2016年11月30日水曜日

「里山の恵み」シリーズ第2弾 柚子コンフィチュール

市内の親戚から頂戴した地元産の柚子と、我が家で今年採れた生はちみつで、ジャムを作ってみた。レシピは先日購入した「季節の果物を使ってつくる 蜂蜜コンフィチュール」(磯部由美香 著)を参考にして、中玉の柚子5個+ 「玉川里山はちみつ」で試作。

柚子皮は茹でこぼしを2回してから、みじん切り。
柚子のしぼり汁・ワイン・砂糖でじっくりと煮込む。
はちみつは、せっかくの生はちみつなので、
粗熱が取れてから混ぜ込んだ。
今回はとろみ付のアガーは入れていない。
瓶に詰めて、ラベルを張ってみるとなかなか良い出来映えだ。

さっそく我が家のはちみつの大ファンを自称する、とある方に本サンプルの試食をお願いし、評価コメントを頂いた。

蓋を開けると黄金色に光輝くジャム。漂う柚子と蜜の香りが、優しく優しく鼻孔をくすぐる。
臭覚・視覚の中枢神経がいっぺんに刺激され、その瞬間に期待値はMaxに。
ハード系ブレッドにのせて、いざ試食。
口中に漂う柚子の香りと苦味。すぐに相好を崩す彼女たち。
皮の苦みも程よく、甘すぎず上品な大人の味とのこと。彦摩呂風に言えば「お口の中が宝石箱やぁ~」だそうだ。使用素材・手間からしたら十分すぎるほど贅沢なひと品である。他のシャムが食べられなくなる程だそうで「罪作りなジャムねぇ」というひと言も大げさではないのだろうと思う。
斯様にベタ褒めの評価を頂くことができた。無論、彼女たちの置かれた立場や評価の前提(試食させてもらっている立場だし、作った本人を前にして「不味い」とか「普通の味だぁ」とは言いにくいだろう)もあるから、それを十分に割り引いたとしても、作った立場としてはやはり嬉しいものだ。

柚子皮の柔らかさ、苦味の残り具合、みじん切りの程度、甘さの加減、いずれもこれで十分との評価。ということで、製品化レシピは決まった。
だが残念ながら、ジャム用に回せるはちみつのストックがもう無い。
そのために、実際にこのジャムをある程度量産して皆さまにお分けするのは1年後となる。
「里山の恵み」シリーズは、これでハニーナッツ(2016/11/13 ブログ)に次いで2品めが完成。
(当シリーズは当面非売品。ご希望の方には予約いただければ個別にお分けしたいと考えている。詳細は来年に案内予定)

来年はこれらのためのはちみつも十分確保しておこうと、早くも頭の中は来年の養蜂計画に向けての段取りで一杯である。

徐々にではあるが、はちみつをベースにした製品の姿が見えつつある。
ニッチな商品でありマーケットだが、まだまだ広げてゆけそうな予感がある。
厳密な原価計算をすればまったく割に合わない製品ではあるが、何よりやっていて楽しいというのが一番だ。この効用に勝るものはない。

2016年11月28日月曜日

エルゴステリン→ビタミンD

寒くなってきた。
原木のシイタケがなんとも元気が良い。
菌の生長には、この冷涼な時期が適しているようだ。


100本ほどの原木が並んでいるが、ほとんどの木から生えている。
となると、いちどに大量に収穫できる日が多々ある。
生のシイタケは自家消費にも限度があるので、そのようなときは天日乾燥させている。

シイタケにはエルゴステリングルニア酸なる物質が含まれている。
前者は日光に当てるとビタミンDに変化する物質。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、日に当てたシイタケを食べると骨が強くなる。

後者は、うま味成分の素であって、そもそもシイタケに多く含まれている。シイタケを日に当てて乾すと菌糸細胞が壊れることで外にグルニア酸が染み出やすくなるという。しかもグルニア酸は熱を加えると増える性質があるので煮ものに最適である。干しシイタケを煮しめにするとたいそう美味いし、干しシイタケの戻し汁を調理に加えるのはこういった科学的な理由があってのことだ。

だが、そんな小難しい化学物質名やら仕組みなど知らなくとも、シイタケを日に当てると栄養価が高まり旨味が増すということは(親から聞いたか、家庭科で習ったかで)知っているはずだ。われわれ一般人はそれで十分だ。
先人たちはずっとそれでやってきた。美味いものは美味いのである。

初冬の陽射しを浴びた我が家の収穫済みシイタケは、今日もザルの上でビタミンDとグルニア酸を量産中である。

2016年11月25日金曜日

Xmasイルミネーション 始まる

たまたま今年も市内の保育園で行われたXmasイルミネーションの点灯式(正確にはその30分ほど後)に遭遇した。開園90周年とのことで賑やかな点灯式だったようだ。

警察車両まで出ていて、園の前の通りはたいそうな人混みとなっていた。
聞いた話では、NHKの取材も来ていたとのことだから、県内ニュースで取り上げられたりするのだろう。
大宮聖愛保育園のイルミネーション点灯式
通りがかっただけだが、ここに集う子供たち(そして親も)には、きっと気が付かないうちに心の中にサンタが入りこんでいるのだろうと思いつつ、この風景を眺めた。
いつかこの子たちが大人になった時、ふとこの時のことを思い出して懐かしんだりほのぼのした気持ちになる、サンタとはつまりはそんなココロの中に入り込む幸せホルモンのようなものではないかと。

