柚子皮は茹でこぼしを2回してから、みじん切り。 柚子のしぼり汁・ワイン・砂糖でじっくりと煮込む。 はちみつは、せっかくの生はちみつなので、 粗熱が取れてから混ぜ込んだ。 今回はとろみ付のアガーは入れていない。 |
さっそく我が家のはちみつの大ファンを自称する、とある方に本サンプルの試食をお願いし、評価コメントを頂いた。
蓋を開けると黄金色に光輝くジャム。漂う柚子と蜜の香りが、優しく優しく鼻孔をくすぐる。
臭覚・視覚の中枢神経がいっぺんに刺激され、その瞬間に期待値はMaxに。
ハード系ブレッドにのせて、いざ試食。
口中に漂う柚子の香りと苦味。すぐに相好を崩す彼女たち。
皮の苦みも程よく、甘すぎず上品な大人の味とのこと。彦摩呂風に言えば「お口の中が宝石箱やぁ~」だそうだ。使用素材・手間からしたら十分すぎるほど贅沢なひと品である。他のシャムが食べられなくなる程だそうで「罪作りなジャムねぇ」というひと言も大げさではないのだろうと思う。
斯様にベタ褒めの評価を頂くことができた。無論、彼女たちの置かれた立場や評価の前提(試食させてもらっている立場だし、作った本人を前にして「不味い」とか「普通の味だぁ」とは言いにくいだろう)もあるから、それを十分に割り引いたとしても、作った立場としてはやはり嬉しいものだ。
柚子皮の柔らかさ、苦味の残り具合、みじん切りの程度、甘さの加減、いずれもこれで十分との評価。ということで、製品化レシピは決まった。
だが残念ながら、ジャム用に回せるはちみつのストックがもう無い。
そのために、実際にこのジャムをある程度量産して皆さまにお分けするのは1年後となる。
「里山の恵み」シリーズは、これでハニーナッツ(2016/11/13 ブログ)に次いで2品めが完成。
(当シリーズは当面非売品。ご希望の方には予約いただければ個別にお分けしたいと考えている。詳細は来年に案内予定)
来年はこれらのためのはちみつも十分確保しておこうと、早くも頭の中は来年の養蜂計画に向けての段取りで一杯である。
徐々にではあるが、はちみつをベースにした製品の姿が見えつつある。
ニッチな商品でありマーケットだが、まだまだ広げてゆけそうな予感がある。
厳密な原価計算をすればまったく割に合わない製品ではあるが、何よりやっていて楽しいというのが一番だ。この効用に勝るものはない。