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2011年5月18日水曜日

近田のかはづ 天に聞ゆる

この里で、この時期、毎晩、夜通し行われている蛙(かはづ=カエル)の大合唱です。
ちょうど水郡線の下りの汽車が通りました。一瞬のトーンダウンの後で、再び大合唱。
実際にこの場所でこの大合唱を聞くと、凄いです。
いろいろな種類の鳴き声がステレオで聞こえてきます。
聴き慣れた我々にとっては、喧しい騒音でしかありません。
でも、豊かな自然があってこその素晴らしいコーラスだと思います。



斉藤茂吉の詠んだ有名な短歌 
  『 死に近き 母に添寝の しんしんと 遠田のかはづ 天に聞ゆる 』
も、きっとこのような夜の情景だったのでしょう。
ちなみに、茂吉の母である守谷いくが脳溢血で亡くなったのが大正2年5月23日だそうです。
山形県上山の5月23日であれば、北関東では時期的には少し早い、ちょうど今ぐらいではないでしょうか。

ただ茂吉の聞いたのは『遠田』の蛙の声でしたが、我が家の場合は聞こえるのは直ぐ近くの田んぼです。音量もずっと大ですね、きっと。

☆ツバメの営巣(12日目)
特に変わりなく、相変わらず出入りを繰り返しています。
巣も完成したようですので、きっと産卵も近いのでしょう。
しばらくは、あまり巣に近寄らず、そっとしておきます。不必要な刺激しないことにします。

2011年5月17日火曜日

蜜蜂の巣箱設置(その4)

今年3月8日に蜜蜂の巣箱を設置した。
はや2ヶ月過ぎたが、まだ巣箱に入った形跡は残念ながら、ない。

4月に購入してあった、ニホンミツバチが好む金陵辺という蘭の鉢植えが、いよいよ開花した。
さっそく巣箱の近くに設置することにした。

どうやらニホンミツバチは、この金陵辺の花に団子状態の集団で固まるらしい。
すると花がミツバチの発する熱により直ぐに駄目になる(・・・・ニホンミツバチが集団で固まると大変な熱を発するようだ。天敵のススメバチが襲ってきたときは集団で取り囲み彼らの熱で殺してしまうという)ので、花の周りには網をかけておいたほうが良い、とのアドバイスがさるHPに記してあったのを思い出した。
網を準備するためにウロウロしていた短時間のうちに、さっそくミツバチが飛んできて纏わり付いた。
どんな誘引フェロモンが出されているのか知らないが、その効果は絶大であるようだ。


巣箱近くに設置した。
設置したとたんに、ブンブンと羽音が聞こえてきて花の周りを周回し始めた。

しばらく様子を見ることにしよう。
またひとつ楽しみが増えた。
巣箱の前の梅も実が大きくなった
(参考)定点観測の図
3月9日撮影
4月13日撮影

☆ツバメの営巣(11日目)
巣作りを放棄したのかと心配したが、またツバメが戻ってきた。
どうやら様子を伺っていたようだ。
最終の工程らしき泥塗りを盛んにしている。出入りも頻繁だ。
よかった、安心した。

次なる関心事は産卵の時期だ。しばらく目が離せない。

立派なお椀型になった
 

2011年5月16日月曜日

薫風 まさに爽快

今日の昼食は、屋外で、しかもランチビール付きと相成った。

会社勤めの方には申し訳ないが、農業は時間・規則が基本的にFreeである。
Freeである分、当然に責任も伴うわけであるが、コンプライアンス違反のもの、公序良俗に違反するもの、でなければ基本的に自己責任の範囲で可、である。

今日は田んぼに入ったこともあり泥だらけの姿となったため、屋外のテーブルで昼食をとることとなった。農家ではよくある風景である。
日陰にテーブルを出してランチと洒落込んだ。
吹きわたる風が汗ばんだ肌に心地よい。5月の風、まさに薫風である。空は五月晴れ。
今日の午前中も暑かった。
労働し、大量の汗をかいて働いたものだけが味わえる至福のランチビールである。
五臓六腑に染み渡った(2缶の)ビールであった。嗚呼、極楽極楽。
左はイチョウの木、右がメタセコイアの木
いつの間にか隙間がないほど葉が茂った
上空の雲もなんと清々しいことか

このあと車を運転する予定もなし、危険な機械を操作する予定もなし
午後はのんびり畑仕事であるから問題はない
汗をかいた後のビール、五臓六腑に染み渡るとは良くぞ言ったものだ