小難しいことはさておき、なにか華やいだ気分になれる。これだけでも十分にいいものだ。

2016年11月24日木曜日

雪の朝

天気予報通りに雪の朝だった。


JR水郡線は、玉川村駅と常陸大宮駅間で、線路脇の竹が積雪で曲り線路に掛かったとかで遅れがでたとか。

大きな地震は起こるし、例年にない早い降雪・積雪はあるしで、なんとも落ち着かないここ数日。

・・・と言っているうちに12月にってしまい、直にXmasだとかで騒がしくなり、あっと言う間に年が暮れる。
静かな年の暮れであってほしい。

2016年11月17日木曜日

そろそろ柚子

ことしもそろそろ柚子の収穫時期。
我が部落では柚子が禁忌作物とされていて栽培できないため、毎年隣町の親戚から頂戴している。親戚の柚子の木に、今年も黄色い実がたくさんついている。どうやら柚子は当たり年のようだ。


毎年、頂戴した柚子はピーラーで皮を剥ぎタッパーに入れて冷凍保存している。
温かい麺類のトッピングには(七味唐辛子などよりも)刻んだ柚子が最高の一味、との確固たる信念があって通年愛用している。

今年は冷凍皮に加えて、柚子の蜂蜜コンフィチュール(・・つまりはジャム)などこしらえてみようかと考えている。適当なレシピの本(下の写真)も見つけたことだし。
季節の果物にはちみつを加えることで、かなりのバリエーションが楽しめる。果物の特性に応じて微妙な工夫が必要だが、こんなにいろいろできるのかと驚かされた本。
それに、(ここがポイントだが)紹介されている季節の果物というのは、多くが我が家で採れるもの、ときている。遠い他所で採れたものではなくて、さっきまで畑に・果樹園に生っていたもので、農薬もなにもかかっていないものを自分で採ったもの、であること。

いままで単なる農作物だったものだ。
そのままでも十分によいものだが、ちょっとの加工で付加価値を付ければ、また違った風景が見えてくるというもの。

磯部由美香 著 (誠文堂新光社)
           低カロリーで栄養豊富
           季節の果物を使ってつくる 蜂蜜コンフィチュール 

2016年11月13日日曜日

「里山の恵み」 Honey Nuts

我が家でクルミが300個程度収穫できた。昨年から実が生り出した木にしては、けっこうな量ではないかしらん。しかも、この品種はほぼ球形であり、殻は薄くて剥きやすいので中身もたいへん取り出しやすい。殻は熱を加えることをしなくとも、ペンチで挟んで2~3回ほど殻にヒビを入れれば手で容易に剥き進められる。
(久慈川縁で数多く拾える)野生のクルミ(・・・オニグルミらしい)と明らかに違う。

これだけの量が確保できたので、かねてから思案していたHony Nutsを作ってみた。

材料は全て自家生産したもので、のちょっとしたこだわり

販売されている一般的なHonyNutsは、クルミの他にはカシューナッツやアーモンドが入っている。クルミは中国産かアメリカ産だし、カシューナッツはベトナム産が多い。なかなか国産品だけのミックスは難しいようだ。地元産に限ると2種類となるが仕方あるまい。
我が家のアーモンドの木は、まだ実が収穫できるまで成長していないが、いつかは胡桃同様に実が付くかもしれない。楽しみに待とう。

サンプル品として作ってみたのがこれ。8瓶試作した。

名称は「Satoyama No Megumi  里山の恵み Honey Nuts」 としてみた。
(大胆不敵にも)これから展開しようとしている『里山の恵み』シリーズの第一弾としての『Honey Nuts』である。
 
ひとビンには、はちみつ100g、胡桃5個分、落花生10~15粒が入っている。
胡桃に豊富に含まれ若返り脂肪酸と呼ばれる『オメガ3脂肪酸』が熱に弱いので半生程度にローストした。

はちみつの固定ファンとなっているお客様数人と、はちみつ販売をお願いしているケーキ屋さんに数軒に、食味モニターを依頼した。
味はもちろんだが、胡桃と落花生のロースト具合やクラッシュの大きさ、胡桃・落花生の混合比率、ラベルイメージなどなど。

改良を加えてより良いものを作ってゆくつもりだが、当面の間は非売品である。
まだまだ難度の高い課題があるので、その解決にむけたステップを楽しみながら、商品を育ててみたい。

2016年11月1日火曜日

ビワの花

ビワの花が咲いている。
毎年この花が咲き出す頃になると、いよいよ寒くなるんだなぁ・・と強く感じている。
なにしろ子供時分から寒さが苦手なもので、この手の季節の先行現象は注意深く観察していて逃さない。

ビワの花はあまり目立つ花ではないが、たいへん良い香りがする。

ミツバチたちも目ざとく見つけて近寄ってきている。彼女たちにとってもこの花はありがたい花だ。

来年の梅雨時には甘い黄橙色の実が収穫できる。店頭に並べられると季節感あふれてたいそう存在感がある美味しい果物だ。
実も好きな果物のひとつだが、この花の段階から(ミツバチの大切な蜜源であることから)気になって仕方ない。