2016年12月9日金曜日

イノシシ

イノシシの被害が目立って増えている。

次の写真は自宅近くの谷津田の惨状である。
写真手前から右奥にかけて、あたかも耕したかの如く土が黒く帯状になっている部分。
これがイノシシに掘り返された部分だ。
前までは、田んぼ中央部と同じように緑色の稲のヒコバエ(孫生)が生えてた。
ミミズを探して掘り起こしたのであろう。見事に畔道沿いに「耕して」くれている。

畔道は見事なまでに破壊されている。
通路としても水路の壁としても、一切の機能を台無しにされてしまう。
当然にこのままでは来年の稲作に支障があるので土を掘り上げて畔道の再構築を図らねばならない。人力によるスコップで土を盛り上げ、上を平らに均す。一日二日程度で終わる作業面積ではない。
この荒らされた状態を見つけた瞬間の脱力感は、容易に想像できると思う。

10cnはあろうかというヒヅメの痕跡
毎年のイタチごっこ。まったく余計な仕事を増やしてくれる奴らだ。
周囲の家の畑、田んぼは程度の差はあるが軒並み被害にあっていると聞く。
我が家も含めて、ただ「しゃぁねなあ・・・しゃぁんめ~」と言うしかないのが哀しい現実である。

非無山間部居住者の生活においては想像もつかないだろうが、斯様なことが日常的に起きているのである。
けっしてニュースにならない珍しくもない事件だ。だが確実に田舎居住者のココロをへし折っている。
スーパーに並ぶキレイナ食材にも、実はその裏側には価格には転嫁できない農家の努力や苦労がぎっしりと詰まっている。

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