2025年10月20日月曜日

大型土木機械の威力

近所の古いお宅で、お屋敷回りの樹木の伐採工事が始まった。

広大な敷地には建物を中心に、竹林をはじめ幹回り6~7mはあろうかという大銀杏が数本、ヒノキ多数、築山の庭のツツジやツバキ、その他多数の果樹がある何百年も続く農家だ。

もう手入れができないということで、これらをすべて伐採・伐根するという。

この作業はまさに「工事」と呼ぶにふさわしいもの。初めて目にする大型土木機械が数台が搬入され唸り声をあげた。するとあれよあれよという間に木々をなぎ倒し粉砕してゆく。昔ながらの、まずは切り倒し、枝を払い、運べるように細切れにして・・・などという作業ではない。これらの作業を仮に人力だけでやっていたらおそらく何か月(あるいは何年)もかかるであろう。威力をまざまざと見せつけられた現場だ。孟宗竹の密集する林もこの大型機械にかかれば、上からチッパーのボックスを被せ、降ろしてくると粉々のチップになって見る影もなくなり、しまいには竹の地下茎程度の深さであれば容易に地中の根まで粉々にできる。まさにおそるべき粉砕マシン。ほんの数十秒の作業でとにかく圧巻である。

自然災害の復旧などにも大活躍する大型重機たちである。少子化・高齢化が進んでとにかく作業する若い実働人員が確保できない時代。ますます必要とされるのは間違いない。

ほんの数日で、あっというまに更地同然になってしまった。さっぱりしたのは間違いないが、昔から馴染んできたイチョウや竹林がなくなり見える風景がまったく新しくて、まだ戸惑っている。

2025年10月7日火曜日

2025年秋の里山散策会のお知らせ

ここ数年、近くの里山をキレイにして誰もが散策できるような歩道を整備してきた。
季節もだいぶ良い時分になってきたので、この散策歩道を紹介がてら、みなさんとともに歩きたいと思う。

以下の通り【秋の里山散策会】のご案内を差し上げたい。
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🍂秋の里山散策会 — 自然とふれあうひととき —

徐々に赤や黄色に染まる広葉樹。秋の澄んだ空気と透き通った青空。
足もとに広がる落ち葉の絨毯。野鳥のさえずりも聞こえてくる明るい里山の歩道。
玉川村駅のすぐ近くの緩やかな起伏の山間の遊歩道です。
里山をゆっくり歩きながら、秋の気配・自然の息づかいを感じてみましょう。
季節の植物や生きものの話をまじえながらスタッフがご案内します。

自然の中で深呼吸。きっと心が整う時間になることでしょう。

開催日  2025年10月25日(土) ・26日(日)・27日(月) の3回
時間   午前10時~12時
散策場所 JR水郡線・玉川村駅の東側に広がる里山
     緩やかな起伏の山間コース 約2kmの行程
集合   玉川村駅前のCafe Ma.Min駐車場
                       午前9時45分集合(歩いて現地へ移動)
参加申込 不要
その他  靴はスニーカーや運動靴を推奨
     少雨決行
     散策MAP(下図)はCafe Ma.Minに置いてあります




2025年10月3日金曜日

これもまた現実 スズメバチ被害

ミツバチ巣箱のスズメバチ被害を少しでも減らそうと対策をしているが、タイミングの問題もあってなかなか思い通りにならない。

youtube→→  2025年10月 スズメバチ被害

営巣中の巣箱を順番に廻り、ネットで覆ったり入口に金網を張ったりしているが、間に合わなかった巣箱はご覧のような状態になる。


悔やまれるが仕方ない。この巣箱は9月中旬に入居したものだ。おそらくどこか近くて営巣していたものが逃去してきたのだろうと思う。やっと2段目に巣が届いたばかりだった。スズメバチ被害に遭い逃げて来た可能性も高い。だとしたらあまりにも酷い可哀想な群れではないか。だがこれも自然界の現実だ。

