2011年5月16日月曜日

薫風 まさに爽快

今日の昼食は、屋外で、しかもランチビール付きと相成った。

会社勤めの方には申し訳ないが、農業は時間・規則が基本的にFreeである。
Freeである分、当然に責任も伴うわけであるが、コンプライアンス違反のもの、公序良俗に違反するもの、でなければ基本的に自己責任の範囲で可、である。

今日は田んぼに入ったこともあり泥だらけの姿となったため、屋外のテーブルで昼食をとることとなった。農家ではよくある風景である。
日陰にテーブルを出してランチと洒落込んだ。
吹きわたる風が汗ばんだ肌に心地よい。5月の風、まさに薫風である。空は五月晴れ。
今日の午前中も暑かった。
労働し、大量の汗をかいて働いたものだけが味わえる至福のランチビールである。
五臓六腑に染み渡った(2缶の)ビールであった。嗚呼、極楽極楽。
左はイチョウの木、右がメタセコイアの木
いつの間にか隙間がないほど葉が茂った
上空の雲もなんと清々しいことか

このあと車を運転する予定もなし、危険な機械を操作する予定もなし
午後はのんびり畑仕事であるから問題はない
汗をかいた後のビール、五臓六腑に染み渡るとは良くぞ言ったものだ

★3月の中旬に種を撒いたニンジンが、すっかり成長した。
混み入った部分を間引きすることにした。
間引きしたニンジン。今夜は天ぷらにして食してみたい。
後ろはホウレン草の畝。ニンジンと同じ日に種まきしたものだ。
立派な葉が茂っている。今回は上手くいったようだ。
毎日食卓に上っている。どんな料理方法でも実に美味い。
間引いたニンジンと謂えども、立派な食材である。
洗ってこのまま生で食してもきっと美味いに違いない。
サラダもよいが、今夜は葉も根も天ぷらにして味わってみよう、・・・と思う。
美味い食べ方をあれこれ考える。実に楽しい。
柔らかなベビーキャロット、ほんとうに美味そうだ。栽培農家ならではの贅沢。
これを贅沢といわずしてなんと言おうか。
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☆ツバメの営巣(10日目)
昨日、我が家では雨どいの清掃を行った。
3月11日の地震で屋根瓦が落ちた際に、瓦を固定していた土も崩れ落ち、雨どいが泥で詰まっていたからである。
その作業をツバメの巣に近い雨どいでも長時間行った。
そのせいであろうか、今日はツバメが巣に飛来する姿を見かけない。警戒しているのか?
ほぼ完成していたのに、巣を放棄してしまったのであろうか?  
ツバメは人家に巣を作るにも関わらず、意外と敏感でデリケートな鳥のようだ。
もしかしたら、ツバメには申し訳ないことをしてしまったのかもしれない。

言い訳ではないが、軒を貸したのは人間様であるぞ。
共存共栄は当然に望むところだが、こちらにもこちらの都合がある。
雨が降るたびに雨どいの途中から雨だれが激しく落ちるのを、この晴天のうちに直しておきたいというのは、人間の勝手ではないだろう?。 それに、それに巣には何の危害も加えていない。

騒がせたのはほんとうに悪かった。もう大丈夫だから、安心してほしい。
どうかまた戻ってきてくれ、ツバメよ。

2011年5月15日日曜日

植えつぎ

田植えをして約2週間ほどが経過している。
この間も毎日のように水田の水量を様子見して、放出と注入を作り返している。
適度な水量が稲の生育に何よりも大切である。

水量の見回りの都度、苗が泥に定着しなかった箇所や水没して枯れてしまった箇所などに、予備を植え込んでゆく作業を続けている。
この予備苗の補植作業を『植えつぎ』と呼んでいる。
「つぎ」は、はたして「接ぎ」なのか「継ぎ」なのか「次ぎ」なのかは分からないが、とにかくしっかりと苗が植え込まれていない場所に補って植える作業を昔から当地ではそう呼んでいる。

最高気温が25℃を越える日も出てきて、田の水温も上がってきている。
稲の苗の分結も進んでいるようだ。この時期を逃すと「植えつぎ」する苗の根付きも遅れる可能性がある。

今日は快晴。
この機をとらえて、改めて全面的に『植えつぎ』を行った。
植えたはずの苗がない場所がある
水没して枯れてしまったようだ


この時期の田んぼの水中には、小さな生物(ミジンコのようなもの)が大量に生息する
またドロドロした藻も発生する
水温が上がってきた水田は、稲にとっても最適な環境であると同時に、生き物の楽園でもある


