2020年12月25日金曜日

薪割りも愉し

さすがに年末ともなると寒くなった。

朝、雨戸を開けると霜で一面真っ白の日も多い。溜め池の水面に氷が張って一日中溶けないでいる。


先日は外の寒暖計はマイナス6℃を示していた。


先日ビニールハウス内に薪ストーブを設置したので、このような寒い日でも難儀をしなくなった。ビニールハウスの中だけは別世界で、亜熱帯の楽園化している。日中陽が射す時分になると汗ばむほどの高温になる。

薪ストーブの前に座って暖をとりつつ、沸かした湯でコーヒーを入れて飲むのはまさに至福のひととき。決してオシャレでも綺麗でもないが、贅沢なスペースだ。

毎日のようにストーブを焚いているので、薪の消費も激しい。なので薪割りが日課のようになっている。この作業は身体を温めるには手っ取り早いし、何より全身運動であり体には非常に良い。

田舎暮らしの密かな愉しみ方とは、何か特別すごいことをすることでは決してない。

2020年12月14日月曜日

皇帝ダリアの株の増やし方

12月も半ばというのに暖かい日が続いているからだろう、市内各所でまだしっかりと開花し続ける皇帝ダリアを目にする。残念なことに我が家では開花直前の降霜で枯れてしまっているので、青空を背にして咲きそろっている姿を見るたびに心がざわつく。狭量な人間である。

皇帝ダリアの茎には竹のように節がある。この茎の節部分で株を増やすことができる。霜に当たって枯れてすぐのまだみずみずしいうちに節毎に切断しビニールハウス内の土中に埋めておき、来春に外に植え付ける。節の部分から発芽するのである。全ての節から芽が出る訳ではないし根付く訳ではないが簡単で特別なノウハウはいらない方法だ。

今日は、来年の発芽と開花を願って茎の切断と保存をした。



2020年12月9日水曜日

モミジ山幻想

 茨城北部は紅葉の時期を過ぎた。

付近の大半の山は、紅葉と言っても赤茶けた葉のコナラやソネ等の落葉樹。あるいは黒々とした杉林。そんな中にあってモミジは真っ赤であったり黄色であったり、あるいはそれらのグラデーションであったりと、目立つ色彩で存在感を際立たせる。

そのモミジも葉を落とした。

まだ色鮮やかな時期に、樹下に落ちた種子を拾い集めた。このキレイな色合いのモミジを増やしてみたいとの思いで、出掛けた先で目に付いたモミジの種子。

今年は、大子町の広域公園内のモミジと、常陸大宮市内の陰陽山公園のモミジ、常陸太田市の馬場町のモミジ。葉っぱの形も色合いもそれぞれ違う。



これらの種子をトレイに撒いて発芽を待つ。何年か後に、山を色鮮やかに飾ることだろう。

2020年12月6日日曜日

ビワの花が満開

ビワの白い花が満開だ。とても良い香りがする。妙な例えだが杏仁豆腐に似た香りだ。樹の近くに行くととても芳しい。

この匂いに誘われて(だと思う)、ミツバチをはじめいろんな昆虫がやってくる。


彼らにしてもやはり美味い味なのであろう。

残念ながら我が家のビワは大木ではないし、一本だけなので花の数が限られる。

ビワの樹が一山を覆うぐらいの規模で植生していればきっと単花蜜「枇杷蜜」が採れるのであろう。この上品で素敵な香りがする花から採れる蜜とは、さてどんな味と香りなのだろう。一度味見してみたいものだ。

2020年11月30日月曜日

薪ストーブ

先日、薪ストーブをビニールハウス内に設置した。



ビニールハウスは、稲苗を育てる間と、稲刈り後に稲藁を買取り業者に引き取ってもらうまでの短期間の保管場所、あとは寒さに弱い鉢植え植物を冬場に退避させるくらいの利用・役目があるだけだった。まさに今の時期から春まで何も利用されることがない場所だ。3月になったら簡単に撤去できるストーブなので気楽だ。

山の整備を進めていて薪の材料は使いきれないほどある。寒く凍てつく日も、雨が降り屋外で作業が出来ない日も、ここは汗ばむくらいの温暖で快適な、まさに楽園である。

今日は蜜蝋を溶かして型に入れる作業をしてみた。いくらでも火を燃やせるし、汚しても良い。何という理想的な作業環境であることか。

揺らぐ炎を眺めながら何も考えず珈琲をひとり飲むのもいいだろう。

これからも贅沢な時間を過ごせそうだ。

2020年11月24日火曜日

皇帝ダリア

皇帝ダリアは霜にとても弱い植物だ。

我が家のものは先日の降霜で、ツボミと葉がいっぺんに枯れてしまった。


開花直前であっただけに残念だ。開花していたらミツバチたちがたくさん訪花していたはずだったのに。同じ市内でも少し南側の地域では霜被害が無く、今満開なだけに余計に感じる。

一方で、隣にある冬桜が今年は例年になくたくさんの花を咲かせて、目を楽しませてくれている。


自然は予想外のことも楽しみのひとつだ。

2020年11月6日金曜日

紅葉すすむ

我が家のモミジとイチョウが色づき見ごろになった。と言っても、戯れに作っているミニ盆栽のうちの一部の鉢でだが。この辺りの山々の紅葉は始まったばかりで、本格的な色づきはもうちょっと先だ。

すべて付近の山野で見つけたものを引き抜いてきて鉢植えしたもの。同じモミジの樹の実生苗なのだが、不思議とこの鉢のモミジだけがきれいに早々と色づいた。イチョウは種を付けたままの鉢植え。こちらも葉が黄色く色づいた。


モミジの根元にはオキナ苔を敷き詰めてみた。実はミニ盆栽に合わせるための苔も育てていて、苔テラリウムも楽しんでいる。

鉢の苔も密に育ってきてなかなか良いミニ盆栽になってきている。これらはまさに掌にのるミニサイズの大自然だ。


これらは本格的な大型盆栽のように堅苦しいものではなく、手軽に楽しめるミニサイズだ。山野で見つけたカワイイ幼木を気軽に鉢植えしている。季節ごとにそれぞれの木の表情が変わるのて、見ていてとても楽しい。

聞くところによると池袋の東急ハンズにはミニ盆栽や苔コーナーがあるのだとか。

リビングテーブルにこれらの小鉢を置いて日々眺めるのもいいだろう。都市生活においても大自然を感じられるはずだ。小さいながらもこれらの樹木や苔にはココロと体のバランスをやんわりと整えてくれる大いなる効用があるように感じるのだが。