★3月の中旬に種を撒いたニンジンが、すっかり成長した。
混み入った部分を間引きすることにした。
間引きしたニンジン。今夜は天ぷらにして食してみたい。
後ろはホウレン草の畝。ニンジンと同じ日に種まきしたものだ。
立派な葉が茂っている。今回は上手くいったようだ。
毎日食卓に上っている。どんな料理方法でも実に美味い。
間引いたニンジンと謂えども、立派な食材である。
洗ってこのまま生で食してもきっと美味いに違いない。
サラダもよいが、今夜は葉も根も天ぷらにして味わってみよう、・・・と思う。
美味い食べ方をあれこれ考える。実に楽しい。
柔らかなベビーキャロット、ほんとうに美味そうだ。栽培農家ならではの贅沢。
これを贅沢といわずしてなんと言おうか。
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☆ツバメの営巣(10日目)
昨日、我が家では雨どいの清掃を行った。
3月11日の地震で屋根瓦が落ちた際に、瓦を固定していた土も崩れ落ち、雨どいが泥で詰まっていたからである。
その作業をツバメの巣に近い雨どいでも長時間行った。
そのせいであろうか、今日はツバメが巣に飛来する姿を見かけない。警戒しているのか?
ほぼ完成していたのに、巣を放棄してしまったのであろうか?  
ツバメは人家に巣を作るにも関わらず、意外と敏感でデリケートな鳥のようだ。
もしかしたら、ツバメには申し訳ないことをしてしまったのかもしれない。

言い訳ではないが、軒を貸したのは人間様であるぞ。
共存共栄は当然に望むところだが、こちらにもこちらの都合がある。
雨が降るたびに雨どいの途中から雨だれが激しく落ちるのを、この晴天のうちに直しておきたいというのは、人間の勝手ではないだろう?。 それに、それに巣には何の危害も加えていない。

騒がせたのはほんとうに悪かった。もう大丈夫だから、安心してほしい。
どうかまた戻ってきてくれ、ツバメよ。

2011年5月15日日曜日

植えつぎ

田植えをして約2週間ほどが経過している。
この間も毎日のように水田の水量を様子見して、放出と注入を作り返している。
適度な水量が稲の生育に何よりも大切である。

水量の見回りの都度、苗が泥に定着しなかった箇所や水没して枯れてしまった箇所などに、予備を植え込んでゆく作業を続けている。
この予備苗の補植作業を『植えつぎ』と呼んでいる。
「つぎ」は、はたして「接ぎ」なのか「継ぎ」なのか「次ぎ」なのかは分からないが、とにかくしっかりと苗が植え込まれていない場所に補って植える作業を昔から当地ではそう呼んでいる。

最高気温が25℃を越える日も出てきて、田の水温も上がってきている。
稲の苗の分結も進んでいるようだ。この時期を逃すと「植えつぎ」する苗の根付きも遅れる可能性がある。

今日は快晴。
この機をとらえて、改めて全面的に『植えつぎ』を行った。
植えたはずの苗がない場所がある
水没して枯れてしまったようだ


この時期の田んぼの水中には、小さな生物(ミジンコのようなもの)が大量に生息する
またドロドロした藻も発生する
水温が上がってきた水田は、稲にとっても最適な環境であると同時に、生き物の楽園でもある


田植えして2週間の田んぼ
畦の草もまた背が伸びた。あと数日後には再び草刈が必要だ
このように、田植えした後も、延々とメンテナンスが必要な農作業=稲作である。
99.999%はしっかりと植えられているが、残りの0.001%のために「植えつぎ」を続けるのである。
この作業による数百本を植えたところで、全体に占める割合も微小であり、限界的な増量は知れている。
現代の経済学的分析においては、投下した労働力・時間に対して得られる経済的価値は極めて少ない「植えつぎ」に経済的合理性はない。
「不合理、あるいは非効率な行動」の最たるものだろう。

不勉強であるため知らないだけかもしれないが、大型の田植え機で田植えを行っている大規模水田農家では、もしかしたらこのような「植えつぎ」は行っていないのかもしれない。
そこではおそらく不可能なはずである。むしろこのような手間のかかる部分・作業を思い切って排除し、大規模・効率化させているはずであるから。
厳格なまでに経済合理性が追求されているはずである。

