刈り取った稲束を掛けて乾かすための長い竿(長柄)と支える脚(オダ脚)を入れておく簡素な作りのもの。
台風が過ぎ去った後に吹き飛ばされているのを確認したものの、まだ終了していない稲刈りの残りと、そのあとに続く脱穀作業が忙しくそのままとなっていた。
これらの作業がやっと一段落したため、やっと再構築する作業に入った。
小屋の屋根トタンが4枚吹き飛ばされた 小屋の右側(後ろ側)が照田川だが、このあたりは雑草で覆われていて川の流れは良く見えない |
というわけで、現場から下流に約200mほどの場所から川に降りて探し始めた。
この河川部分は改修がなされていない場所で、それに加えて両岸一帯は久しく手が入っていない人も近寄れぬほどの藪・藪・藪である。一段低い川床を歩いていて見える風景はちょっとしたジャングル探検のような感じ。両側から垂れ下がった藤蔓やり枯れ木がひどく侘しさを感じさせるが妙に楽しくもある。非日常の空間に身を置くとちょっとテンションが上がる。台風での増水のおかげか意外と枯れ木などのゴミは少ないようだ。
平常時の水量は少なくて、普通の長靴で十分だ 川底は平らで歩きやすい それにしても両側から覆いかぶさる樹木がすごい |
あれこれ苦労しながらどうにか半日で屋根を復元した。
◆ ◆ ◆
まったく予定していなかった久しぶりの「照田川」川床探検。
以前のブログ(2013/6/23)にも記したが、この辺りの川床には50cmを超えるような大きな「珪化木」(けいかぼく=木の化石)が多数露出している。今回は目にすることは無かったが両岸の土中には瑪瑙も多数埋まっているはずだ。珍しいターコイズブルー色の砂利質の地層も見られる。
それに、約450年ほど前のころにこの地域を支配した佐竹氏の時代には、この一帯(玉川付近)で金が取れていた記録もある。今でもきっと砂金掬い専用の道具を使ってじっくり探せば、砂金が見つかるのかもしれない。
なにしろ河川改修されていない貴重な一帯であるから、いろんなものがそのまま残されている。
ちょっと歩くだけでも興味は尽きない野趣あふれるワンダーランドだ。
関心のある方はぜひいかが? ご案内しますよ。
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