4年ぶりにプラムを収穫した。
一気に熟すため収穫が追いつかない。とても自家消費し切れる量でないので親戚、知人にお裾分けし、皆で爽やかな初夏の味覚を楽しんでいる。
今年の第2回目となる採蜜をした。
糖度84.8%は過去最高だ |
今回開いた巣箱は我が家の敷地内にある巣箱だ。前回と同様に昨年春入居して越冬した群れのもので、ミツバチたちが1年2か月もかけて集めてきた蜜である。蜜糖度は84.8%。10年やっているがこれだけの濃度は今迄に経験したことが無い数字だ。
どの巣脾にも蜜がぎっしりと詰まっている キレイな巣脾だ |
3か月間程の寿命の間、必死に花々を飛び回り蜜を集めて巣に貯め込み、休みなく羽根を動かし続け水分を飛ばし糖度を上げてきた蜜だ。小さなミツバチたちの命が凝縮された蜜だ。とてもとても貴重である。
一滴も無駄にすることなく大切に扱わねば申し訳ない。感謝の念と(・・人間の都合で蜜を一方的に突然強奪してしまっている訳なので)お詫びの気持ちを込めている。
前回同様に、崩した巣をザルに入れ、100メッシュ(1インチ=25.44mmに100の網目がある)の濾し布に垂らし異物を除去し濾過する作業を行う。花粉は除去されないので、我が家のはちみつの中にはたっぷり混っている。これが芳醇なコクと香りの素ではないかと思っている。
はちみつは在庫ストックする間もなく、予約いただいて長い間お待たせしてしまった方々に順次お届けしている。加えて、これからはちみつ加工品(ブルーベリージャム)を委託製造する予定でいる。
定期的な巣箱・ミツバチたちの見回りも忙しいがなんとも楽しい時期だ。
玉川里山はちみつに新しくボトルタイプが登場する。
ポリプロピレン製で逆さまにして立てて置ける。
上部のキャップを開け、逆さまにしてボトルを押すとはちみつが出てくる。いちいちスプーンを使わなくて済む。
一般的にはちみつはスプーンですくうと細く垂れ落ちるのが続いて、なかなか切れない。(この垂れ落ちている僅かな時間を、贅沢な時間としてゆったりと楽しめるような余裕あるココロを持ちたいものだが、)多くのせっかちな人は少しイライラしているに違いない。
これはマヨネーズやケチャップと同様のタイプであり、必要な量をすぐに出せて、なおかついつまでも細いはちみつが垂れ落ちることもない。
基本的に逆さまにして立てておくので、はちみつは口のほうに溜まっていて押すとすと直ぐに出てくる。
スーパーなどで市販されているボトルタイプのはちみつと同じ素材のボトルではあるが、スマートですっきりしデザインのものにこだわってみた。
内容量は200g。従来の四角いビンのタイプ(150g)より多めになっている。たっぷりとご賞味いただけるものと思う。
順次店頭に並ぶ予定だ。
市内照田地区にあるクローバーが一面に広がる場所。休耕畑と思われるところに見事にクローバーが生えている。そしていまがちょうど花の時期なので見ごたえがあるフォトジェニックな場所だ。
このクローバー畑の奥にある竹林のところに巣箱を置いている |
このなんとも素晴らしいお花畑状況を、ミツバチを飼う者としては見過ごせない。ここの近くに住む知り合いにお願いして、数年前から巣箱を多数ご自宅周辺に置かせてもらっている。
うち入居済みの巣箱が3箱(いずれも今年の春に入居)あるので、このクローバー畑にはこの巣箱からミツバチたちが大挙押しかけて群がっているはずだ。
昨年春に捕獲した群れの巣箱を開けて今年最初の採蜜をした。
去年の夏場の酷暑や秋口のスズメバチの猛攻を耐え凌ぎ、無事越冬してくれた群れだ。この春には群れの勢いが増して巣の伸びが一段と進んだ。一段14cmの巣箱なのだが五段目まで達しようとしている。この群れからは巣分かれが2度あった。かなりの強群だ。
一番上の段、つまり去年の春から夏にかけて集めてきた蜜が貯まっている段を切り離した。蓋を開けるとキレイな巣が並んでいる。
巣から少しだけ蜜を採取して糖度を測ると82.8。十分すぎる糖度だ。
巣蓋を切り取るとトロリとした蜜がたっぷりと詰まっている。
これから「垂れ蜜」を採る作業に入る。圧搾や遠心分離器に掛けたりせずに、単純にネットに入れて自然に垂れ落ちる蜜を集める作業だ。時間はかかるが自然体での採蜜スタイルなのでほとんどこの方式で行っている。いまは気温が高いので順調に垂れるはずだ。
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昨年は逃去が続いて群れが激減し、夏場から秋にかけての採蜜が全くできなかった。そのため手元に蜜がまったくない状態となり、定期購入のお客さまや販売委託店舗の方にもたいへんご迷惑をおかけしてしまった。
今シーズンは八月までにあと数箱の採蜜ができそうなので、順にお届けできる見込みだ。
最近、とても便利なスマホアプリを見つけた。植物の花の名前をすぐに調べてくれる優れもの。その名も「ハナノナ」という。https://flowers.stair.center/ja/
これまでは、咲く時期、花の色、花弁の形状などから植物図鑑やらネットで調べて、これではなかろうかと推定するというのが一般的なスタイルだったろう。しかしこのアプリでは、スマホのカメラ機能を使い花にカメラをかざすと、花の名前をリアルタイムで画面に表示してくれる。花に関するそれらの膨大な情報のデータベースからAIを利用して花の名前を推定し、その確度とともに表示してくれる。
なんとも優れものであり驚くしかない。難しい操作は一切ない。