2025年9月30日火曜日

当たり年

柿に限らず今年はろいろな果実が当たり年のようだ。我が家でも栗・柿・ポポー・プラム・ブルーベリーと、それぞれのシーズンで各種生り物は実に良く実をつけた。ただしクルミだけは全く実をつけなかったのだが、これはここ数年たくさん取れすぎたのでしばしの休息の年なのではないかと思う。

巣箱を置いてある某所の柿は枝が折れるくらいに実をつけてる。所有者の方がこの柿を収穫したのを見たことががない。屋敷が広くて他にもたくさん柿の木があるからだろうと思う。それにしても見事な柿の実のりだ。


この柿に限らず、果実が実をつけるための受粉はその大半をミツバチ類が担ってる。いまスズメバチシーズンでミツバチにとっては辛い時期だが健気に蜜と花粉を運び続けている。そして時折襲ってくるスズメバチに対しては集団で威嚇したりしている。

あとすこし頑張ってくれたら蜜をとれる巣箱だ。養蜂という名目をかさにして「蜜の略奪強盗」を働く人間はスズメバチ以上に極悪ではある。なのでいつも感謝しながら手を合わせてごめんなぁとつぶやきながら採蜜している小心者のミツバチ飼いである。

2025年9月26日金曜日

2025 (いかにも)秋の風景

もち米はうるち米に遅れて稲刈りをする。周囲の田んぼでまだ稲が黄色く色付いたままであれば、おそらくはもち米の田んぼであろう(或いは飼料米という可能性もある)。そのもち米もあと少しで刈り取り時期を迎える。いまは田んぼが彩りを放つ最終段階。

真っ赤な彼岸花が畦に咲き揃い、田んぼは脱穀を待つ天日干し稲と刈り取りを待つもち米。真っ青な秋晴れに乾いた空気。いい風景だ。

今年は「西塩子の回り舞台」が行われる年だ。あと一カ月に迫って、舞台装置や建物の組み立て設営が大詰めを迎えている。会場からほど近くにミツバチ巣箱を置いているため、良く見える。今年は巣箱見廻りの際に設営の進み具合をもチェックしている。

地元小学校の児童たちもこの舞台に立ち、演目を演じるので、練習に余念がないと聞く。彼らにとってまさに晴れ舞台だ。当日の天気も清々しい秋晴れであって欲しい。

2025年9月19日金曜日

2025年 栗・ポポー

どうにか今年の稲刈りも終わりの目処が付いた。気候と田んぼのコンディションはまずまずであった(連日の異常な暑さを除く)。

今年は例年になく稲が倒伏した場所が多くて、稲刈り機を使えずやむ無く手刈りを強いられた。負担感は2倍から3倍といったところか。

最初に刈り取りした稲は来週には脱穀をするタイミングとなる。天候さえ良ければ10月上旬には一連の農事が終わる。

暑さに苦労した大変なこの稲刈り作業期間だが、気がつくと彼岸が近づいていて、栗と「ポポー」が落果し出している。成りはいいようだ。


あっと言う間に10月。あゝ、3/4が終わってしまうわ。



2025年9月3日水曜日

2025 酷暑の中の稲刈り

当地では例年どおり9月に入るとすぐに稲刈りの時期となり、周囲でも一斉に稲刈りを始めた。我が家でも昨日から始まった。

まだまだ真夏の日差しが照り付け酷暑の日々だが、稲の穂は確実に垂れてたわわに実り、収穫の秋を実感する。今年の出来は良いほうではないかと思う。

稲刈り作業は天候に左右される。田んぼが適度に乾いていて、天候が良いと気持ちよく作業が進むのだが、雨か続いて田んぼがぬかるんだり、稲穂が倒伏したりしていると(肌感覚からするとだが)10倍は苦労する。台風の接近も予想されているので、倒伏した場所から刈取りを進めている。

