季節を彩る代表的な卯の花。別名ウツギとも呼ばれ、いくつかの品種がある。
一般的なものは真っ白の花のもの。これはこれで清々しく上品で優雅だ。ただ、観賞用というよりは昔から土地の境界などの目印として植えられていたような実用的植物のようだ。
見た目の印象とは違い、花自体にはあまり(というか、ほとんど)香りは無いように感じている。(これは小生の鼻腔臭覚感度が低いからかもしれぬ)
従って、かの【夏は来ぬ】の「卯の花の匂う垣根に~♪」の歌詞は「卯の花が匂うが如く(=色が鮮やかに映えて見えるように)咲いている垣根に・・・」の意ではないかと勝手解釈している。確かに匂い立つような花の咲き誇り具合だ。艶やかで、華やかで、存在感を自己主張してている、そんなオーラが出ている気がする。匂うが如くとはこういう感じなのだろう。万葉集にある「あをによし奈良の京は咲く花のにほふがごとく今さかりなり」(小野老)と同じ用法ではないのかなと思う。
我が家には真っ白の卯の花も多数あるが、近年観賞用として苗を買い求めて植えたピンクが混じった品種、サワラウツギもあって、これはこれでまた違った趣があってかわいらしくてよい。
サラサウツギに訪花するらホンミツバチ |
このサワラウツギも緑深い中にひと際映えていて、われわれの目を楽しませてくれるのだが、むしろミツバチにとって嬉しい存在であるようだ。真っ白のウツギに比べると数段多くの小昆虫が寄ってきて夢中で蜜を漁っている。
6月の晴れ間はすでに夏の日差しに青空。夏は来ぬ。
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