一方の我が田んぼのような小規模であるからこそできる作業「植えつぎ」である。
経済合理性よりも、やはり優先する情緒的な部分がある。
せっかく育てた苗であり、長い時間と手間をかけて整えた田んぼであるから、植えたいと思うのである。
稲に対する愛情とでもいうべきか。
とにかく「植えつぎ」したくなるDNAが身体に染み付いているのである。
このように手間隙と愛情をかけて稲を育てているのである。
だから、我々は米を大切にする。
だから、ご飯を残す、などということは決してすることはない。何しろ一年の汗と努力の結晶であるから。

レストランなどで、平気で食べ物を残す人たちがいる。
悲しくなる。残念でならない。
料理がその食卓に供されるまでに、どれだけの人が関わり、どれだけのそれぞれの苦労が詰まっているかに思いが至らない、きっとかわいそうな人たちなのだと思う。見えないものを想像することができない人なのだろう。

水戸藩第9代藩主である斉昭は『農人形』を作らせ、農民の労に感謝して、毎食膳に人形が抱え持つ笠の中に一箸の飯を備えたという。あの水戸の殿様がである。「烈公」と呼ばれた荒々しい気性の、幕末のカリスマ藩主斉昭が、である。

□茨城県のHPより 
藩政改革に手腕を発揮したことで知られる第9代水戸藩主・徳川斉昭(1800~1860)は、藩の財政再建のために質素倹約を奨励した。斉昭は農民の労に感謝して、青銅の農民像を作らせ、毎食膳に、人形が抱え持つ笠のなかに一箸の飯を供えたという。その人形像が木彫りの民芸品として伝承されているのが、「農人形」である。
「農人形」は、斉昭の作らせた青銅の像を原型にしている。簑(みの)を着て、あぐらをかいた農民が、手にした鎌を肩にかけ、ひざの上にすげ笠をあおむけに乗せ、傍らにはわらの束を置いている。

農人形(茨城県のHPより)
この感謝の気持ちこそ、時代は変わっても大切にされるべきものであり、また我々米を作る農家にとっては何よりも励みになるものである。

☆ツバメの営巣 (9日目)
どうやら完成したようだ
小さな体での労作である
このツバメが巣の主だ
家の前の電線にとまってよく囀る
まるで巣作りの状況を報告しているようだ

2011年5月14日土曜日

麦秋

初冬に蒔いて越冬した麦が、いまちょうど穂を付けています。
新緑がまぶしいこの時期を過ぎると、まもなく麦の刈り取りの時期になります。

麦畑はまさに金色の絨毯ををひいたように変わります。
その姿は、稲が収穫される田んぼの秋の色そのもの。
万緑の中にただそこだけの秋の色、金。
不思議な光景でもあります。
「秋」という言葉に「収穫」、「百穀成熟」の意味を重ねているんですね。

もう夏はすぐそこです。

☆ツバメ営巣(8日目)
近くで撮影しても、巣作りに没頭していまったく気にならない様子
ツガイが精魂こめて作り上げた巣はほとんど完成しているようです


2011年5月12日木曜日

アンデスポテト 茨城大学農学部 クラフトオリゴ糖 ・・・yacon 

ヤーコン(yacon)という植物があります。
南米アンデス原産。
根の部分は、サツマイモまたはジャガイモに似た芋状のもの。
別名アンデスポテトとも。
食べるとシャキシャキして少し甘く、歯ざわりは梨の食感です。
4月下旬~5月中旬のいまがまさにその植え付けの時期です。

知り合いの方から沢山のヤーコンを頂きました。
立派なヤーコンです。

この植物、日本での栽培歴史は新しく、各地に広がったのは2000年ごろからのようです。
普及栽培には、茨城大学農学部の研究活動に寄るところが大きいとか。

最近はどちらかというと健康食品としての扱いが多いようです。
国立健康・栄養研究所の【「健康食品」の素材情報データベース】によれば、
①塊根はフラクトオリゴ糖とイヌリンが豊富に含まれる。
②他にポリフェノール類であるクロロゲン酸、カフェ酸、ジカフェオイルキナ酸、プロトカテキュ酸が検出されている   のだそうで、
クラフトオリゴ糖は乳酸菌の増殖に寄与するため、整腸作用や血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目されている(wikipediaより)  とも。

食感も良いし、どうやら健康にもよさそう、ということで、ヤーコンの芋部分(塊根といいます)を植えつけます。(今日も雨模様のため植え付け作業は順延)