このように雨の予報が出ているような状況では(暑かろうが、疲れていようが)できる限り作業を前に進めておきたい。こんな気ばかり焦ってモヤモヤするというのは、一次産業従事者ならばよく理解できるはずだ。

稲の天日干し用の脚や竿を格納しておく簡易建物

次々と刈り取られてゆく稲ではあるが、老朽化した稲刈り機の調子に気を揉みながらの作業だ。あとはひたすら・黙々と束を竿に掛ける。

まだまだ熱い日が続く。

2025年8月23日土曜日

ハロウィンお化けカボチャ

真夏の真っ最中だが、ハロウィンお化けカボチャが着実に大きく育ってきている。


しばらく見に行っていない間にビックリするくらい大きくなって、色も例のオレンジ色になってきている。カボチャの株の周囲は草だらけで、けっして良い環境とは言い難いが、カボチャの強靭な生命力・繁茂力で弦を伸ばし葉を広げてここまで育った。



ことしは土に接している下の部分が腐ってはいないようだ。どうにか美形のまま収穫できそうな気配。あっぱれ。

まだ茎部分は緑色が濃いので、収穫せずにいましばらくこのまま畑に置いておくことにする。

収穫できた暁には今年も市内の保育園にお届けする予定だ。園児も、職員の方も毎年楽しみにしてくれている。喜ぶひとたちの笑顔が一番のモチベーションだ。


2025年8月15日金曜日

大文字

お盆がやってきた。
京都の大文字送り火が8月16日に開催されることに合わせて、今年も山斜面に「大文字」を作ってみた。

少々手抜きだが、「大」の文字に見えるはずだ。

先方は精霊を送るための歴史ある伝統行事だが、当方もある意味で趣旨を同じくしている。16日にはそのような気持ちで眺めて頂いたら幸いだ。

京都と違っているのは、お盆が過ぎてもこのLEDライトの「大」はそのまま引き続き暗闇に浮かび上がっていて、「大」が常陸大宮の大の意味合いになるってことだ。

2025年8月4日月曜日

第2回公開はちみつ採取会開催のお知らせ

ニホンミツバチの越冬群のうちの一箱で、巣が5段めにかかり始めた。この箱を率いる女王蜂の系譜は生殖能力が高いのだろうと思う。これだけの勢いがある群れだと分蜂は何度か起こっているはずで、つど女王蜂は入れ替わっている。にもかかわらず群れの勢いが決して衰えずこうしているのは、女王蜂が優れた能力(産卵能力)を有しているからだろう。

暑い最中ではあるが、この巣箱の採蜜をすることにした。前回7月に続いて公開して関心のある方々にご覧いただく予定だ。

○実施日時  2025年8月20日(水)   10時~12時 (集合10時)

○集合場所  JR水郡線玉川村駅前のCAFE Ma.Min駐車場

○採蜜会場  近隣の蜂場(徒歩で移動)

○その他   小雨決行 炎暑酷暑猛暑でも催行

       汚れても良い靴、服装のこと

       熱中症予防は各自で

夏休み中のお子さまにもぜひ来ていただきたいと思う。何よりも自分たちの生活する地元で採れる産品の、その実態を自分の眼で見て実体験することで、魅力や素晴らしさを感じ取れる。日々の生活では今すぐに直接役立つものではないが、将来大人になって、特に外から田舎を見ることかあった時、ジワジワと見学した意味が分かるかも知れない。郷土愛や地元を大切にするココロは、時間は掛かるがこのような経験を積み重ねていくことで育まれるのではないかなと思うのだが如何?




