2024年7月18日木曜日

ミソハギが熱い

例年よりずいぶん早く咲きだした【ミソハギ】が満開になっている。
ラベンダーの紫とは趣が違った鮮やかな赤紫。まとまって咲き誇る姿は見ていて大変美しい。元気が出る色彩であり好きな花だ。


このお花畑に、朝早い時間に二ホンミツバチがたくさん訪花している。数十匹が群れ飛んでいてあちらこちらの花を巡っている。羽音がとてもうるさい。

不思議と陽が高い日中にはほとんど見かけない。どうやら花の種類によって蜜がたくさん出る時間帯というのがあるのだろう。このミソハギは朝一番のようだ。

美味しい蜜が出る花だということ、蜜がたくさん出る時間帯があることなど、これらの彼らミツバチたちが生存してゆくための極めて重要な情報というのは、群れの皆が共有して知っているようだ。
ほんとうに賢いミツバチたちだ。

2024年7月12日金曜日

「そそっぺ」

古語や死語になりそうで絶滅寸前の茨城弁をまたひとつ紹介したい。

今回のこのことばも、ある年配者が会話の中でいきなり使って(まさに不意打ちだった・・)ビックリするとともに妙に嬉しくなってしまったものだ。ごく自然で違和感ないところを見ると彼の生活ではまだまだだ日常的に使われている現役のワードに違いない。

「そそっぺ」

これの意味がわかる人は高齢者を中心としてまだ一定数いるだろうが、実際に正しく会話の中で使う・使える人は少ないと推察する。

広い意味としては、標準語の「ぞんざい」が近いか。「雑」や「下手」、「乱暴」とかの意が強めで、心がこもっていない状態や行為を表す際に使うようだ。だが、小生の感覚、狭義としては「丁寧でない字」や「悪筆」という意で、文字を書くことに関連した形容に使われることが多いワードと思っている。さて皆さんの理解はどうだろうか。(自身が過去に使ってきた感じとして)次のような使用例しか思い浮かばない。

【例】 こんてなそそっぺだど読めめ
   (こんな心がこもっていない・下手くそな・丁寧でない字では読めないよ)

 ※読めめ =  読めまいの茨城式の転化。「まい」は否定的な推量を表す

近時、手書き文字を他人に渡す機会は少ない。ワープロ・パソコン等が無く文字を手書きするのが当たり前の時代においては人へ正しく用件を伝えるためにはちゃんと読んでもらえる文字を書くべしという常識があったことからきている言葉であろう思っている。この前提に立てばこのワードの使用頻度もおのずと低くなるわけだ。読み手が読みやすいように(下手でも良いが)丁寧にココロを込めて書きなさいよ、という人として大切な教えも背後にあったのであろうか。なかなか深いよなぁ、茨城弁って。

小難しいことを言うと、きっと粗略の意の「粗粗」に、筆致の意の「筆」が付いた「粗粗筆(そそぴつ)」なる単語があって「ぴつ」が「ぺ」へと口語転化してきたのだろうなどと思っている。

ちょっと雅で、難解で、格調高い漢語調の単語を取り入れごく自然に日常会話とする茨城弁、素敵すぎる。。ホントのところはしらんけど。

茨城弁、奥が深いです。

ミソハギもヒマワリも元気だ
ミツバチがたくさん訪花している


2024年7月9日火曜日

分蜂群飛来ス

今日、ニホンミツバチの大群が突然飛来した。数千匹の蜂が羽音を響かせながら宙を舞うその現場にちょうど居合わせた




ミツバチを飼う人間にとっては心躍る、ウキウキする眺めといえるが、馴染みのない方にはさぞや異様な光景に映るに違いない。

今回来訪した群れは、幸いにも低木の根元に蜂球を作って落ち着いてくれた。なので捕獲がいつになく容易であった。空の重箱巣箱を蜂球の上側に置き、蜂の塊を優しく撫でて上へ誘なう。


辛抱強く作業すること約15分。8割方が移動すると残りは自らスルスルと巣箱に吸い寄せられて行く。この方法は蜂にとっていちばんストレスが少ないので、逃去のリスクは小さいようだ。

結局、一箱には収まらず二箱になった。

すべてが移動して無事捕獲作業終了。

さて、この蜂たち何処から飛来したのか?付近の営巣巣箱4箱を見て回ったが、いずれも蜂数に目に見えての変化は無かった。これだけの強勢の大群を得られたのはラッキーだった。うだる暑さの中、ひとりほくそ笑む小生である

2024年7月8日月曜日

茨城弁「〇〇ぐし」

茨城で生まれ育ったとしても、若い世代では日常で使わなくなっている茨城弁がある。それらはやがては死語になったり古語になったりする。寂しい気もするが、言葉は生き物であるので変化、消長はやむを得ない。

普段の会話で滅多に耳にすることもなくなった懐かしい茨城弁に最近連続して接して妙に嬉しくなってしまった。しかもまだ若い40代がごく自然に会話の中で使用したのだから余計にだ。彼も口にした後に「あっ、今は使わないですね、(意味は)通じましたか?」と聞いてきたくらいだからやはり年配者の使う言葉と意識はしているのだろう。(あるいは小生が年上であることを考えて敢えて使って言ってみたのかも知れぬ。そうだとするとその心根が嬉しい。それに彼がもし家庭内でも普通に使っているとしたら、お子様たちは間違いなく伝承者となりうる。素晴らしい・・・。)

その言葉とは「ぐし」。標準語にすれば「〜ごと」であろうか。たとえば次の様に使うのが一般的だ。
【茨城弁】
    A.シャインマスカットは皮ぐし食べれっぺよ。
    B.(個々別々ではなくて)箱ぐし貰えっけ?
【標準語】
     A.シャインマスカットは皮ごと食べられるでしょう。
     B.(個々別々ではなくて箱に入ったまんま)箱ごと貰えますか?
と言った具合だ。

ちなみに「ぐし」のぐ(gu)は鼻濁音ぽいguで、かなり中途半端な発音。非鼻濁音と鼻濁音の中間くらいの感じで使っている。どちらとも取れるかなり高度な発音と言える。フランス語的な感じのものだ。説明すると小難しいが、茨城弁ネイティブスピーカーはそんなことは全く意識することなくちゃんと発音する(←ただこれはあくまで小生の考え)。

今後10年もしたら、斯様な古い茨城弁を使う人間も、聞いて理解する人間も激減するはずで、リアルに「死語」や「古語」になってしまうのではないかしらん。

猛暑日が続き、早くもミソハギが咲き出した

2024年7月7日日曜日

古代ハス 見ごろを迎える

今年の古代ハスは例年よりツボミが多いようだ。
まさに今週から来週あたりが開花のピークだ。
写真撮影にお出でになる方、ご覧になる方たちが増えてきた。
そんな皆さんの為に、古代ハスの看板を復活させ、周囲の雑草を刈り取りした。

池の周りの畦道はとても崩れやすいので十分ご注意を。