2018年7月15日日曜日

気まぐれなリョウブ

我が家の山には『リョウブ』の木がたくさんあって、いま花を付けている。
枝先にいくつもの花穂が付き、それぞれの花穂に梅に似た白くて小さな花がたくさん開く。
ほぼ緑一色の深山にあって、普段は地味で目立たないこの木が遠くから一目でわかる。

この花はミツバチをはじめ多数の昆虫が群がることで有名だ。美味しい蜜がたくさん出る樹でもある。
たくさんの虫が群がり蜜を貪る様子は、あたかも昆虫たちのレストランのようとも言われる。ただ、モノの本によれば「ほとんど蜜がとれない年が続き、5年または10年に一度ドカッと蜜をだす」・・とある。どうやらかなり気まぐれな木らしい。
今年はどうなのだろうか。残念ながら昆虫が群がっているようには見えない。
ウメモドキや栗、アオハダのように花期の樹下に立つとうるさいぐらいの羽音が聞こえない。おそらく蜜の出ない年なのだろう。

斯様に、花は毎年同じように咲くけれども蜜の出方が極端に変化するのだから、このあたりを活動場所にしているニホンミツバチが集める百花蜜は、味・色が少しずつ違うのも当たり前だ。
わが家の『玉川里山はちみつ』は、その年開花した花の組合せ結果である。
今年の蜜はどんな風味になっているだろうか。開けてみてのお楽しみである。

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