2026年1月15日木曜日

カイガラ山探訪

 玉川村駅の周辺には高低差20~40mほどの比較的なだらかな里山が広がっている。

かつては(この「なだらかさ」が魅力的だったのかもしれないが)こぞってゴルフ場が造成され、この地はゴルフ場銀座になった。時代は変わりコースの一部には太陽光パネルの敷き詰められた。場外からはほとんど目にすることができないが、黒々としたパネルの波は時代に翻弄された地方のちょっと悲しい姿である。きっとこの太陽光パネル群もいつか手入れもされず放置されて荒れた風景になるかも知れぬ、などふと考える。

幸いにも玉川村駅の真東の一帯はその開発の波にのまれずに、そのままの状態である。この一帯に隣接して東側には私有地に複雑に入り組んだ国有林があるためゴルフ場化が免れたのだろう。今、雑木を切って明るい林を作り、桜の樹を植え、散策路を整備して楽しめているのもそのおかげだ。

その国有林は玉川村駅の東、最も近い場所で直線距離700mほどのところにあり、南北に長く広がっている。南端は富士フィルムオプティクス社の南側辺りで、瑞穂牧場へ繋がる道路までとなっている。国有林の看板も立っている。

さて、本題。

この国有林の中に「カイガラ山」と皆が呼ぶ場所がある。無論、通称であるが、その名の通りカイガラ=貝の化石が出土する岩山部分がある。かつてはこの山の一帯は温暖な浅い海であった証拠である。玉川小学校からも歩いて行ける場所であることから先生に連れられてクラスの皆で行った記憶がある。同じ経験を持つ方も多かろう。

久しぶりに現地を訪ねてみた。藪をかき分け進むと懐かしい岩山があった。周りの木々が大きくなっていて子どもの頃の記憶に残る周囲の風景とは違っていたが、露わになっている岩山はそのままだ。




そのうち、懐かしい記憶を持っている方々と皆で歩きたいものだ。こうやって山に入ることで山も保全され、素晴らしい価値ある地元の資産になる。


2025年12月31日水曜日

日立の山の上にあるもの

 常陸大宮市のたいていの場所から、東側に見える日立の「高鈴山」とそれにつながる峰々。。

高鈴山の山頂には縦長の煙突状の構築物があり、その姿をはっきりと見て取れる。白いから余計に目立つ。昔から当たり前にそこにあって煙突状のものであることと、場所が日立鉱山のある山ということ、さらには排煙による公害があった云々のわずかな歴史的知識も相まって、長いことこれがその日立鉱山(日鉱)の大煙突であると信じ込んでいた。

そうではないことを知ったのは1993年に煙突が倒壊してニュースになり、その関連記事を読ったときだった。まったく別の場所に「日立の煙突」があったという事実・ずっと間違って信じ込んでいたということが恥ずかしくもあり、愕然としたことをいまも記憶している。

山頂の施設はメインとなる「高鈴山雨量観測所」の白い塔状の建物で、その他東京電力の無線中継所などいくつかの電波関係の施設が併設されている。


これが遠くからも見える白い塔の正体

この施設がある山頂までは車で行くことができる。舗装された道ではある。車でいけるのだがあまりお勧めはしない。

というのは、途中の「かみすわ山荘」までは無難な道でありアクセスは容易に感じられるが、その先は車の行き違いができない細い道路となっている。しかも両側から藪が迫っており車体は否応なく擦られる。当然細かな傷がつくので覚悟が必要である。道には大小の落石もあったり、倒木があったりでかなりの冒険トライブとなる。すぐ横の路肩の崖に注意を払いつつ、あわせて車体に付く傷も気にしつつ、対向車が来ないことを祈りながら先を急ぐ運転というものは精神的によいものでは決してない。車に細かな傷を厭う方、運転に不安があり心配性な向きはやめておくに限る。

ということなのだが、長年思いつつもなかなか果たせなかった現地訪問の夢を果たせて、ひとつ気持ちの整理がついた。つまらないことだが自分の中では大きな決着を見た出来事である。次回は本物の「日鉱煙突」と記念館を訪ねてみようと思う。

よき一年であった。ではまた来年。。

2025年12月11日木曜日

葉が落ちて見えたもの

師走の寒風が落ち葉を転がしている。
キレイに色付いて目を楽しませてくれたモミジもすっかり葉が落ちて、繊細な枝が冬枯れの様。
葉が付いている時には気が付かなかったが、木の上部に何やら丸い塊。
バレーボールほどの大きさだ。



そう、スズメバチの巣だ。
この寒さですでに空の巣のようだ。
ここまで大きくなっているということは作られてから長い時間かかっている。
ここは墓へ続く道で、お盆の時期には木のすぐ脇をけっこう人の行き来があったが、誰も気が付かなかったようだ。
何より人的被害が出ていないことが良かった。

こんな自然環境だからスズメバチリスクはゼロにすることはしょせん無理。
適度に共存して行くしかないようだ。

・・・・とはいえクワバラクワバラ。

2025年11月28日金曜日

秋の里山散策会

せっかく山をキレイに・明るく・歩きやすいように・頂上からの眺めが良いようにしたのだから、この景色をみなに知ってもらいたいとずっと考えていた。ただその具体化のノウハウがないために、ごく少人数の知人だけにしか案内できずにいて、その限られた人にしか素晴らしさを共有してもらえずにいた。

