2020年9月に設置した『ガチャポンプ』=手押しの井戸ポンプが、昨年秋ころから本体部分にヒビ割れが入り調子が悪くなった。
いつヒビが入るような打撃を受けたのか分からぬが、表面からはうかがい知れない微細なヒビがおそらく以前から入っていたのだろう。明らかにわかるようになってきたヒビの隙間部分を各種接着剤で補修してはみたものの、本体が鋳鉄製でなかなかキレイに完全にはくっつけることができない。仕方なく多少の水漏れしながらも我慢して騙し騙し使っていた。ところが年末になるとヒビ割れ部分に入った水分が凍ったのだろう、大きく隙間が空いて使用不能となった。
前回のポンプはホームセンターで取り寄せてもらった品で結構値が張る高価なものだったが、今回購入したものはネットで購入したものでほぼ半額程度である。
届いた新しいポンプを取り付ける段になり、メーカーが異なると細部の仕様が結構違っていて単純に交換できないことに気付かされた。一般にこの手押しタイプのポンプには(本体シリンダーの大きさの違いで)3寸2分の32タイプと3寸5分の35タイプがあることは知っていたが、それだけではなく微妙な違いが多数あって、結構それが決定的だったりするため単純には交換ができないのであった。大した違いはないだろうとタカをくくっていたため少々焦った。
新旧ポンプの決定的な違いは、本体内部の弁部分だ。 それに伴い台座板と本体の間に挟むゴムの形状も変わり ボルトねじの長さも異なる。単純な乗せ換えでは済まない。 |
どうにか無事水を組み上げられた |
結局、台座板から壊れたポンプを外し、井戸に垂らしている8m程の管も引き上げてあれこれと苦労したが、無事に水を組み上げられるように接続しなおせて復旧できた。
寒い中での作業は2時間ほどかかり、身体がすっかり凍えてしまった。さっそく薪ストーブ前に座って、熱々の『SAZA COFFEE 』(いつものステックタイプのインスタントコーヒーではなく、今日はドリップ式の本格的なもの。頂きものである。やはりドリップコーヒーは香りも味も違う)をすすった。
一口に「手押しポンプ」といっても、知らぬことばかり。いい勉強になった。