2025年8月1日金曜日

早や8月

早いもので2025年の折り返しは当に過ぎ8月に入ってしまった。田んぼの稲は出穂時期を終え稲穂が垂れ始まり、あとひと月もすれば稲刈りが始まる。暑さのせいでどうにも実感が湧かない。


近年は6月から従来の夏のような暑い日が始まり、ここしばらくは36度が珍しくなくなっている(行ったことは無いが赤道直下の国はこんな感じの気候なのかも知れない)。作物の生育にだって影響が無いわけはない。コシヒカリも斯様な高温期が連日続けば実のなり具合もおかしくなる。品種改良は気候変動に追いつかないのだろう。

確たる証拠や実数値があるわけでないが、今年のミツバチの分蜂時期の捕獲実績が過去最低だったことも何かしらの異変の兆候かも知れない。こういったことは後になってから「そう言えばあの時、◯◯だった」となる事が多い。杞憂であって欲しいものだ。

草刈りで汗だくになりながら、ボーッとした頭で考えることはこんな事くらいだ。

2025年7月11日金曜日

2025 はちみつ採取会のご案内

今年も、はちみつ採取作業を皆さまに公開したいと思う。
普段見ることのないミツバチ巣箱や蜜取りの様子を見学できるまたとない機会。
皆さまにご覧いただくことで、はちみつとミツバチについて、ミツバチと人間社会との関わり、ひいては地域環境等についても気付き・学習する機会になれば良いと考えている。
参加をお待ちしてます。

○日時                  2025/7/23(水)       13時〜15時
○採取場所        市内近隣の蜂場
○集合                 JR水郡線・玉川村駅前  カフェ Ma.Min  駐車場
                                ※13時には採取場所へ向け移動
○参加申込        不要  参加費無料                               
○その他            炎暑・酷暑・猛暑、小雨は決行
                              足元悪い場所・雑草多い場所あるため、
                              服装、靴は汚れて良いものを着用

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採取予定巣箱の様子
  

2025年7月7日月曜日

今年は生り物は当たり年のようだ(ただしクルミは除く)

今年は梅は当たり年だ。例年になくたくさん収穫できて梅仕事に精を出した。おおむね他の作物も実がなるものは豊作の様子だ。ただし我が家のクルミだけは様相を異にして、今年は実が全く確認できない完全不作。???である。このような年もまた珍しい。何のせいでこのようなことが起こるのか摩訶不思議。

中世までは自然界の出来事、このような農作物の作況などについては科学的な分析やアプローチなどできなかったであろうから、「神様の思し召し」にちがいないとして処理・納得していたのだろう。科学的な視点を持てるようになった現代の我々でも、今回の事象のような不可解な植物の生態に頭を悩ませている。自然界はなんとも奥が深い。

プラムは数年ぶりに大量に実をつけ、我が家では存分に楽しんだ。それでも処理しきれないほどであるので、各方面におすそ分けして味わってもらった。

生業として果樹栽培をしているわけではないので、出来不出来はまったく問題としていない。気楽なものだ。

なんにせよ、果樹がたくさん実をつけ収穫の喜びを味わえるのは、この地で生活するわれわれの特権である。豊かな大地だ。

2025年7月3日木曜日

ハスは咲き始めたが

いよいよ古代ハスが開花時期を迎えた。
なんてことないのだが、この道傍の田んぼにピンクのハスの花が現れると妙にうれしくなる。思わず立ち止まって眺めてしまう。不思議な魅力ある植物だ。
ハスは今年もひと回り勢力を広げて田んぼの真ん中あたりまで葉が確認できるようになっている。泥中深く根茎を伸長させて、ある日7月の田んぼで人々を魅了する。なんてクールなヤツなんだろう。

田んぼの中は斯様に元気いっぱいで人々の期待を裏切ることなき古代ハスなのだが、肝心のハス池はと言うと、サッパリな状態だ。数年ごとに繰り返し起こる妙な現象。

ハスの花を撮影する方々。田んぼの畦道は崩れ易いので十分注意してピンクの花に近づいてください。そしてハスの葉や茎、肝心なハスの花を傷つける事なきように。





2025年6月22日日曜日

夜のコンビニの誘蛾灯

都会ではきっとこの悩みは少ないのだろうと思う。

この時期からしばらくの間、夜間に車を走らせているとおびただしい数の虫がライトに照らされ、車の前部にぶつかる。たいていの場合、彼らは激突死する。翌日、フロントガラスやライトのガラス部分にこびりついてパリパリになった死骸を取り除くことになる。

