2018年2月15日木曜日

趣味養蜂の極意

立春過ぎて少しずつだが陽射しは強くなっている。
朝夕はまだまだ寒いものの、なんとなく春遠からじといった感じだ。

いまミツバチたちは大半が巣箱の中でじっと春を待っている。
春を待つミツバチたち
(巣箱の底から上を写したもの)
ミツバチの群れの中心である女王蜂は、三月下旬~四月上旬ころから卵を産むピッチを上げてくる。厳かで輝ける彼らの生命活動だ。
その卵が孵化し成虫となる半月後にはハチの数が一気に増え、やがて半数が巣箱から出てゆく(これが分蜂であり、この飛び出した群れを捕獲して飼育するのが我々だ)。
一年間にわたるハラハラドキドキの蜂飼いのドラマがまた今年も始まる。
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毎年繰り返しているこの分蜂の捕獲劇。
だが条件は毎年微妙に異なるうえ、確立した絶対的な手順というものがないため、同じことをしていても同じ結果になるとは限らない。
そこが面白さの源泉なのだが、なかなか他人には理解できないようだ。

知人の多くは、なぜそこまでのめり込めるのか、なぜ厭きもせず毎年続けられるのか訝しく思っているようだ。無理からんことだが、聞かれたら最近は次のような小難しい言葉を出してちょっと高尚さもアピールしている。
ビジネスマン向けの精神論本・ハウツー本にあるような言葉だが、これらが全て要求されるし、と同時に全てが満たされる、そんな趣味なのである。
・・という訳で、オヤジたちがハマるの、もむべなるかなだと思う。

趣味養蜂の極意
  ①好奇心  絶えず新しい学習の機会を模索し続けること
  ②持続性  失敗に腐らず、懲りず、学習し続けること
  ③楽観性  必ず実現できる、可能になるとポジティブに考えること
  ④柔軟性  こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
  ⑤冒険心  結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
なんとも愛おしいハチたち
Lovely and Charming だ

2018年2月5日月曜日

立春+n日

今年の立春は2月4日だった。
雪が降ることの少ない茨城北部において、今年は珍しく雪が残る。
先日の雪原のミツバチ巣箱
当地でもやっと早咲きの梅が咲きだしたばかり。まだまだ寒い。

四季のめぐりにおいて、年のはじめに相当するのが立春でもある。
暦には立春を第1日目(起算日)としていくつかの目安がある。
古来よりいかに立春が人々(特に農家)の生活の上で大切な節目であったかだ。

【八十八夜】は立春からかぞえて88日目。茶摘みの最盛期として知られるが、遅霜が発生する時期でもある。夏野菜の苗を植えた後に遅霜があったりするとけっこう痛い。注意すべき目安日だ。今年は5月2日。

【二百十日】は立春からかぞえて210日目。台風が多い時期。やはり農家にとっての厄日。刈り取り前の稲が倒されたりするので、警戒すべき頃。今年は9月1日。

【二百二十日】は立春からかぞえて220日目。二百十日と同じ意味で、台風の襲来で天候が悪くなる頃。今年は9月11日。

さて今年のそれぞれの日の時分はどんな具合であろうか。
自然界の出来事の大半は人知を超えるもの。先の天候やらはまさに天に祈るしかない。
・・などブツブツ言い、心配しながら、それぞれの季節を楽しんでいる。