少し前になるが、ある方からバラの枝を2本貰った。某有名花屋に並べられていた真紅のバラとのことだ。もう花びらは付いていないが挿し木にしてみたらどうだ、とくれた。小生がこのような試しみを何より好きなことをよく知ってくれている。ありがたい。
田舎者なので有名大手フラワーショップと聞いただけで、華やいだ街角、おしゃれで粋なディスプレイの店舗、色とりどりの花々、そこで高級な花を買い求めるセレブリティを想像してしまい緊張する。悲しいかな、利用したことは無い。野に在って人の目に触れることもない野生の花ばかり見慣れたている我が身には別世界だ。だが、どのよような花でも人のココロに潤いを与えてくれる力は同じだ。
この枝は有名どころのフラワーショップで販売していたようなバラだから、さぞかし高級感あふれた色であり姿なのだろう。ちょっとした期待感にワクワクしてきた。
たぶんこんなふうに店頭に飾られていたのだろう |
あまた花はあるが、こんなにも人を魅了して止まない不思議な生花は他に無いだろう。
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枝を手にして、ここでいつもの(しょうもない)チャレンジ心が湧き上がった。真紅でうっとりするような花を咲かせて見やろうではないか。ダメ元である、試さない手はない。
かくして枝を挿木して2ヶ月ほど経過。
数日前についに一輪開花したのである。
当初あれほど気合いが入った割にはさほど精魂込めて管理した訳ではないが、どうやらちゃんと発根して根付いてくれていたようだ。やや小振りで花弁は少々不揃い、虫食い葉っぱだが、色は正にイメージした通りの真紅。「寸分の隙も無い凛とした美形」とは言えないまでも「the rose」の風格を感じさせるに十分な姿だと、ひとり密かに感動した次第。
これって「バラが咲いた」(マイク真木)の世界である。たったひとつだが咲いたバラでパッとそこだけ明るくなった感じがするから不思議だ。
もっとたくさん増やしたいという欲が沸々と湧いてきている。自分で楽しむ分には問題無かろう。やりかた次第では真紅のバラが咲く魅惑のThe rose gardenも夢ではではない。挿し木の状態なので肥料の窒素分が足りないようだ。葉っぱは緑が薄く黄色っぽい。葉も虫食いを防ぐために消毒や殺虫剤散布をしないといけない。売り物として美しく育てるにはしっかりとした知識と不断の手間が必要のようだ。専門の花卉業者のご苦労に頭が下がる。
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