可哀そうではあるが、毎夜当たりまえのように繰り返されることなので、こびりついた彼らに対してすでに特別な感傷はない。ないのであるが車体が汚れる・フロントガラスにこびりついて取りにくいなど、ちょっとした悩みではある。走っている車に衝突する彼らの場合は「飛んで火にいる夏の虫」ではなく、闇の中をフラフラ飛んでいるところ車が走ってきてぶつかられたのであり、完全に災難と言える。・・受難。
なにも道路の真ん中あたりを飛ぶこともあるまいになあと思う。

蒸し暑い時期の田舎というのは、道路に限らずそこら一面にかなりの密度で虫がウヨウヨしているということだ。これも豊かな生態系と言える。

上記の話しは、彼らが望んでいないのに車のライトのほうが近づいてきて即死するケースだが、次のケースはまさに自ら灯りに飛込んでいって自死するケースだ。

この誘蛾灯のバチバチ音は我々でもびっくりする。コンビニとしても店内に虫が入り込まれると厄介だろうから、このような自衛策をとらざるを得ない。とはいってもこれだけいるのだから侵入を完璧に防ぐのは無理だわ・・。。

夜のコンビニの風景。。。田舎ならではの音と映像である。

2025年6月19日木曜日

ことしも樹皮を剥いでいる

ある工房からの依頼でヤマザクラの樹皮を毎年集めている。もう10年近くなる。

ある特殊な用途にお使いのようである。国内産の物で一定レベル品質の樹皮を、安定して調達する必要があるとのことで、毎年作業してお届けしている。

樹木が水分を盛んに吸い上げて皮が剝がれやすくなっている梅雨の時分のタイミングを見計らって作業している。これ自体はとてもシンプルな作業ではあるのだが、ヤマザクラの樹皮なら何でもいいという訳ではなく、厳しい品質の要求条件があるのでそれを満たすための苦労がいくつもある。

ひと口に「ヤマザクラ」と言ってもいろんな種類があるのをご存じだろうか。この作業を始めてから知ったのだが、花の色も違えば咲く時期も微妙にずれがある。樹の植生形態(生え方・樹形)にも違いがある。当然にその樹皮の色目もザラザラ具合もみな違う。要はとても多様であり、樹皮が容易に、キレイに剥げる木の種類は実は数が少ないということを知った。近年やっと判別できて、量が一定数が確保できるようになってきた。

最大の苦労はその木を探すこと。そのような樹はそうそう生えているわけではないし、まして一度皮を剥いでしまうとその樹からは相当期間、皮は剥げない。再生は難しいようだ。そして剥ぎ方を誤って厚く(深いところまで)剥いてしまうと樹として大切な維管束部分も切り取ってしまうので枯れてしまうことになる。
なので広範囲に山中を歩き回り、条件に合う樹をいかに沢山見つけるかが最初のポイントになる。幹が細すぎるものは対象外だ。皮は一定の面積(つまりは幹回りが太いことが条件となる)が要求されている。この目星をつける探索作業は冬の期間にやっている。

そして今の時期になり、脚立・袋などの作業用道具を抱えて藪に覆われた急斜面を歩き回るのである。体力がいる。暑い。けっこうつらい。

一枚のまとまった面積の皮が欲しいので、途中で切れてしまわないように、作業は集中力と忍耐、繊細さが要求される。


迷子になりそうなくらい藪だらけだ
作業中に小さな虫が目をめがけて飛んでくるので実に鬱陶しい

切り取られた樹皮は乾燥させる作業に入る。そのまま放置するとクルクルと丸まって固まってしまうので、水分がある生のうちに、平らになるように段ボールに挟んで重しを乗せ、乾かす。約二月間は置いておく。そうして十分に乾燥させた樹皮を成型してやっとお渡しできる品物となる。

