2019年2月25日月曜日

杉丸太から丸洞巣箱を作る

今年になってから、杉丸太をくり抜いて作ったいわゆる「丸洞」が欲しいという話が立て続けにあった。どれもミツバチを飼育しておられるかたからのご依頼で、すでにあるものをお分けしたり、新しく作って送って差し上げたりした。
今回はまとまった数のご要望で、まるまる一日制作に没頭した。
今回はご希望が、直径30cmで高さ30cmの丸洞だ
杉木立を伐採し、直径が30㎝の部分を切り出してきてからの作業だ
重箱巣箱は自分で作ろうと思えば、材料の板はホームセンターで買い求められるし、少々の日曜大工の心得と工具がありさえすれば、出来映えはともかく一応巣箱は出来上がる。
こうやって趣味の養蜂家はその入門編として大抵の人が重箱巣箱からスタートしたりする。そしてある程度経験してくると、巣枠式巣箱だったり丸洞型巣箱だったりを試してみたくなる。・・・というのがパターンのようで、小生もそうだった。
こまかなことは聞いていないが、今回のご依頼主の方もおそらくそのようなことなのだろう。
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丸洞巣箱に適した杉丸太は、直径30センチあたりで大きすぎても細すぎても不適である。さらに、よじれていたり節があったりする丸太はくり抜くのが困難だ。真っすぐで年輪がキレイナ同心円であるような材木が望ましい。
一般の方にとっては、このような丸太を必要分だけ(今回は1.5メートルほど)手に入れるのはなかなか難しいだろう。かつ、かなりチェーンソーを使い慣れていないと切り口は平らにならないし中心部が思うようにくり抜けない。
なのでな丸洞巣箱を手作りするというのは、なかなかできないことだと思う。

小生の場合は、幸いにもこれらの条件が揃っていたので、これまでいくつもの丸洞を作ってきて、自家用分は当然として、お分けもしてきた。
我が家の山から切り出した杉丸太が、姿を変えていろいろな地域でご利用いただいている。嬉しい限りだ。
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もうすぐ3月。分蜂の群れを捕獲するための諸準備は今し始めないとシーズンに間に合わない。今回お送りした丸洞も直ぐに見知らぬ街の山野に設置されることになるのだろう。
これも各所で役立つといい。

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