2024年4月21日日曜日

キツツキの穴

山中でキツツキがあけたと思われる穴をみつけた。ヤマザクラの根元から70センチほどの高さ。太い樹の幹部分に直径5センチほどの穴があいている。内部は暗くてよく見えないものの結構広い空洞になっている。(キツツキは部類上の科の名で、クマゲラとかコゲラなどのグループ名。この穴はどの鳥の穴かはわからない。)

ここ2~3日の間に作られたようだ。繫殖期は5月から6月とのことだからまさにこれからが産卵の時期にあたる。

穴の下には大量の木くずが散乱している。木くずの一つ一つは長さ4~5センチで鉛筆ほどの太さがある。これだけのものを短期間に削りとるのは身体の小さな野鳥としては大変な作業にちがいない。あのハンマーを打つような連続した打刻音を響かせて強烈に口ばしをたたきつけるのだから、首や頭がどうにかなってしまいそうな気もする。脳震とうなど起こさないのかしらん(まあ、大丈夫であるからこそこうやって彼らの種が生存し続けているのだろう)。営巣・産卵のため=種の存続のためとはいえ、大変な苦労であることは間違いない。





森の中を散策しながら出会ったちょっとした新鮮で感動的な場面だった。里山には感動と驚きが詰まっている。

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