ざっとこんな感じになる。この時期にしかできない仕事だ。大変な作業でも、これをどうしても必要とする人、喜んでくれる人がいるのであり、とてもやりがいがある。

自家所有の広大な山林があるからこそできる。面白くてやめられないでいる。ここ里山は宝(金銭的な価値だけではなく、精神の充足感・充実感を提供してくれているもの)に満ちている気がしてならない。気が付かないでいるのがもったいない。

2025年6月9日月曜日

玉川里山はちみつショップ CAFE Ma.Min

我が「玉川里山はちみつ」の販売チャネルがまた新たに増えた。JR水郡線・玉川村駅前にこのたび新規開店した「CAFE  Ma.Min」様にて取扱いしてくださることになった。




はちつみコーナー

店内の様子

こともあろうに長期低落、衰退傾向にある玉川村駅周辺において、およそこの田舎の街並み・風景にふさわしくない洒落た外観で、「コーヒーを愉しむお店」が新たに出現したものであるから、地元界隈ではもっぱらこの店の話題でもちきりだ。

話によればメインのコーヒーのほか「さつまいも」を中心としたスイーツも扱うとのこと。であればだ。この店舗が想定している客層はきっと甘いものに並々ならぬ興味関心をお持ちの方々(主に女性であろうと推察)と踏んで、はちみつを置いてくれるように交渉した次第。

このカフェのような新たなチャレンジが、閉塞感あふれるこの地域に何らかの良い刺激を与えてくれればよいなあと思う。頑張って欲しい。


2025年6月5日木曜日

2025年 梅仕事ス

青梅の季節。梅の収穫の時節。今日の晴れ間を待って梅を収穫した。

今年の梅はまずまずの着果で、ある程度の収穫量を確保できてほっとしている。昨年がひどすぎたからなおさらだ。青梅特有の香りも、実の色も、表面を覆う細かな毛も、この収穫したてが一番素晴らしい。小さく丸いフォルムもまた良い。なんだかこの丸い中に宇宙が詰まっているような気さえする。


匂い立つ黄緑  美しい・・・

新鮮なうちに、梅仕事にとりかかった。今年も「青梅のはちみつ漬け」を作るべく梅の実を選別し洗った。

医食同源。食べ物こそ何よりの薬。梅干しや梅酢、梅酒など梅を素材にした健康食品は多い。夏負けに古くから伝わる立派な医食同源だ。

🫒  🫒  🫒  🫒  🫒  🫒  🫒  🫒

そうそう、昨晩ホタルが灯りを点滅させながら飛ぶ姿を見た。今年の初見だ。季節は夏に向かって一気に進んでいる。

2025年6月3日火曜日

春ウコンの花

ミツバチ巣箱を置かせてただいている方の畑の傍らで初めて目にした花がある。その植物は「春ウコン」。

草むらの中にあるピンクの花が「春ウコン」
後方のビワの樹下に巣箱を置かせてもらっている

桃色の花びら(ほんとうは花びらではないらしい)が地面近くにいくつも出ている。何度もこの場所を通り過ぎているがまったく気か付かずにいた。低い位置に咲いているので緑の雑草の中に埋もれていていて気付かれずにいることが多いのだろう。でも花はなんとも可愛らしい。


家の方に伺うと、何十年も前に先代が植えたものらしく、植えてあるのは知っているものの掘って食用にしたことは一度もないとのことだ。たからかいつも刈払機で花の時分に雑草と合わせて刈り取られていたようだ。

秋ウコンの根はカレー粉のターメリックの原料となるようだ。だがこの今の時代、漢方薬としての利用もさることながら個人で秋ウコンの根を食べようとする向きはほとんどいないのではないか。

またひとつ(無用かも知れぬが)知識が増えた。

2025年5月27日火曜日

ソラナムパンプキン

ハロウィンを彩るカボチャは今頃に苗を植える。先週にジャンボカボチャ他何種類ものカボチャ種を播種した。
先日、そのうちのひとつ直径10センチほどのサイズのまん丸カボチャの発芽を確認したが、同じ日に播種したソラナムパンプキンも続けて発芽してきた。細い針状の葉がいくつも確認できるようになった。なかなか良い発芽率だ。