我がファームでは昨年ヤーコンを植えましたが、酷暑のため不作でした。
わずかに採れたヤーコン、土中に埋めて保存していたものをイノシシに掘り出され、食べられてしまいました。
イノシシは狩猟をする人が減っていることもあってか数が増えているらしく、頻繁に出没します。
農家にとってはちょっと困ったヤツラなのです。

☆ツバメの営巣(6日目)
毎日壁が高くなっています

ツバメが居ない間に失礼して撮影
近くで見ると予想以上に枯れ草が混ざっています

作っている巣の下には設置に失敗したらしい枯れ草が
たくさん落ちています。ちょっと非効率だけど、くじけずに頑張ってます。

枯れ草はこれくらいの大きさです


★蕗を採ってきました。
今日はキャラブキにして食べようと思います。
自宅の庭先で採ってきて、その夕方には食卓に上り、季節の味を堪能できるなんて、最高の贅沢です。
採りたての蕗
★雨模様の天気。湿った風をきって、カラフルな車両が走っています
水郡線上りの汽車が、濃い緑を背景に通り過ぎます

2011年5月11日水曜日

菜種と雨

今日も茨城北部は一日雨模様でした。明日もまた雨の予報となっています。
既に菜の花の時期は過ぎましたが、これも遅い菜種梅雨とでも呼ぶのでしょうか。
本格的な梅雨にはまだ早い冷たい雨です。

甘い香りを充満させていたこの花の一帯も、視界から黄色の絨毯が消え、あっという間に風景が変ってしまいました。既に緑一色です。
ミツバチたちが大活躍したお蔭でしょう、菜の花のあとにはしっかりとした実が付いて、成熟を待っています。
やがてこれらの実が弾け、黒い粒々が飛び散ります。
そして再び来年花を咲かせてくれます。

菜の花が終わると、もうすぐそこに初夏が控えている、そんな感じです。


☆ツバメの営巣(5日目)

周囲の壁の高さが増して巣らしくなりました
小枝が驚くほどく混ざっています
巣の真下に落ちている小枝・泥もたくさんあります

2011年5月10日火曜日

里山整備 山吹を植える

次第に整備されつつある我が裏山、里山である。
今日は、近くの田んぼの土手に自生していた山吹(一重)を、この山に移植すべく作業を行った。
一般には、八重咲きの山吹が好まれよく植えられているようであるが、あえて近隣に自生する一重咲きを集め、山吹のコロニーを作ろうと考えた。
自生している一重咲き山吹はその多くが、自生形態は疎らであり、手入れされていない場所、容易に近寄れない場所である。
八重ほどの華やかさはないが、清楚な美しさは負けていない。
せっかくのこの可憐な山吹色5枚花弁をじっくりと間近で観賞できないことが多い。
ためにあえてコロニーを作ろうと考えた次第である。

今回、篠の生い茂る藪(我が家の土地である。念のため)の中から掘り起こした。
枝が1mほど伸びていて花が確認できる。
枝を辿ってゆくとほとんどの根は篠の根茎と複雑に絡み合っている。
慎重に掘り起こす必要があった。
大小20株ほど堀り上げてきた。
掘り起こしてきた山吹
山の裾面に一列に移植

作業終了

まだ残っている5枚の花弁
そろそろ一重の山吹は盛りが過ぎる
周囲ではヤマツツジが見頃

 ☆ツバメの営巣(4日目)
小枝・泥が積み上げられて、巣らしくなってきた

★ヤマザクラの実
ヤマザクラに多くの実がついている。
これらが熟した後に採取し、実生にて株を増やしてみたいと考えている。
一般に桜の木は挿し木では増やせない。
そのために、一般的にはヤマザクラの若木を台木として、接木で増やす方法がとられている。
ソメイヨシノは実が付かないこともあり、この方法でクローンが作られ全国に広まったという。
ということは、どうやら全国のソメイヨシノは同じDNAらしい。

我がファーム&ガーデンでも、この手法を踏襲し桜を増やす計画でいる。
時間はかかるうえ、成功するかどうかも分からないが、楽しみな計画が進行中である。
まだ青い小さな実である


2011年5月9日月曜日

『山で暮らす愉しみと基本の技術』(農文協 発行 大内正伸 著)の実践

東京・大手町に新JAビルがある。
そしてその地下に『農文協・農業書センター』という農業専門の本屋がある。奥まった場所であり、なかなか人目には付き難い。大手町あたりに勤務する人でもご存知の方は少ないと思われる。
ここは農業の専門書、食・環境の図書、実に13,000点36,000冊の在庫を抱える堂々とした本屋、である。農業関連書籍の数は日本最大級であろう。
時折、ここをのぞく。

