紅葉の時期は過ぎ、木々の葉が舞う時期になった。
今年もたま落ち葉で堆肥を作るべく囲いを作った。今回はしっかりしとした竹編みの造りである。(昨年同様に藁で作ってもよかったのだが、竹林の伐採で大量に材料が揃っていたため凝ってみた次第。落ち葉を踏み込んだ時に横に膨らんで変形しないのが良い)
先日、さっそく市内近隣某所にある落ち葉の吹き溜まりで落ち葉をかき集めてきた。ここはアスファルトの上に落葉樹のキレイな落ち葉だけが集まってくれていて、実に効率的に回収できる場所。毎回利用させてもらっている。
この工事現場で使われる超大型の土嚢を満杯状態にして8袋分を集めて運び、足で踏み込みながら囲いに入れた。
ほぼ満杯になったが、落ち葉が落ち着いてくると約半分の嵩になってしまう。またしばらく置いてから第二回目の投入をしようと思う。
こうやっていると思い出すのは、子供のころ(昭和40年代)に父母の手伝いで山に入り、落ち葉搔きを手伝ったことだ。今では想像できないだろうが、(・・・言葉で説明してもイメージができないと思うが)大人たちは落ち葉を熊手で器用に集めながら葉っぱの向きを揃え、ヒモ(藤の弦を使っていたものだ)で縛りあげて丸めて、例えれば簀の子で丸めた感じにして効率よくに落ち葉を運んでいたのである。一見不可能とさえ思える「集めた落ち葉をヒモで縛る」であるが普通に行っていたのである。これなども廃れてしまった昔の生活の技・知恵なんだなあ、などと回顧しながらの作業だ。
澄み渡った秋の青空の下で行うこういった体を動かしての作業、本当に楽しい。巷間の喧騒からはまったく離れているし、雑念・邪念を捨てられて、ただただ没頭できる。