この種類はパンプキンと名は付いているがれきっとしたナス科の植物。ではあるが成熟した実の色は見事なオレンジで3~4センチほどのミニカボチャ状だ。それはそれは可愛らしく、花屋さんでは人気のある商品になっているようだ。今回種取りしたのも昨年秋に花屋で購入しておいたもの。すっかり干からびた実から種を取って撒いた。

うまく実がなるかどうかはこれからの育て方次第であり分からぬが、まずはたくさん発芽したので幸先は良い。もう少し育ったら大きな鉢に植え替えよう。
多くの人に配れる・飾ってもらえるような豊作の秋になるとよい。

2025年5月23日金曜日

ハロウィンカボチャ発芽

ハロウィンカボチャが発芽。



昨年秋に街の花屋さんの店先に並んでいたハロウィン向けの可愛いカボチャだ。オレンジ色のまん丸で手のひらサイズ。この時、来年に栽培しようと購入して置いたものだ。
なんとも可愛い。
ほぼ完成な球形 

既にあのキレイなオレンジ色は見る影も無く本体は腐ってしまったが、中の種子はたくさん良い状態で残っていた。
播種して4日目、他のジャンボカボチャやクラウン型のハロウィンカボチャはまだ発芽していないが、この種類だけが続々と芽を出してきた。
さて、今年の秋にはどんなカボチャたちが収穫できるだろうか。楽しみだ。

2025年5月19日月曜日

カワセミの巣穴

 山沿いの崖の切土面に直径5センチほどの穴を発見。比較的新しい。カワセミの巣穴だ。



昨年の秋に田んぼ沿いの山道を削って道幅を拡張した場所で、さっそく営巣に適した場所として見つけてくれたようだ。近くの溜池で頻繁に見かけるあのカワセミのものに違いない。
巣穴の主であろうカワセミ(2024/12/2撮影)

彼らの口ばしで掘れるような柔らかい土で、ほぼ垂直な面であるような場所を選んでいるようだ。ありそうでなかなかない適した場所。外敵から見つからないようにするための彼らなりの知恵であろう。
たまらなく愛おしい瑠璃色の妖精だ。

2025年5月17日土曜日

さつまいも植え付け

既に5月も半ばを過ぎて、周囲の山々は濃い緑色一色だ。まさに「春過ぎて 夏来るらし・・」である。
どの田んぼも田植えが終わり、水を張った田んぼがキラキラ輝いている。暗くなると周囲ではカエルの鳴き声がかまびすしい。

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昨日さつまいもの苗を植え付けした。「べにはるか」をメインに「べにあずま」の2品種。

大規模に(業として)栽培しているさつまいも農家の方は一般に黒いマルチビニールをかけて苗を植え付けているところが多い。だが我が家の場合、自家消費分の少量栽培であるし、出来上がりの品質の良し悪しもあまり問題としていないため、マルチは使わずに畝にそのまま苗を刺している。経験的には出来に極端な差は無いように思うのだが。
(・・・そもそも大量のビニールマルチを使用するのでコストがかかる。加えて、収穫した後にそれらはすべて農業資材廃棄物となる。あまり環境的によろしくないような気がする。)

