2024年1月31日水曜日

スローライフ

薪ストーブに載せた薬缶からの湯気がほんわりとした心地よい空間を作り出している。静かなこの空間に時折り爆ぜる薪の音と湯の沸騰する音がアクセントになる。


そとは寒い。温かいコーヒーをひと口飲んで屋外の作業へ。

昨年末から進めている雑木林の伐採。やっと倒した樹木の運び出しに見通しがついた。これらの木々も来年の今頃には薪ストーブで活躍しているはずだ。


山が程よく手入れされ(眺めても良し)、燃料も十分すぎるほど確保できる。しかも身体も使っての作業で健康になる。いいとこ取りの生活。

里山のスローライフ。アメージング!

2024年1月29日月曜日

梅開花

だいぶ日が延びてきた。陽差しも強くなってきた。こないだまで17時の夕焼けチャイムは夕闇の中で聴こえていたが、いまでは明るさが十分に残っていてまだ野外で作業している時分だ。

早咲き品種の白梅はツボミが一気に膨らみ、開花が始まった。ミツバチたちはこのわずかな数の開花した梅の花も見つけて訪花するはずだ。彼等が待ち続けた「花いっぱい」の季節は間もなくだ。

ミツバチでなくとも、寒さから解放されて野山が「 花いっぱい」になる季節は何かしら嬉しいものだ。
そうこうしているうちに2月は目前に迫っている。分蜂群の捕獲準備を急がねばならない。

2024年1月23日火曜日

ささの湯考

常陸大宮市が誕生して今年10月で20年経つ。市では市制施行20周年の機運醸成のプレ事業として、市内にある温泉・温浴施設の無料「利用券」を市民一人あたり2枚配布してくれた。


「ささの湯」は一番近くにあることもあって普段でもしばしば利用している。特に寒くて体が芯から冷えてしまった時などは、サウナに入って心身をリセットしている。とても有難い存在だ。とくに夕方4時過ぎると入浴料が安くなるので、近隣のリピーターでたいそう混みあう(かくいう小生も、割引価格となるその時間帯を待って出かけている一人ではある)。この利用券のおかげであろう、今日も大変混みあっている。

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屋外にある半露天風呂は開放的で眺めも良い。眼下を流れる緒川のせせらぎの音や小鳥のさえずりを聞きつつ湯に浸かる。外気の冷気が火照った体にはとても心地よい。視・聴・触・嗅で楽しめる。自宅風呂ではけっして味わえない爽快な気分だ。
願わくばこのシチュエーションで、わずかにでも硫黄の匂いがしたり湯の花が浮いていたりすると最高だが、それは望みすぎ。ここの湯は「温泉」の定義に該当していないので、沸かし湯の単なる風呂=入浴施設でしかない。ではあるが名湯(たとえば秋田県にある有名な乳頭温泉のような白く濁ったお湯で硫黄の匂いに満ち溢れる露天風呂)に浸かっているのだと妄想しつつ目を瞑って雑念を払いのけるとここも立派な温泉になる。

屋内のいくつかある大きな湯舟は社交の場でもある。知り合い同士が楽しそうに会話している姿もよく見かける。ロビーの休憩コーナーもしかり。畳敷き大広間のレストランのテーブル席もしかり。いたるところで「いやっ、ど~も」とか「かえってど~も」とかのイバ弁が飛び交っている。幼子たちは畳を走り回って転んで騒いでいる。でもこれも大丈夫。だれも嫌な顔などしない。ここに集いし者は皆寛容な心を持ち合わせていて、(ここはみんなが安心して寛げる場所だという)おなじ価値観を共有する仲間だ(と思う)。ここではすべてが平等で上下も肩書も男女も関係がない。「お湯」は人の心まで温めてくれる。

そしてこの幼子たち、少年少女たち。父母・祖父母に連れてこられ、共に湯に浸かりレストランで車座になって食べた食事など楽しい記憶・思い出は彼らのココロにずっと残り続け、素敵な財産となることだろう。たとえ将来、学業や就職、結婚で常陸大宮市を離れることがあってもだ。

遠くにある有名な温泉もそれはそれでよい。だが近隣にこんなワンダーランド・アミューズメントスパがある。ささの湯に薬効はなくとも、地元の老若男女・善男善女のココロを解きほぐしコミュニケーションを活発にし、明日への力をふつふつと湧きあがらせる不思議な力がたっぷりとある。

2024年1月14日日曜日

泥さらい事情

谷津にある田んぼの周濠は定期的に泥を取り除かないと水路機能が失われてしまうため、維持管理が大変だ。

自然な土砂の堆積だけであれば2、3年に一度でいいが、年末にイノシシに畦を破壊されて溝が埋まるという非常事態が発生したため急ぎ泥さらいを行なった。

小さな四角の谷津田ではあるが周囲100mはある。うち3辺に水路が回っている。このほとんどがイノシシ被害に遭っているため、全てを人力だけではとても無理だ。

幸いに我が家にはユンボ(バックホー)があるので、さっそく出動させた。心配した田んぼのぬかるみもそれほどでもなく、無事田んぼに入れて一時間ほどで泥を掬い上げた。とはいえ、細部をキレイに整えるのはスコップで人力に頼らざるを得ない。これだけでも大作業だ。





いい運動になる。腰の痛みを気にしながら泥を盛ったスコップを持ち上げる。寒い中、身体は汗ばんでくる。汗を拭いながら見上げる山々の上には真っ青な冬空 。季節の野鳥ジョウビタキが近寄ってきて可愛い囀りを聴かせて励ましてくれる。泥の匂い。冷たい空気。

今日も里山は穏やかだ。

2024年1月8日月曜日

凍星 オリオン

オリオン座が東の空に昇ってきた。冴ゆる空にひときわ明るく光る四つの星の四角とその中に斜めに並ぶ三ツ星。容易に見つけられる馴染みのある冬の代表的な星座だ。(下の写真では肉眼で見える以上の星が写りこんでいるためちょっとわかりにくくなっているが、すぐに見つけられる)
正にこれぞ凍星。

今日は北風が強く吹いていた上に、月が出ていない夜なので空が澄み渡り星がとてもキレイに見える。天の川(銀河)もしっかりと流れているのが確認できる。都会の空では決して見られない(であろう)素晴らしい夜空。茨城北部の夜空、甚だ佳き哉。


iPhoneのナイトモードでここまで撮れる
素晴らしき哉

古代ギリシャ神話ではかように壮大なイメージ。  

星になったオーリーオーン。良き哉。

2024年1月5日金曜日

令和6年(甲辰=きのえたつ) 蜜蜂飼育届

今年も「蜜蜂飼育届」提出時期が来た。

今年は例年よりも越冬群れが多いので、飼育予定最大計画蜂群数を少しだけ多めにして県北農林事務所に届出書を郵送した。毎回かなり楽観的な捕獲見込み数を書いている。自然相手のことなのでその通りになることはけっしてないが、いわばシーズン初めの気合みたいなものだ。控え目の計画ではあまり分蜂群捕獲が見込めないような気がしている。おそらく届を出す日本全国の二ホンミツバチ愛好家の方々も似たようなものだろうと思う。

年初から大地震やら航空機事故が発生して只ならぬ新年スタートとなったが、(養蜂家・愛好家の皆さんがミツバチの姿をのんびりと愛でられるような)平穏な一年であってほしい。


変わることなく蝋梅が開花
芳香を漂わせている