今回CAFE Ma.Minとのコラボ企画で6回にわたって秋の里山散策会が開催され、多数の方が山に入られた。ちょうど紅葉が見ごろということもあり、加えて天気も良かったこともあって参加者は皆さん里山歩きを十分堪能されたようだ。

歩きやすい小径が整備されている里山というものはそうあるものではない。案内人と散策マップが付いているのであるから、なおさらご満足いただけたのだろう。


眼下に広がる里山風景の中を水郡線の列車が通過するのを眺められるように時間を意図的に合わせたのも良かったようだ。

今回は秋の紅葉シーズンで彩り豊かな里山散策会だったが、モノトーンの真冬やヤマザクラの咲く季節、あるいは連休頃の新緑の頃、真夏の蝉時雨が降り注ぐ深緑の頃(この時期はヘビの心配がある)などにも計画したいと思う。それぞれの時期で違った素敵な顔を見せてくれる里山である。


こんなに人が来てくださり、素晴らしいを連発してもらえると今までの苦労が報われた感があ、ますます内容充実に気合が入る。

里山はちゃんと手を入れて大切にメンテナンスすると、なんとも暖かくて、ここに生きる人たちに精神的な安定感を与えてくれる存在になるということだ。昔は煮炊きをする燃料の供給源であったし、有機堆肥のもとになる落ち葉の供給源であった里山は、ミッションを変えながらもこうやって我々に豊かな恵み、ある種の精神的な癒しを与えてくれている。

冬の間に薪ストーブで使う薪の備蓄を確保しなければならない時期でもある。さてと・・チェーンソーを手入れしようか。

2025年11月13日木曜日

なんとまあ都会的でオシャレな味

街のコーヒーショップで見掛けた焼き芋ドリンクのポスターに興味を惹かれ頼んでみた。

焼きいも豆乳ラテ。


焼き芋の中身を豆乳で合わせて、ホイップクリームを乗せて黒ゴマ・クラッシュした芋けんぴをトッピングしたもの。甘さは芋本来の甘さにカラメルソースのようだ。甘すぎずちょうどいいストライクゾーン。カリカリの芋けんぴの食感もたいそう良い 。単なるカフェ・オ・レよりはお値段が張るが価値はあるだろう。

寒い季節には、この芋の甘さにほっこりするに違いない。

いやあー、かの「さつまいも」を素材にしたスイーツやらドリンクがこんなレベルにまで進化しているのに改めてビックリだ。

昔、子供の頃に食べていた単なる蒸したさつまいもとは別物だし、だいたいこのようなドリンクにすることなど想像さえ出来なかった。それがなんとまぁオシャレで美味しく(品種改良も含めて)ここまで改良・改善されてきたことか。昔のさつまいもや乾燥芋を実体験している我が身としてはただただ驚きだ。

全国各地で開催されている「お芋博」やら「焼き芋フェス」が大盛況なのも理解できる。まだまだ可能性を秘めたさつまいも。興味は尽きない。

2025年11月8日土曜日

今年最後の採蜜

先日、今年最後の(・・になるであろうと思う)はちみつ採取を実施した。
今年5月の入居群で、女王蜂がパワフルらしく蜂数も多くて勢いがあるため、巣の伸びが順調で、スズメバチの来襲にも耐えた。
天板を外して糖度を測ると予想以上の80度。さっそく最上段を切り離し採蜜した。



ザルにネットを被せて自然落下による「垂れ蜜」の方法をとっているため、気温が下がってくると蜜が垂れにくくなる。という事で今シーズン最後の採蜜作業となる。

今年のミツバチシーズンは分蜂群の捕獲が例年になく少なく気を揉んだ。10月には2群をスズメバチ被害で失ったものの、どうにか10群が元気に冬を迎える。
今回の巣箱はそのひとつだ。2段目にもたっぷり蜜は溜まっている。来年もまた楽しませてくれる群だ。

はちみつの在庫も底をついたいま、貴重な蜜となる。予約いただいている方々にやっとお渡しできそうだ。

2025年10月20日月曜日

大型土木機械の威力

近所の古いお宅で、お屋敷回りの樹木の伐採工事が始まった。

広大な敷地には建物を中心に、竹林をはじめ幹回り6~7mはあろうかという大銀杏が数本、ヒノキ多数、築山の庭のツツジやツバキ、その他多数の果樹がある何百年も続く農家だ。

もう手入れができないということで、これらをすべて伐採・伐根するという。

この作業はまさに「工事」と呼ぶにふさわしいもの。初めて目にする大型土木機械が数台が搬入され唸り声をあげた。するとあれよあれよという間に木々をなぎ倒し粉砕してゆく。昔ながらの、まずは切り倒し、枝を払い、運べるように細切れにして・・・などという作業ではない。これらの作業を仮に人力だけでやっていたらおそらく何か月(あるいは何年)もかかるであろう。威力をまざまざと見せつけられた現場だ。孟宗竹の密集する林もこの大型機械にかかれば、上からチッパーのボックスを被せ、降ろしてくると粉々のチップになって見る影もなくなり、しまいには竹の地下茎程度の深さであれば容易に地中の根まで粉々にできる。まさにおそるべき粉砕マシン。ほんの数十秒の作業でとにかく圧巻である。

自然災害の復旧などにも大活躍する大型重機たちである。少子化・高齢化が進んでとにかく作業する若い実働人員が確保できない時代。ますます必要とされるのは間違いない。

ほんの数日で、あっというまに更地同然になってしまった。さっぱりしたのは間違いないが、昔から馴染んできたイチョウや竹林がなくなり見える風景がまったく新しくて、まだ戸惑っている。