2023年12月31日日曜日

ミツバチたちに感謝

ミツバチたちにたっぷり楽しませてもらった一年だった。

春は春で、夏は夏で、秋は秋で、そして冬は冬で。

ミツバチの飼育はそれぞれの季節で楽しみが満載でけっして飽きることがない。とくにニホンミツバチ飼育ではこれが完成形・到達点というものがない。華道、茶道、柔道などと同じ「道」のようなものと思えて、奥が深い。ここが魅力のひとつとなっている。

いま手元の越冬中10群のミツバチたちは、それぞれの巣箱の中で固まり、じっと寒さを凌いでいる。昆虫としては寒く厳しい時期だが、彼ら(正確には彼女たち)が持つ素晴らしい野生の底力を信じている。花が限られ、ひどく凍てつく日があっても野生の彼らは負けない。
寒空に向かって飛び立ってゆく、けなげに頑張っている姿を見ていると不思議とチカラをもらえる。
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今年もまたたくさんの方が「玉川里山はちみつ」をお求めくださり、ご賞味いただけた。
そして蜜を採っている当地にもたくさんお越しいただけた。ほんとうに感謝だ。

また来年もこのこの穏やかで平穏な日々が続きますように。
静かに音楽が流れるDaigo caféにて

2023年12月20日水曜日

2023 モズの早贄

すっかり葉が落ちた木に、一か所だけ鮮やかな緑色の物体が付いている。何事かと近寄って確認すると不自然な形で小枝に突き刺さったバッタだった。どうやら突き刺さってからあまり時間は経っていないようだ。
なんとも可哀想な姿だが、これが「モズの早贄(はやにえ)」。
まさに山で見つけた季節の風物詩。

去る9月にNHK「ダーウィンが来た」でモズ特集があった。この奇妙な早贄の謎についてもいろいろと研究が進んできているらしい。

      NHKダーウィンが来た 「モズの早贄」

自然界にはこんな不思議がたくさんあって飽きることがない。
(→このようなことは別に知らなくても何一つ不自由もないし、困ることとてない。なのだが、これに限らず知識として知っていると何か人生心豊かになることって多いと思っている)

モズの目には獲物としてずいぶんと目立ったことであろう
鮮やかすぎたか・・・

2023年12月17日日曜日

杉丸洞巣箱 販売開始

来年の分蜂ミツバチ捕獲シーズンに向けた販売用「杉丸太製 丸洞巣箱」を仕上げた。
昨冬に杉を伐採し内部をくり抜いておいた丸洞だ。丸一年かけ屋外で自然乾燥した。完全に水分が抜けて軽くなった。風雨にもさらされ外皮の色合いも程よく落ち着いてきた。今回の作業では内部を再度焼成しながらミツロウをたっぷり塗り込んだ。さらに上に飼育用巣箱を載せるための板を取り付けて完成。
今回の販売分は、いずれもほぼ同型の9個(MD301〜MD309)。
外観(MD301)

内部(MD301)

巣門(MD301)

【仕様詳細】
⚫︎材質       本体:杉    上部板:合板
⚫︎本体高さ     35センチ
⚫︎本体直径     30センチ前後
⚫︎内部洞部の径   20センチ前後
⚫︎巣門       縦型(7×70mm)
⚫︎重量       5.5kg 〜 6.5kg(上板含む)
⚫︎上板       35センチ×35センチ(洞のサイズに合わせて中央部をくり抜いてある)
●洞内部には蜜蝋を塗布済み

ご希望の方は、オンラインショップ玉川里山はちみつショップ storesからどうぞ。


2023年12月10日日曜日

ごちそう黒蜜

花が少ない時期なので、ミツバチたちに給餌している。


ハチミツを採った後の巣くずから蜜蝋を作る際に副産物として「黒蜜」ができる。巣くずを熱処理(煮たり蒸かしたり)すると残っていたはちみつ成分が分離抽出されて黒蜜がでてくる。黒蜜というくらいなので、真っ黒だ。人間が口にするにはかなり難があるが、物自体ははちみつそのものでありミツバチたちの冬季のエサ、ごちそうである。

ひとつのこだわりとして、ハチと関係ない他の成分からなるエサ(市販の白砂糖で作った水溶液など)は給餌したくない。あくまでここで採れた、彼ら由来のものをエサとしても使うことにしている。

この黒蜜はとても粘性が強いため、そのままの黒蜜に下手にハチが群がると動けなくなり溺死する羽目になる。かなり薄く希釈しトレイにいれ、加えて足場になる葉っぱを敷いてやっているのだが、それでも溺死するミツバチが絶えない。きっと嬉しくて冷静になれないほどなのだろう。ちょっとカワイソウだとは思いつつ、仕方ない。

近くの巣箱からひっきりなしにハチが飛んできて、群がり、せわしなく動き回っている。元気に冬を越して来年につながってほしい。



2023年12月5日火曜日

たなびく煙 三連

籾殻焼きの煙が二筋上り立つ。そしていつものビニールハウス薪ストーブからの煙が一筋。冷たく澄んだ冬の青空に吸い込まれて行く。この季節ならではの作業で風景だ


朝、専用の焼き器に火を入れて周りに籾殻を被せて放置。4〜5時間ほどするとキレイな籾殻燻炭ができあがる。今年は手抜きで水を掛けて消火させることなく、熱いまま畑や田んぼに散布している。消火にはバケツ10杯は水が必要であり結構な負担だ。

稲作産物の完全還元の姿だ。土壌改良材としてもとても優れている籾殻燻炭だが、焼いている間の煙の臭いが難点だ。住宅が近い場所ではとても出来ない作業。ここでも風向きに注意しないと、生活圏が燻されて大変なことになる。幸い北西から吹く北寄りの風が多い今は、煙と臭いは山の方に流れて行く時間が多いので助かっている。

2時間後
じわじわと炭化して行く
決して燃えている訳ではなく適度に炭になる

2023年12月2日土曜日

胡桃割りタイム

今年採れた胡桃を少しずつ割っている。

薪ストーブを焚いた温室。沸かした湯でホットコーヒーを淹れ、youtubeでスタバのカフェBGMを聴きながら。一個ずつハサミで殻を割り中身を取り出している。


今年は破りやすいし、中身を完形で取り出せる比率が高くなった。いろいろ試行錯誤し工夫した結果だ。「胡桃&百花蜜」の製造をお願いしているお店の方からも今年の胡桃はキレイだとの評価をいただいた。

茨城北部は今朝も霜が下りて真っ白だったが、この場所だけはポカポカの別世界。あと少しで殻むき作業が終わる。大好評の「胡桃&百花蜜」を追加製造予定している。