2026年5月8日金曜日

一芯二葉  和紅茶

5月2日の 八十八夜を過ぎ、野にも山にも若葉が繁る時季。田植えも真っ盛りだ。

昭和40年代の頃は田植えが終わった後には茶摘み作業が行われていた。茶葉の成長は速いのでタイミングを逃さない様に、近所の人たち(主に女性たち)が集まって集中的に摘み、その家が終わると次の家の茶摘みを皆ですると言う、いわば地域相互扶助システムが機能していた。

だがもうこのようなこともしなくなって久しく、この何十年も茶摘みは行われていない。お茶は買って飲む時代になった。役目を終えた感があるお茶の木は、毎年適当に刈り込んでいるだけだが未だに健在でしっかりと新芽を付けている。

先日、奥久慈茶の里公園で『和紅茶』の作り方の話を聞く機会があった。性分であろうか、我が家のこの茶の葉で試してみようというと思いが頭をもたげてきた。簡単な和紅茶の作り方の手順書を頂けた 。(発酵させるための)時間こそかかるものの専用の設備は必要ないようだ。

と言うわけで、今日は茶摘みをした。あくまでお試しなのでほんの少しだけの茶摘みだ




①収穫 → ②萎凋(いちょう)--しおらせる工程 → ③揉捻(じゅうねん)--葉を揉む →   ④発酵 →  ⑤乾燥(火入れ)    →  ⑥成熟  という工程を試してゆく予定。これ以上の楽しみはない。

一芯二葉の茶葉を摘みながら、半世紀前、今は亡き父母たちがどんな気持ちで、この風景の中で茶摘み作業をしていたのかを想った。ウグイスの鳴き声とともに、心地よい風が頬を撫でていった。