今日は籾殻焼きの際に古代ハスの花托を煙突に入れて炭にしてみた。
こちらも綺麗に焼き上がった。
形崩れしにくいので、どうやら観賞に供せられそうではある。
籾殻を焼いて「籾殻燻炭」を作っている。
焼き過ぎると炭を通り越して白い灰になってしまうため、時々様子を見ながら掻き混ぜる。
この作業では煙突から出る煙に木酢液にも似た強烈な臭いがあるので、周囲に気を配らねばならない(洗濯物とか匂いが付くと大変である)。風向きを気にしながらしないといけないのが難点といえば難点だ。
焼きあがった頃を見計らって大量の水(バケツ7~8杯は必要だ)を掛けて消火する。ここで注水量が足りず消火が不十分だと知らぬ間にじわじわと燃えてしまい、真っ白い灰になってしまう。要注意だ。
注水後はスコップで掻き混ぜ冷えるのを待つ。朝から始めて夕方には綺麗なサラサラの籾の炭が出来上がる。
この籾殻燻炭は畑に撒く。
籾殻が炭となることで、炭の微細な穴が微生物の繁殖を助けたり、保肥力を高めたり、通気性・排水能力を高めたりと、畑に撒くことで畑の土壌改良になる。すごい能力だ。
今年採取した古代ハスの種子を水に漬けて2週間。いま次々と芽が出てきている。まだ長さ3~4センチほどのヒョロヒョロで頼りない。削った部分からちゃんと発芽しているから不思議だ。
今年は発芽率が意外と高いようで、水に漬した100粒のほとんどが発芽している。あと少しの芽の成長を待ち、専用の鉢に移植する予定だ。
厳寒期はビニールハウス内に鉢を移動して凍結を防ぐなどいま暫くの間は手間がかかる。だが、こうやってじっくり手塩を掛けて植物を育て愛でるという精神的な余裕、そしてそれを可能にする環境が十分にあるということは、なんとも贅沢なことだ。