサイズだった。
内部にゴミが入らないようにゴミ除去の金網も付けた。
最下部に排水の装置を2種類付けた。
ひとつはコック式の蛇口(左側の赤いツマミ)。
レバーをひねって水道方式で水を出すもの(下の写真は勢いよく水が出ている状態)。
コックは数百円の安いものである。
水の出る方向と水量が一定なので、水道よろしく両手で洗いものをするのにとても便利。
もう一つは単なるホース。
ホースを手に持ち下に下げるだけで水が出る。止めるときはホースを上部に上げるだけ。
極めてシンプルで難しい仕組みはない。出水するのにツマミをひねったりする必要がないのと、ホースで水の方向を自由に変えられるのがポイントだろう。
加えて、ホースは半透明のものを使い、外からドラム缶内部の水位が見えるようにした。つまり水位インジケータ―の役割も担うホースにしてみた。外から水位が分かるというの予想以上に良いようだ。どれくらい水が貯まっているのか分からないで使用するのに較べてストレスがだいぶ違う。
満水時は上部のVの字の切り込みからあふれ出るようになっているので安心である。
重い蓋には、2か所の取っ手を付けたので取り外しの際は便利だ。
頻発する豪雨ですぐに満水になるし、ドラム缶一本分の貯水量というのは思った以上に多いので、かなり使い勝手がある。天からの無料・ただの水である。全く気にせず使えるというのはなんとなく気分が良い。
ぬかるんだ田んぼの稲刈りで泥だらけになった長靴を洗うのに、さっそく重宝している。冬の間は氷結してしまい使用できなくなるという欠点はどうしようもないが、これは仕方あるまい。それまでの間、活用しまくりたいものだ。
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