さつまいもは恐ろしく強靭な生命力を持っていて繁茂する。何しろ、葉が付いたたった一本の茎から丸々と太った多数の芋をならせるのであるだから。

秋の収穫時期にはこの畑はさつまいもの葉っぱが一面に広がっている(はずだ)。

2025年4月22日火曜日

ヤマツツジ花 咲き始め


サクラの季節が過ぎて、里山は緑の淡いパステル画のような趣きだ。初夏を思わせる日差しに若葉が眩しい。

オレンジ色が鮮やかなヤマツツジが咲き出して彩りを添えている。もともと自生していた株。毎年樹勢が勢いよくなり、背丈を超えたものも増えた。

山吹の黄色も今が盛り。この季節、里山は次から次へと主役が出てくる。毎日眺めているだけで幸せな気持ちになる。

2025年4月20日日曜日

2025年 ミツバチシーズンに突入

夏日になるくらいに気温が上がり、ミツバチたちの活動がにわかに活発化してきた。いよいよミツバチシーズン到来だ。

分蜂群を誘引する強力な兵器=「待ち箱ルアー」を巣箱に取り付けに回った。ある巣箱では取り付け早々に探索バチが来訪。。感動するレベル。素晴らしい効果だ。

置いてある巣箱はすでに満開の花々に囲まれている。浮世からはかけ離れた別世界の感がある。我が家でご提供しているハチミツはこんな環境で生産されている。

青い花は「諸葛菜」、別名ムラサキハナナ

こちらは菜の花。栽培している訳ではなく、勝手に生えたもの。
一面を黄色で埋め尽くしている


2025年4月8日火曜日

春うらら

ここには「花咲か爺さん」は何人いるのだろうか?


満開間近のサクラを愛でる方々が連日お越しになっている。今日は旧玉川小学校の同級生3人の淑女たちが訪ねて来た。みなさんこのサクラをご覧になるのは初めて。楽しんでいただけたようだ。


菜の花とレンギョウの黄色あり。サクラのピンクは濃淡さまざま。

華やかな春の彩りの競演。今週末までは十分に楽しめそうだ。

※  最寄りの県道傍に案内看板を設置したのでフリーの来訪者(カメラを抱えた方たちが多い)が増えている。

2025年3月29日土曜日

里山の春 ソメイヨシノ開花(3/29)

2025年、当地のサクラ開花である。

我が家のサクラ開花の指標としているソメイヨシノ標本木にいくつもの花が確認できた。

陽光桜と枝垂れ桜は昨日に開花が認められているので、これからどんどん彩りが増え賑やかになってくる。一番の見ごろは4/5の土曜あたりからだろう。いろんな種類のサクラが時期を少しずつずらして咲いてゆくので一週間は楽しめる。

いろんな花の競演は楽しい。
でも個人的には枝垂れ桜の花の色合いとフォルムがかわいいのでいちばん好きだ。

2025年3月26日水曜日

春めく里山の状況(3/26)

ここ数日の暖かさでいっぺんに山の花が咲きだした。

レンギョウの黄色。
樹形も大振りでたくさん植わっているのでひと際目立ってきた。


花桃のピンク。
昨年植えた木たちでまだ1mほどの樹高で、小さく目立たないものの、なんとも可愛らしい。


吉野枝垂れは明日の開花だろうか、蕾が膨らみピンクがかってきた。


ソメイヨシノは少し遅れて土日あたりの開花となる予想。咲き揃うのは来週で後半の土日あたりが一番の見ごろだろう。良き哉。。

2025年3月23日日曜日

口中に極上の春 飲むさつまいも

川崎大師の表参道にある焼きもスーツの店「甘い和」さんの【焼き芋シェイク】。

トロトロで冷たい焼き芋のシェイクだ。上に乗せてあるたっぷりのホイップクリームにはしっかりと蜜が垂らされ、軽く塩味が効いた芋チップと黒ゴマをトッピングしてある。脇役の芋チップはシェイクをしっかり引き立てている。歯触りもナイス。芋シェイクは甘すぎることなく、焼き芋の甘さのみで程よい。芋の風味も十分に伝わってくる[飲むさつまいも]と言える。人気が高いのも頷ける。

このアセンブルは罪作りと言って良いだろう。(今日3/23は一気に春めいて暑いくらいだからか)来店客の大半がオーダーしている。

われわれ旧世代の頭と舌に刷り込まれているさつまいもの概念が変わる逸品。見事なスイーツに進化してて胸熱。ホント美味だわ。