2017年3月23日木曜日

チャーミングな「いずみ」さん

このたび当市の「いずみ」さんが国の重要文化財に指定される見通しとなった。
「いずみ」さんのプロフィールは常陸大宮市のHPに詳しい。
  常陸大宮市HP  いずみの部屋

直接本人に会わないとその感動は十分には得られないものだ。市役所隣の歴史民俗資料館におられるというので会いに行った。

下の写真がレプリカだが「いずみ」さんのご尊顔である。評判に違わず、やはり圧巻である。思った以上に大きい。77.7cmある。ほぼ完形に近い復元がされていることに加え、人面の表情がなんとも素晴らしいし、実にチャーミングである。弥生時代の習俗をそのままの姿で表したのか、デフォルメした姿なのかは分からぬが、顔面に入れ墨のようなものをしている。

かつて発掘現場を見に行ったのだが、ちょうどそのころに出土したようだ。
当初より学術目的の発掘を進めたことで、遺跡も出土品も歴史的・学術的価値は高い。工事現場で偶然見つかって取り出されてしまった遺物類とはちょっと違う。

遺跡発掘を担当した関係者の方々もさぞ興奮したであろう。発掘作業とはこのようなものが出ることはきわめて稀なのだが、何かが出れはそれだけでロマンを掻き立てられて、楽しく、興奮するのである。興味のない人にとっては呆れるような作業ではあるのだが。

とにもかくにも、わが市における初の国指定の文化財が誕生する。めでたい。
なお、現在「いずみ」さんご本人は(文化庁に?)出張中らしい。

このような立派な本も出版されていて歴史民俗資料館で購入できる。
カラー写真がふんだんに使われ、説明文も専門過ぎない。
一般の人が容易に読めるような内容となっている。

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