2021年4月29日木曜日

今年のプラムは・・

 嬉しいことに今年はプラムの青い実がいくつか目視できる。ただ、これとて赤く色づき収穫できるまで枝に付いているかどうか不安ではあるが。

ピンボケだがいくつも実は確認できる

枝が折れんばかりにたわわに実った実を収穫したのが何年前だったろう。あの感動を忘れてしまったほど久しく実を付けていない。

山吹のごとく「花は咲けども・・実の一つだに無きぞ悲しき」の状態であった。ミツバチたちが盛んに受粉を行ったはずだがその甲斐もなく結実していないのだから不思議だ。まあミツバチにとっては花粉と蜜だけが重要で、結果としての果実はまったく興味はないが。

われわれ果実収穫を楽しみとする立場では、さっぱり原因が分からぬままでなんとも訝しくて仕方ないが、このままいけばどうにか初夏の味覚を(少しは)楽しめそうだ。

2021年4月23日金曜日

田植え始まる

 田植えが始まった。今年は温暖な日が多かったうえ水も十分にあり、少し早めの開始だ。写真の谷津田から開始。

この谷津田は完全な天水しか入ってこない田んぼだ。上流に人家や家畜飼育場、ゴルフ場等、人工的な設備・工作物は皆無で、あるのは深い森林だけ。つまり生活雑水は一切流入していないとても恵まれた環境にある。直接降り注ぐ雨水と周囲の山から染み出た有機成分たっぷりの養分を含んだ水でじっくり育てられているということだ。

我が家の場合、あいにくと完全な無農薬・有機栽培とはいかないが、農薬と化学肥料は田植え時に必要最小限使用するだけに留めている。

長い生育中に用する水がずっとキレイな天然水というだけでも、かなり良い条件で育つコシヒカリである、とはいえる。食べるものだけに「安全」は絶対条件だが、それを十分に担保している自信がある。

余談だが、我が家では刈り取った稲は全て「オダ掛けの天日干し」で乾燥させる方法を続けている。このことでどれだけ食味が変わるのかは分からぬが、多くのコメ農家がやっている効率のために乾燥機で一気に短時間で乾燥させてしまうよりかは、コメ本来の自然の味が保たれるのではないかと思っている。

ということで、この谷津田で獲れる米はプレミアム米だと自負している。

向こう3か月の長期予報では今年も高温の確率が高いようだ。さて、どのような夏になるのだろうか。稲の生育によい気候であって欲しい。

2021年4月20日火曜日

田植えを待つ谷津田

 田植えの前段階に「代掻き」と呼ぶ田んぼに水をたっぷりと入れ土を攪乱してトロトロにする作業がある。

トロトロの泥が沈殿し落ち着いて、田んぼが平らになり、水が澄んできたところでやっと苗を植えることができる。水を湛えた田んぼは鏡面のようだ。山あいで静かにじっとその時を待っている。

周囲の山々は日に日に緑が濃くなってきている。苗も順調に育っている。この辺りの農家にとっては、GWは田植え週間でもある。

2021年4月8日木曜日

気大地に漲り

 水に漬けて発芽を促した種籾を、彼岸過ぎに苗箱に播種して二週間。陽射しのある日中は蒸し暑いほどのビニールハウスの中では、コシヒカリの苗が順調に成長している。約5cm程になった。


毎日の水やりとこまめなハウス内の温度管理・換気を続けている。5月の連休に田植えができるように生育をコントロールしている。

田植え前の田んぼの周囲の畔や水路際等の草刈り(1回目)は終了した。20日過ぎからは代掻きが始まる。今年は雨が定期的に降ってくれているので、あまり水不足の心配はしなくてよいかもしれない。

周囲の山の木々が新芽を吹いて生命のエネルギーが漲っているかのようだ。薄いオレンジ色のヤマツツジも咲き出した。


これから一気に晩春を飛び越え初夏に入る里山だ。



2021年4月2日金曜日

爛漫

 春真っ盛りの様子を動画で記録(Youtubeにアップ)してみた。

ほぼ満開の桜の林の下を散歩している気分で見ていただけたらと思う。

  → https://youtu.be/9aZOyWRzbBw

十年前まではほとんど手入れされていない雑木林と杉林であった場所だ。だが、ここまでキレイにそして明るい里山に変わって、人々の目を楽しませてくれるようになった。

いま毎日この風景を眺め、この花の下を散歩している。

2021年3月31日水曜日

大子桜紀行

今日は県北大子地区のお気に入りの桜3か所を見に出かけた。

そのⅠ  旧・上岡(うわおか)小学校の木造校舎前の桜。



写真撮影をご趣味とする御仁が多数三脚を立てていた

この旧校舎はよくロケに利用される有名な木造校舎だ。それに加えての満開の桜ときている。カメラマンならずとも被写体として惹きつけるものはある。家族連れも何組かいた。なんでも一昨日3/29には『乃木坂46』のお嬢さんたちが来て、この場所で歌って踊ったのだとか。彼女たちもこの満開の桜にきっと魅せられたはずだ。

そのⅡ  旧・上岡小の西隣の丘の上にそびえる一本桜。

丘の上にある単独の巨木であり、満開の今は圧倒的な存在感で迫ってくる。すごいの一言だ。

そのⅢ  生瀬地区北側にある外大野の枝垂れ桜。




推定樹齢は300年だそうだ。規模的には福島・三春の滝桜には及ばないが同種のヤマザクラ系枝垂れザクラであり、神宿る怪しげな雰囲気のある老巨木。山里の山裾斜面に生えており、既に枝は支え木無しでは自立できないのは滝桜と同じだ。これも見ごたえある桜だ。

こうやってお気に入りの満開の桜、在所の雰囲気をしみじみと味わい愛でることができるのは、つくづく幸せなことだ。

2021年3月30日火曜日

益子町の桜と菜の花の名所

今の時期、一面に咲き誇る菜の花の黄色と、満開の桜の白・薄いピンクの組合せは春をイメージさせる最高の組合せで、格好の被写体であろう。

近隣の地域においてこの菜の花と桜の組合せで一番インパクトがあるのはここであろうと、かねてより調べておいた場所に行ってみた。一番の見ごろの時に訪ねて実際に見て、我が家で進めている山の整備の参考にしたいと思ったからだ。

その場所は栃木県益子町小宅(ましこまちおやけ)。町も観光に力をいれて整備している。→http://www.town.mashiko.tochigi.jp/page/page002982.html

およそ1ha(10000㎡。100m×100mの広さ)ほどあるだろうか。山裾から山上までのなだらかな斜面一杯にみごとに菜の花が咲き広がり、枝垂れ桜・ソメイヨシノ・八重桜が植栽されている。山の起伏を巧みに利用した散策コースもよく整備されている。写真撮影のためのスポットや仕掛け・道具もちゃんと用意されている。




記念撮影用の額縁も用意されている

ここは本来は古墳が山上に点在している遺跡である。これらの古墳群もきれいに整備され手入れされている。こちらも見ごたえがあるが、まあ、今の時期に訪ねてきた人たちはおそらく目にはいっていないにちがいない。

とにかく、麓の駐車場に着くなり目を奪われ感嘆の声を上げ、走り寄り、皆一様にカメラを向ける菜の花と桜の一大パノラマなのである。

菜の花のムッとするような甘い香りに包まれながら歩きながら一周した。隣にある亀岡八幡宮を参拝し、立派な長い杉並木の参道を降り駐車場に戻っても30分ほど。

やはり桜と菜の花はベストマッチである。