一般書店ではまず置くことがないであろう農業関係の本が、ここではほぼ手に入る。
書店経営を考えれば、在庫のリスクはかなり高いと思われる。
年に1冊売れるかどうかわからない専門書の類もきちんと揃っている。月刊誌(現代農業など)のバックナンバーも揃っており、実にありがたい。
JAとしての責務でもあるのだろうか、それともJAの本丸としての矜持なのであろうか、このような滅多と売れない本でも、農業関係者で必要とする人がいる以上置いておくんだ、という拘りをも感じさせる。

そんな本屋で、偶然手に取った『山で暮らす愉しみと基本の技術』なる本がある。
やや値段が張るため購入を躊躇したが、結局購入した。
著者である大内正伸氏が群馬県の山里で実践している生活の知恵をまとめた、いわゆるノウハウ本である。
山の木の伐り方、使い方、石垣の仕組みと補修の仕方、山の水の引き方、小屋の建て方、薪炭火の技術、囲炉裏の再生・・・など。
昔から伝承されたワザを新しい感性で訊ね深めた山暮らしの基本技術を、詳細なイラストと写真で紹介している。
大内氏が巻頭で記している。
『実際に山暮らしを始めてみると、ついつい手軽な材料や、便利な道具に振り回されがちです。私たちに自然(素材)を相手にする根源的な技術がなく、また山という環境の洞察や土木的な視点に欠けていることに気づく』。
またこの本で紹介されている諸々の技術を『具現できる最後の山村世代が、日本では70~80代の老人になっている』という現実と、かつては当たり前であった技術が20世紀になって、古いもの・非効率なもの・遅れているものとして忘れ去られようとしていることを危惧しておられる。
豊かな恵みを与え続けてきてくれた山を、私たちの世代でなくしてしまってよいのであろうか、という強い問いかけでもある。
採る・育てる・活かす・楽しむ・・『山の恵みを使いながら山を守ってきた』農家の暮らしの知恵が満載、との紹介文に惹かれ購入し、貪り読んだ。
まさに、このファームで実践しようとしていることが丁寧に解説してある。
恥ずかしながら、この本で得たはじめての知識も数多くある。

里山整備の一環で数多くの杉やヒノキを切り倒しているが、残念ながら燃料用の薪にする以外に用途が見つからず惜しいと思いつついた。
製材所で製材すればそれなりに利用価値はあるであろう綺麗な丸太である。
が、そのための運搬なり手間を考えれば、とても現実的ではない。第一、製材所が思い当たらない。それに、コストパフォーマンスが悪すぎる。

この本の中で紹介されている『丸太から材をとる』の項で、目からうろこが落ちた。
なんとクサビを使って丸太を割り、そこから板をとる方法が紹介されている。
これが出来れば丸太の用途が一気に広がる。
綺麗な板にする必要などなく、凸凹でも曲がっていても良いではないか、どうせ自家用なのだから。

さっそく実践してみることにした。
とりあえず(労力・時間・問題点の検証のため)テストケースとして、今年1月に伐採して乾燥させてあった杉の丸太2本を加工することにした。
長さ185cm径20cmのものと、長さ118cm径26cmのものである。

要領はとても簡単である。
木目の中心に軸を取ってクサビを切り口に打ち込み、このクサビで出来た割れ目に次々と次のクサビを打ち込んで行って半分にするというもの。
185cmの丸太は8箇所クサビを打ち込むことで、綺麗に半分に割れた。
所要時間も15分ほど。
同じようにして、118cmも半分に。
金属製のクサビを割れ目に順番に打ち込んでゆく

綺麗に繊維に沿って割れた

118cmも割れた
やや芯を外れてしまった



この半分に割った丸太から板を作り出す。
割り面の反対側、つまり外皮側に20cm間隔でノコで切れ目を入れ、クサビを入れつつ順に割って(剥がして)平面を作ってゆく。


とにもかくにも、満足に揃っていない道具で、悪戦苦闘しながら、なんとかテーブル(らしきもの)を作り上げた。所要時間は約6時間。
厚さも平面も決して満足できるものではないが、製材された材木で作ったならば得られない充実感がある。
単に板を一枚作り出すという作業、つまり板を平面に整えるということが、直線に切るということが、どれほど大変なことなのか思い知った作業であった。
大昔の建物、たとえば1000年以上前の法隆寺や薬師寺の東塔などはいったいどのような道具で、どれだけの時間と労力で作られたのであろうか。気が遠くなるような気がする。
鉈(ナタ)で仕上げた面は波打つ面が美しい。
木目も鮮やか。杉の芳しい香りが漂う。

