梅雨の合間に梅の実を収穫した。
脚立を立て登り、棒で枝を叩いて梅の実を落とす。 この梅の木にも幹には『ウメノキゴケ』がびっしりと付いている。 |
棒で枝を叩くと、バラバラと梅の実が落下する。実が痛まないように注意して。
少しずつだが、梅干しに、ジャムに、梅酒にと。
粒も揃ったきれいな梅の実だ |
父母の元気だった頃のこの時期の記憶の梅干し干し。平たい大きな竹笊に梅を広げて、昼夜乾燥させていたものだった。
梅は大切な食材の一つというよりも、保健薬的な存在であったというべきだろうか。
防腐剤あるいは殺菌剤としての役目である。弁当には必ず梅干しを入れていた(俗に言う日の丸弁当)。
であったが、なんでもいつでもスーパーで手に入るようになったいまの時代では他に選択肢が多くあるため、わざわざそこまで手を掛けて作らなくても・・ということになってしまった。寂しい気もするが便利さをいったん手に入れた生活はなかなか戻せない。
買って来たものを単に食べる・消費するだけの生活が空しいのは事実。
せめてもの抵抗でもある、ハンドメイドの文化を継承したいと思う。生業としないレベルは楽しいから。
このような環境があって、こんな生活をすることが許されているからこそ出来るのだが、時間と手間をかけ慈しみをもって作物を育てること、収穫を喜ぶこと、そしてその食材をあれこれ工夫して調理することの楽しさは、何物にも代えがたい。
今年は、梅、プラム、ブルーベリーなどの樹になる実の類は押し並べて豊作である。
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