2017年8月19日土曜日

Blueberry Confiture

ブルーベリーが収穫時期だ。
我が家にあるのは大小20本ほどのブルーベリーだが、それでも一気に大量に熟し始まるので収穫が追い付かず、多くはそのまま放置となるのが例年のパターンだ。
収穫して冷凍保存もしているがキャパシティにも限界があるので、毎年シーズン後半にはもういいやぁ・・となってしまっている。
いろいろな方に声掛けし来ていただいて摘んでもらってはいるのだが、それでも到底採りきれない。もったいないとは思うがこれ以上はどうしようもない。
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この大量にとれるブルーベリーと、我が家で今年採れたはちみつを使い「ブルーベリーコンフィチュール」を作ってみた。参考にしたのは昨年手に入れた次のレシピ本。
 低カロリーで栄養豊富 季節の果物を使ってつくる 蜂蜜コンフィチュール
(磯部由美香著 誠文堂新光社)


今回は生ブルーベリー2000gに対しはちみつ250gを投入。はちみつ比率12.5%。
ジャムのように砂糖による甘さではないのでスッキリとした甘味の食味に仕上がった。程よい酸味と強いはちみつの香りが口中に広がる。果実の粒々も十分残っているし、果汁とのバランスも良くて、食感はGood。
ネットリベタベタのペーストではなく、サラサラしたトロミの少ないものなのでパンに付けるよりもプレーン・無加糖のヨーグルトに乗せて食べるほうが適していると思う。チーズケーキなどの横に添えても良いだろう。
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試食していただいた方にもおおむね好評だ。
甘さがはちみつ由来のものだけというのが一番評価いただいた点だろうか。

ほんとうは、生はちみつの良さを生かすために非加熱の生はちみつを煮上がって粗熱がとれたブルーベリーに単に混ぜ込むだけにしたいのだが、これだと発酵が起こってしまうということがある。生はちみつであるがゆえにふんだんに含まれるその酵素のために、逆に保存性が極めて悪くなってしまうのである。
したがって残念ではあるが『生はちみつの良さ=生きた各種酵素が含まれている』という生はちみつ最大の特長を殺さざるをえず、ブルーベリーの実と一緒に十分に加熱することが求められる。でも味は変わらないので良しとしている。
これで特長の半分が失われることにはなるが、詰めた瓶が破裂(・・それはないにしても発酵して瓶からあふれ出たり)するよりは良い。

試食モニターの方からいただいたご指摘を反映して、より良いコンフィチュール(・・けっしてジャムではない)を作るつもりだ。いずれ商品化できるかもしれない日を夢見て。
水は一切加えていないが数分煮るとこれだけの水分が出てくる
煮るのは5分間ほど

2017年8月12日土曜日

Fresh summer vegetables

採れたての夏野菜たち。色どりも多彩。露地栽培の夏野菜は太陽の味がする。
これらには生命活動に必要なエネルギーがギュッと凝縮されている。

毎日食べる分を収穫し、美味しくいただく。
平凡で代わり映えしない日々だが、こうやって生かされていることの、なんと豊かで幸いなことか。

お盆が始まる。先祖の精霊が帰ってくる。
ご先祖様とこの大自然(の八百万の神)に感謝。




2017年8月10日木曜日

2017 はちみつ初採集

今シーズン初のはちみつの採集を行った。
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昨年までは、暑いさなかに採蜜した巣箱で、すぐあとに巣が落下してしまい、ミツバチ逃去の憂き目にあった巣箱がいくつもあった。その苦い経験があるため、外気温には敏感にならざるを得ない。
昨日までの酷暑が一段落し、今日は暑さによる巣落ちリスクがいくぶんか低いような気がしたため、本日採蜜をした。巣の状態と群れの密度・勢いなどを勘案しながら慎重に採蜜対象巣箱を選定した。
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開いたのはしっかりと巣脾が詰まっている巣箱。
整然と巣脾が対角線で並ぶ姿は、美しく、素晴らしい。
整然と並んだ巣脾・・・す、すばらしい

糖度は80.0%  十分な濃度だ

さっそく濾過開始だ。
我が家では、無理な圧搾や遠心分離は一切行っていない(・・というかそのような設備は無いし、とにかく『垂れ蜜』方式にこだわっているのでやるつもりはさらさら無い)。
巣箱から巣脾を切り出してナイフで細分化し、蜜が出やすくしたうえで、目の粗さが異なる2種の布を使い濾過する。

一次濾過は二重にしたポリエステル布(目の細かな洗濯ネットを使用している)。
二次濾過は厚手の不織布(油濾しにも使用するリードのクッキングペーパーだ)。

これで異物(巣くず・みつばちの死骸など)は完全に除去できる。
下写真で、蜜が染み出ている部分が一時濾過のポリエステル布。蜜貯まりの下が二次濾過のクッキングペーパー。この2回の濾過を経て下のタンクに蜜が貯まる。これを瓶詰することになる。

目の細かい不織布=クッキングペーパーでも蜜に含まれる花粉は通り抜けてくれる。
ために、たっぷりと花粉が含まれるはちみつと相成るわけだ。

丸二日かけてゆっくり、ゆっくり、ゆ~っくり垂らして蜜を得る。
こうやって『玉川里山はちみつ』が姿を現す。