2019年5月9日木曜日

敵はイノシシなり 読売新聞記事から

当地では、神出鬼没のイノシシが夜ごと大暴れしている。ブルーベリーの樹の根元を広範囲に掘り起こされたりジャガイモの畑が大きな被害を受けたりとあちこちで土をほじくり返す。ジャガイモは新芽が出たばかりでこれから伸びて大きくなるところだったのに、まったくもう・・である。
畑に残された見事な足跡。その大きさと歩幅からするとかなり大型の親イノシシのようだ。めちゃくちゃな畑の状況を目の当たりにすると、怒りを通り越し脱力してしまう。
畑に残されたイノシシの大きな足跡
近年、イノシシ被害は季節を問わず起こるから悩ましい。
農作物の直接的被害だけでなく、(ミミズを探しての荒業だろうが)田んぼのあぜ道などの構造物を破壊し機能をマヒさせることも多々ある。まさに獣害である。
もっと山深い場所では電気柵や金網、トタン板などで、田畑の周囲をぐるっと囲む対策を取る農家も多い。ただ、すべての場所を完璧に防御することは(そもそも可能かどうか疑問だし、費用も労力もエラく大変であるので)現実的ではない。
◆  ◆  ◆  ◆
ネットで見つけた読売新聞の連載記事が興味を引いた。
群馬県立利根実業高校ではイノシシ撃退方法を研究している部があるという。元は農業系の高校らしいが、その長年にわたる活動内容を紹介している。
近年イノシシの撃退に効果が認められる対策を見つけたという記事だ。
詳細は下のリンク先の記事をご覧いただきたいが、効果が認められた研究は「「第3回全国ユース環境活動発表大会」では、研究のユニークさが注目されて特別賞を受賞したほか、5月に沖縄で開かれた「第13回高校環境化学賞」では最優秀賞に輝いた。仕掛けを取り入れる農家も増え、イノシシ撃退グッズを開発する企業から問い合わせが相次ぐ。というからすごいことだ。

        読売新聞の連載記事はこちら。
        ①敵はイノシシなり(1)
        ②敵はイノシシなり(2)
        ③敵はイノシシなり(3)
        ④敵はイノシシなり(4)

◆  ◆  ◆
物は試し。早速この対策を我が家でも実施してみることにした。
ネットでソーラーLEDチューブライト(要はクリスマス時に飾られるイルミネーションである)をまとめて購入した。
ソーラーLEDチューブライト(発光色はブルー)のキット
長さは10mで100個のLEDライトが付いている。説明書は英語だった

点灯するとこんな感じ
◆  ◆  ◆  ◆
設置してから夜ごと妖しく光る青いイルミネーション。
写真奥の灯りは玉川村駅のホームと跨線橋


茨城の里山生まれ育ちの「だっぺ」イノシシにとって、初めて目にするLEDライトに違いない。その目にはどのように映るだろうか。

これが効果ありならば、稲刈り近くなったら田んぼの周囲に張り巡らそうと思う。
結果や如何に?。
追ってこの検証結果をここで報告したいと思う。
イノシシ被害に頭を悩ませている方々に福音となればいい。

2019年5月1日水曜日

レンゲ 【満開】

休耕田に播種したレンゲが満開になった。
我が家のミツバチたちであろうか、あちこちに群がって蜜集めに熱中している。
今年のはちみつはレンゲ成分が多い蜜になりそうだ。

この田んぼはレンゲ専用圃場としたので、毎年このお花畑を愛でられることになる。この穏やかな風景は我々のココロにも優しく癒されるものであるばかりでなく、ミツバチもたいそう喜ぶ。蜜源が豊富な場所ではミツバチがたくさん生息可能になる。荒れた田んぼで置いておくよりずっと、社会的にもメリットがある。

★★
この田んぼは20数年前に利用を止めた場所で、茅が一面に生い茂っていた場所。
茅の根がはびこってしまうと伸びた茅を刈り払うだけではダメで、土中深くまで何度も根切りの耕耘をする必要があった。いまのようなレンゲが咲く状態まで復旧させるには、実に3年の時と何回ものトラクターでの土の攪乱・掘り起こし作業を余儀なくされた。
荒れた農地の活用と一口に言っても、一度荒らした農地は再利用するには実は大変な労力を必要とする。決して簡単にはできるものではない。


