女郎花の淡い可憐な黄色い花が見られる季節になった。
この花の姿に女性(=女郎)をあてがった昔の人の感性にうなづける現代人も多かろう。
万葉集にあるこの花を読み込んだ句。
吾郷尓 今咲花乃 娘部四 不堪情 尚戀二家里
(我が里に 今咲く花の をみなへし 堪(あ)へぬ心に なほ恋ひにけり)
→私の里に咲いている女郎花(おみなえし)のような可憐なあの娘のことを、耐えられないほど恋しく思っています。(美しくなったあの娘のことが恋しいのです。)
狂わんばかりの恋心。。千年も前の男子の歌だがなんてカワイイんだろう。。
一方、オミナエシほど名は知れ渡ってはいとは思うのだが、男郎花という花がある。この年齢になるまで存在を知らなかった。オミナ=女にたいしてそのまま男=オトコであり、オトコエシという。オミナエシは黄色だがオトコエシは白。色違いで姿かたちはよく似ているが茎はずっと太い。
気づいていないだけで普通に山に咲いている草花であった。
これも「ハナノナ」と言うスマホをかざすだけで花の名前を(判定精度・確度と共に)調べてくれるAIソフトのおかげだ。このような局面でAIは威力を如何なく発揮する。ありがたいし、すごい。使わない手はない。このアプリのおかげで花の名をだいぶ勉強出来ている。