2020年7月31日金曜日

夏草や 兵ども・・・

いまわが田舎の国道では、至るところで側道の除草作業が行われている。

ある場所では蔓が絡まる鬱蒼とした繁みを刈り取り、またある場所では交通量が多い場所で行き交う車へ配慮しながら刈り払い機を操作している。
当然のことながら刈り取った雑草は集めて他所へ運び処理している。
言葉にすればこれだけのことだが、どれだけ大変なことか。。

気候が良い時ばかりではない。
ここのところのように、雨の降る中での作業もある。晴れて炎天下での作業もある。さらに、草むらの中に何が捨てられているか分からないことによるストレスも大きいはずだ。
空きビンがあると破損し飛び散ることもあるので一番怖い。

肉体的にも精神的にも辛い作業であるはずだ。
請負仕事とはいえ、どれだけの人がそのご苦労を理解し、感謝しているだろうか。

延々と続く道路わきの草叢。気が遠くなるに違いない。
かの作業員たちは黙々と機械を操り夏草を切り倒してゆく。他の作業員は熊手でかき集め、プレス式塵芥収集車(ゴミ収集車)に投入してゆく。別の作業員が周囲を箒でキレイに掃除する。
いずれも実に手際が良く、滞ることが無い。プロのつわもの(兵)の見事な仕事技だ。

彼らの作業があるからこそ、今日も気分よく安全な道路を車が走れるし、歩行者は歩道を安心して歩ける。この瞬間にも、どこかで黙々と作業している彼らがいる。ただただ感謝、感謝。

   夏草や 兵どもに 刈り取られ

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