2019年4月29日月曜日

新緑から深緑へ

GW前に降る雨は、里山の新緑を一層濃くし輝かせる。
この雨はまた、田畑の百穀を潤し発芽を促す、農作業にとっては大切な大切な雨でもある。
今年は程よく雨が降ってくれて、どうやら水不足は心配なさそうだ。
おかげで田植えの準備が進む。
苗を植えられるよう田んぼの土をトロトロ状態にする作業を「代掻き」と呼ぶ。
当地では今が盛りである(既に田植えまで済んでいるところもある)。
既に代掻きが済んだ他所の田んぼは水面がキラキラと輝いてい眩しい。

我が家の田んぼも水をたっぷりと湛えて、代掻きを待つ。


ちょっと肌寒い今日だが、見上げる青空に山々の深緑が映える昭和の日である。

2019年4月23日火曜日

レンゲ開花

レンゲが咲き始まって風景に彩りを添えている。
巣箱近くの空き地にもレンゲの種を撒いた。
思いのほかたくさん綺麗に咲き揃った。
レンゲとミツバチ巣箱(写真右側)の取り合わせは実に良いものだ

まだ今は菜の花が主役で真っ盛りだ。とにかく黄色が鮮やかで目立つ。
だがレンゲもじわり存在感を増しつつある。

いずこを見回しても周囲は春の花で溢れかえっていて花園。我々の目を楽しませてくれている。いやそれ以上に、ミツバチたちにとっては一年で一番の楽園であろう。

2019年4月11日木曜日

里山の彩 ~プチ花見山

当地のソメイヨシノやピンクの陽光桜は今が満開だ。レンギョウの黄色も満開でいちばん美しい時だ。



震災の年から山を整備しだして、丸八年。
長い間、雑木林で鬱蒼としていた山が、この写真のように色とりどりの花が映える山に姿を変えた。桜はソメイヨシノ・陽光桜・枝垂れ桜が競い合っている。地面には水仙、ムスカリなどが列をなしている。どれもこれも見事だ。まだこれだけでしかないが、ちょっとした福島市の「花見山公園」のミニチュア版であろう。来年には一般の花見のお客さまを呼んでもよいかもしれぬ。

これから整備が進んだ山上に向かって、どんどん桜・桃・つつじなどを植えてゆく予定だ。来年にはもっと素晴らしい眺めになっているはず。
少しずつでしかないが、山全体を花でいっぱいにしてゆく作業は楽しい。

花をたくさん咲かせることは我々の目を楽しませるのはもちろんだが、同時にこれはミツバチのためでもある。

2019年3月24日日曜日

女王蜂の姿

ミツバチ巣箱の中の様子を確認した。
この巣箱は巣枠式なので、枠を取り出して容易に観察することができる。

ニホンミツバチは一般には重箱式巣箱での飼育が主なので、構造上、女王蜂の姿を確認することはなかなか難しい。我が家でもこうやって女王蜂が見られるのはこの一箱ある巣枠式巣箱だけだ。

今日は女王蜂がウロウロしているところを写真に収めることができた(赤丸が女王蜂)。
他の働きバチより一回り大きく、胴の部分が長くて黒いのですぐに見つけられる。
女王蜂の役割は産卵だけ。今は来月にあるであろう巣分かれ(分蜂)に向けて、産卵を続けている最中のはずだ。サクラが散ってほどなくしたら巣分かれの時期。

2019年3月19日火曜日

サンシュユの不思議なチカラ

鮮やかな黄色でカワイイ「山茱萸(さんしゅゆ)」の花。

今頃の花は、なんだか黄色い花が多いような気がする。
黄色は元気が出る色。これから始まる季節の躍動の予感がして好きだ。


ところで、このサンシュユ。意外な性質がある。
温めた牛乳にこの木の枝を数本差し込んで、保温して一晩置くと、ヨーグルトができる(wikipedia)らしい。
わざわざ試そうとは思わないが、ネット上では実際に試しているひとも多いらしく、画像をアップしている(実際に食したかどうかは分からないが)。