2018年3月4日日曜日

ミツロウを作る

先日、はちみつを採集した残りカス(巣くず)から蜜蝋を作った。
ミツバチは蜜蝋(の匂い)をたいそう好むので、ミツバチを捕獲する(巣箱に呼び込む)ための重要なアイテムだ。
未入居巣箱に塗り付けて『ここに巣箱があるぞぉ』と気付かせて、捕獲のチャンスを増やすのである。小生も来月始めには蜜蝋を塗り付けて回る予定だ。
巣くず
くずとは言うもののたっぷり蜜を含んでいる

小分けして袋に入れて煮る
巣くずを鍋で煮てロウ成分を溶けださせて作る。ロウ成分は比重が小さいので煮汁の上の方がロウになる。冷えて固まったら取り出すという作業。ではあるが、事はそんなに簡単ではない。独特の臭いが出るは、周りに飛び散るは、蝋が付くとなかなか取れないは、ミツバチが寄ってくるは・・などで、どうしても屋外での作業となる。汚れても良い服装で、必要な道具を周到に用意して、一気に気合を入れてやる作業だ。

今年の蜜蝋は約2キロほど採れた。今回は巣くずが多かったことからだが、ちゃんとハチミツを採集した巣くずもあるのだが、逃げられて仕方なく巣を取り外したものも多くて、結果的にこれだけの蜜蝋を作ることができた。逃げられた巣でもこうやってその後にちゃんと役立つ。ミツバチの作るものには捨てるものがほとんど無い。完全リサイクルの素晴らしい姿だ。
ロウ成分が冷えて固まる
さっそくミツバチが寄り付く
オシャレなキャンドルや化粧品等に使用する蜜蝋であればもっときめ細かに濾過して、不純物を除去する必要があるが、どうせ溶かして巣箱に塗るだけなので多少のゴミが混入していても無視である。
まだミツバチは本格活動時期ではないが、作業している場所近くの巣箱からミツバチが盛んに近寄ってくる。この蜜蝋の臭いはタマラナイようだ。
追い払っても追い払っても近寄ってくる。じゃれているようでなんともカワイイ。。

今までは巣くずから蜜蝋を煮出す方式だったが、今年の夏には太陽光熱での蜜蝋作りにしようと考えている。夏のビニールハウス内で高温によって蝋を溶け出させてみようと思う。『Plein soleil Ⅱ型』(プランソレイユ Ⅱ型=太陽がいっぱいⅡ型)である。
細かな仕組みはいま思案中である。
直径23cm・厚さ1cmほどの円盤で重さ約400g
これが5枚作れた

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