脚は切り出した丸太をそのまま利用
手抜きではあるが野趣あふれる意匠だ

☆ツバメの営巣 3日目
巣が少しずつ形になってきた
2羽が休むことなく離発着している

2011年5月8日日曜日

蟷螂の卵梢

蟷螂と書いてカマキリと読む。難解な文字である。

この季節は、カマキリの孵化の季節でもある。
カマキリの卵は、多くの人が目にしたことがあるであろう。
あの薄茶色の泡が固まったような球に近い形状のものである。
あの塊を卵梢(らんしょう)と言うそうだ(wikipediaより)。

やがて時期が来ると、この卵梢から、ミニ・カマキリが多数沸いて出てくる。
形は成虫をそのまま小さくした(正確には羽がない)ミニ・カマキリである。
これら孵化の画像なり映像はHPやYuotube等で多数紹介されているので、ご覧になった方も多いことと思う。

ここでは、カマキリが孵化する前の卵梢の内部を紹介したい。
田の畦道で見つけたカマキリの卵=卵梢を、孵化した後のもの、つまり空っぽであると思い半分に割ってしまったものである。
卵というべきか、幼虫というべきか、未だカマキリの形になりきっていない『虫』状態であることをはじめて観察した。
冬は硬くて簡単に手では割れないのに、この時期になると軟らかくなっており、いとも簡単に半分に割れた。これもまた新鮮な体験であった。
ではあるが、カマキリたちにとっては、まさにこれからこの世に生まれ出ようとする直前でこのような不本意な形で日の目を浴びるとは思ってもいなかったであろう。
ほんとうにかわいそうなことをしたと反省している。

写真撮影後は割った面をそっと合わせて、何ごともなかったようにして、元の場所に戻した。
所詮野生の昆虫である。割れた部分の一部は孵化出来ないかも知れないが、ほとんどが羽化するはずである。

ここに写真を紹介するが、いわゆる『虫もの』に弱い方はご覧にならないほうが良いだろう。
割る前の卵梢

卵梢の内部
真ん中の芯状の棒から放射状に個々の卵がぶら下がっている。
幼虫になる前の黄色い虫である。黒い点は目になるものだろうか。

★5月7日に開始したツバメの巣作りは順調そうである。2羽(ツガイであろう)が忙しなく飛び回っている。 (営巣2日目)
嘴には小枝のようなものを咥えている
台となっている蛍光灯カバー上の泥の形が、半円形になっているのが確認できた

2011年5月7日土曜日

ツバメ 営巣

ツバメが飛び交う時期です。
田植えが終わった水田の上を、スイスイ飛び回っています。

我が家の軒先にもツバメがやってきました。
囀りの声がうるさいので覗いてみると、営巣を始めていました。
周囲の田んぼはちょうど田植えの最中で、いい具合に巣作りの泥が集められるのでしょう。
巣から落とされる糞の始末は大変ですが、益鳥でもあることだし、ひとまずは歓迎することに。

今日はじめてこの場所にとまりました。
盛んに発着を続けています。
巣は何日くらいで完成するのでしょうか


以下、今日のひたち里山ファームの映像です。
霧島ツツジがほぼ満開で見ごろになりました

牡丹も見ごろです
今日は雨に濡れて一段と艶やかです
青梅も大きくなってきました
大きくなった栗の葉

キウイフルーツの木
枝を広げると自立できないため、支えが必要なのです。
キウイフルーツの木は、マタタビの木と同じ科であるため
猫が好む・・・と聞いたことがあるが本当でしょうか

これがキウイの葉

蕗も伸びてきました

手前がコゴミ  その向こうはブルーベリーの林
 
これがブルーベリーの花
今年もたくさん花が付いています
 
稲の苗床が撤去されたあとのビニールハウスには
トマトやスイカの苗が植えられました

イエローミミというトマト

レッドオーレというトマト

紅小玉というスイカ

田植えが終わった後の田んぼの端っこには、補植用の苗を
置いておきます。しばらくの間、田の水量の見回りのたびに
抜けている箇所を見つけてはこの苗を植えてゆきます。

午後からはまた雨になりました。