2020年5月29日金曜日

春過ぎて夏来たるらし

夏日となった今日。真夏のような青空に入道雲だ。


そして田んぼ脇にあるウツギの花=卯の花が満開だ。

「夏は来ぬ」で「卯の花の匂う垣根に~♪」と唄われる卯の花だが、そんなに存在を主張するような匂いは無いし、花弁自体も質素で控えめ。この歌で有名な割には存在感は乏しい花だ。

空にはホトトギスが独特の鳴き声で鳴きながら飛んでいる。
このホトトギスと卯の花の組合せ・・・・。
今から約千年程前の平安時代、かの清少納言はホトトギスを尋ねて京郊外に出た帰りに、今が盛りと咲き誇る民家の生垣の卯の花を折り、牛車にたくさん挿したという。枕草子に出てくる話だ。卯の花を見るたびに思い出す。

ちなみにタイトルの「春過ぎて 夏来たるらし~」は持統天皇の歌。「白妙の衣干したり 天の香久山」と続く。清少納言よりさらに300年ほど前の奈良時代の歌だ。
光が輝く季節感を謳いあげた万葉集の秀歌。

もうすぐ夏だ。

2020年5月19日火曜日

田んぼにも防獣フェンス

イノシシの出没が頻発している。
人里に姿を現すだけならまだしも、田植えが終わったばかりの田んぼの中を歩き回ったり、畔をほじくって壊したり(・・すると当然に田んぼの水が流れ出てしまうことになる)と、好き勝手な悪行を繰り返している。今年は特にひどい。
夜間の悪行の被害を見つけた朝の脱力感は、言葉で言い表せないものだ。

ずっと思案していたが、設置済みの畑に続いて田んぼの周囲にも防獣フェンスを張り巡らすことにした。積極的に防戦すること作戦変更である。


 里山にある田んぼの穏やかな風景が、ちょっと殺伐としたものになって残念ではある。しかしこの網目が今年の実りを約束してくれると信じている。
このフェンスの前にたたずむイノシシ姿、おずおずと退散する姿を想像しては、僅ながら溜飲を下げている。
◆  ◆  ◆
この田んぼを近くの山上から眺めた写真。

たっぷりと水を湛えキラキラと輝く田んぼ。周囲の山々は深い緑の森。里山のあらゆる生命の息吹、躍動感が感じられる季節。
お気に入りの眺めだ。

2020年5月9日土曜日

キショウブ

自生するキショウブ(黄菖蒲)が花盛り。

「要注意外来生物」で生態系に与える影響や侵略性が高い帰化植物だそうだ。
菜の花やレンギョウなどの黄色い花が終わったこともあり、新緑の中でこの花の黄色がとても映えてやけに目立つ。
彩り豊かな里山の風景ではある。

2020年5月6日水曜日

睡蓮 マネ

モネの代表作「睡蓮」の池とはこんな感じだろうか。
我が家裏の池に咲く睡蓮である。

白とピンクの花が咲き出した。
薫風が水面を渡って行く。なんとも良い季節。

2020年5月4日月曜日

今年もカエルの大合唱

田植えが順調に進み、今日無事に作業を終えた。まずはやれやれで、ほっと一息である。

田植えが済んだ田んぼでは夕暮れになるとうるさいほどのカエルの大合唱が一晩中続く。( youtube でどうぞ)

慣れてしまえばこの騒音もまったく気にならないから不思議だ。
人間の感覚器官とは、ある時には実にいい加減でおどろくぼと鈍感であり、またあるときには敏感に異常感知できるような仕組みになっているものだ。
慣れとは恐ろしい。

2020年5月2日土曜日

ヤマツツジ

ヤマツツジが花盛りだ。

いままで藪や雑木林に隠れてひっそり咲いていたのだろうが、下草刈りを進めて明るく開けた環境になったため随分と目立つ存在になった。
改めて眺めてみると実に綺麗なツツジだ。
薄い朱色が大半だが、一部には濃い朱色もあり、周囲の新緑の中にあってとても映える。
なんとも言えずいいものである。毎日つらつら眺めては、我が脳は幸せホルモンのオキシトシンを大量に分泌させている。