2018年12月27日木曜日

寒さの中で野菜が甘くなる不思議

ここのところ暖かい日が続いていたが、やはり年末である。寒い日は寒い。霜が降りて一面が真っ白な朝もある。
そんな朝の畑の白菜はすっかり『霜化粧』である。
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これだけ冷え込んでも葉野菜や根菜はダメにならない術を身に付けている。

うろ覚えの知識だが、純粋な水は零度の凝固点で凝固する(氷になる)が、糖分やビタミンなど、水以外の別の物質が混じる・含まれると零度より凝固点が低くなる(零度を下回っても凍らない)。だから冬に向かって糖分を貯め込んだ野菜は大丈夫。そして実際にこのように凍てつくようになってからも、より寒さに耐えようと糖分を増やす。
なので、冬の寒さに耐えている野菜は豊富に糖分を含んでいる=甘さが増している。
・・・という理解でいる。生物科学的な正確な仕組みはどうだか分からぬが、そんなこたぁどうだって良いというのが基本スタンス。

こんな凍てついた畑から採った野菜しか口にしないので、スーパーのキレイな姿の白菜やホウレンソウの甘味とどれほと違うのかが比較できないが、たぶん理屈通りなのだろう。
ああ、旬の露地野菜を食べられる幸福感。。半端ない。

2018年12月15日土曜日

一番のお気に入り

「ゆずコンフィチュール」が今月から販売店様の店頭に並べられている。
香り豊かな柚子皮と自家産の百花蜜を素材にした、地元産品だけで作った柚子ジャム。
この季節にだけ提供できる季節限定商品だ。

はちみつの濃厚な甘さと柚子ピールの苦味が程よく調和して、大人の味に仕上がっている(・・と思う)。口中に広がる柚子の香りは何とも上品で爽やかだ(・・と思う)。
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今年もひとビンだけ試食してみた。
個人的に一番のお気に入りの「バニラアイスクリームへのトッピング」。

柚子にしてもはちみつにしても、これら材料がどのような場所で生育したり取れたりしたのかをよく分かっている。
だからであろうか、スプーンで口に含むたびに黄色い柚子が青空に映えた風景や、風に揺れる花々とミツバチたちの飛び交う姿が、目の前に広がってくる。
なんとも豊かな世界が、口中と脳内とに広がってそれはそれは幸せな気持ちになれる。
毎年お買い上げいただいている(年配の)女性も、まさに同じようなことをおっしゃっていた。

小生が提供している・生産しているのは単なるはちみつとその加工品である。
だが、食べた人が幸せな気持ちになってもらえるようなものであるならばこれに勝るうれしいことはない。
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もうひとつの数量限定商品、クルミのはちみつ漬け『くるみ&百花蜜』も大好評だ。ひとビンにクルミが約5個分入っている。クルミの収穫量に限りがあるため数量限定とならざるを得ないのが残念だ。

2018年12月4日火曜日

枇杷馥郁たり

枇杷の花は芳香性がとても強い。

木の周りは馥郁として、甘く上品な香りが漂う。
樹下に立つと不思議な感覚になる。個人的には好きな匂いだ。
多くの人が『杏仁豆腐』の香りと表現しているのだが、なるほど、納得できる。

人が香りに引き寄せられるのと同じように、花には花粉や蜜を求めて多くの昆虫が寄ってくる。当然に我が家のミツバチたちも通ってきているのだろう。こんな上等な香りのする花の蜜や花粉は見逃すはずがない。
初夏に黄橙色の甘い実を付けてわれわれを楽しませてくれるのも、ミツバチの花粉交配=ポリネーションのお陰。