2017年4月23日日曜日

ビービーツリー

ネット注文していたビービーツリーの苗が届いた。
まだ樹高20cm程のポット苗なので、しばらく庭の片隅に仮植えして養生する。
1年~2年して背丈が1mを超えるようになったら山に移植する予定だ。

ビービーツリーとは、"Bee Bee Tree"。つまりミツバチの木であり、この木の花にはミツバチがたくさん群がることで有名だ。蜜源の花が少なくなる夏季におよそ1ヶ月にわたり花をつけるので、貴重な夏の蜜源植物となる。少しでも蜜源となる花を増やすべくこの木を探していたのだが、地元の園芸店は置いていないため、ネットで(リーズナブルな値段と送料の)苗をずっと探していた。

成長は早い木だそうだが、実生苗が花を付け始めるのは3年から4年かかるらしい。したがって、我が家のミツバチたちがこの花に群がるのは当面先になる。待ち遠しい。
蜜源を全くの自然にある植物や季節の農作物だけに頼るのではなく、こうやって人為的に大規模なもの・永続的なものを増やしてゆく(植樹してゆく)こともミツバチを飼う上での大きな楽しみだ。幸いにも我が家には広大な敷地とそれに続く自家山林・畑があるからできることなのではあるが。
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自然相手の農業は、自然の節理に合わせて、数ヶ月先を見据えながらいろいろと作業をせねばならぬことが多い。年単位での長期的視野に立った息の長い作業だってある。結果が出るのはずっと先になり、しかもどうなるか分からないというリスクは常に抱えている。だが、自然に寄り添いつつ季節の行事を楽しむこと、自分の手で喜びを紡ぎ出すことがなんとまあ楽しいことか。
近代的なオフィスでモニターと向き合いキーボードを叩いて仕事とする日常、あるいは都市部生活者に限らずとも老若男女、片時もスマホを手離さず画面をスワイプしたりフリックしたりし続ける日常、いわばデジタルの仮想空間を相手にしている日常とは対極にある。

思うに、ここの時間スケールは都会のそれとはだいぶ違う。
きっと「幸せ」の概念や「生きている」充足感も違うのだろう。

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