田植えして2週間の田んぼ
畦の草もまた背が伸びた。あと数日後には再び草刈が必要だ
このように、田植えした後も、延々とメンテナンスが必要な農作業=稲作である。
99.999%はしっかりと植えられているが、残りの0.001%のために「植えつぎ」を続けるのである。
この作業による数百本を植えたところで、全体に占める割合も微小であり、限界的な増量は知れている。
現代の経済学的分析においては、投下した労働力・時間に対して得られる経済的価値は極めて少ない「植えつぎ」に経済的合理性はない。
「不合理、あるいは非効率な行動」の最たるものだろう。

不勉強であるため知らないだけかもしれないが、大型の田植え機で田植えを行っている大規模水田農家では、もしかしたらこのような「植えつぎ」は行っていないのかもしれない。
そこではおそらく不可能なはずである。むしろこのような手間のかかる部分・作業を思い切って排除し、大規模・効率化させているはずであるから。
厳格なまでに経済合理性が追求されているはずである。

一方の我が田んぼのような小規模であるからこそできる作業「植えつぎ」である。
経済合理性よりも、やはり優先する情緒的な部分がある。
せっかく育てた苗であり、長い時間と手間をかけて整えた田んぼであるから、植えたいと思うのである。
稲に対する愛情とでもいうべきか。
とにかく「植えつぎ」したくなるDNAが身体に染み付いているのである。
このように手間隙と愛情をかけて稲を育てているのである。
だから、我々は米を大切にする。
だから、ご飯を残す、などということは決してすることはない。何しろ一年の汗と努力の結晶であるから。

レストランなどで、平気で食べ物を残す人たちがいる。
悲しくなる。残念でならない。
料理がその食卓に供されるまでに、どれだけの人が関わり、どれだけのそれぞれの苦労が詰まっているかに思いが至らない、きっとかわいそうな人たちなのだと思う。見えないものを想像することができない人なのだろう。

水戸藩第9代藩主である斉昭は『農人形』を作らせ、農民の労に感謝して、毎食膳に人形が抱え持つ笠の中に一箸の飯を備えたという。あの水戸の殿様がである。「烈公」と呼ばれた荒々しい気性の、幕末のカリスマ藩主斉昭が、である。

□茨城県のHPより 
藩政改革に手腕を発揮したことで知られる第9代水戸藩主・徳川斉昭(1800~1860)は、藩の財政再建のために質素倹約を奨励した。斉昭は農民の労に感謝して、青銅の農民像を作らせ、毎食膳に、人形が抱え持つ笠のなかに一箸の飯を供えたという。その人形像が木彫りの民芸品として伝承されているのが、「農人形」である。
「農人形」は、斉昭の作らせた青銅の像を原型にしている。簑(みの)を着て、あぐらをかいた農民が、手にした鎌を肩にかけ、ひざの上にすげ笠をあおむけに乗せ、傍らにはわらの束を置いている。

農人形(茨城県のHPより)
この感謝の気持ちこそ、時代は変わっても大切にされるべきものであり、また我々米を作る農家にとっては何よりも励みになるものである。

☆ツバメの営巣 (9日目)
どうやら完成したようだ
小さな体での労作である
このツバメが巣の主だ
家の前の電線にとまってよく囀る
まるで巣作りの状況を報告しているようだ

2011年5月14日土曜日

麦秋

初冬に蒔いて越冬した麦が、いまちょうど穂を付けています。
新緑がまぶしいこの時期を過ぎると、まもなく麦の刈り取りの時期になります。

麦畑はまさに金色の絨毯ををひいたように変わります。
その姿は、稲が収穫される田んぼの秋の色そのもの。
万緑の中にただそこだけの秋の色、金。
不思議な光景でもあります。
「秋」という言葉に「収穫」、「百穀成熟」の意味を重ねているんですね。

もう夏はすぐそこです。

☆ツバメ営巣(8日目)
近くで撮影しても、巣作りに没頭していまったく気にならない様子
ツガイが精魂こめて作り上げた巣はほとんど完成しているようです


2011年5月13日金曜日

初夏の竹林から

タケノコを頂いた。
というか、知り合いのタケノコ掘りに同行させてもらった。
鬱蒼とした竹林に入る。
ひんやりした湿った空気。竹林の匂いがある。
竹の落ち葉の間に、わずかな頭を探す。
足で落ち葉を掻き分け、幼い姿を露わに。
タケノコ掘り専用の鍬を振るう。
折れないように丁寧に、でも力を込めて、繊細に。

初夏の味覚が姿を現す。
落ち葉を、土を、ふるい落とす。
幾層もの皮を剥ぐ。
幾何学的な文様に見とれる。
籠に入れる。


タケノコ掘り用の鍬(特注品だそうだ)と籠
伝統的なタケノコ掘りグッズは、やはりこのペアの組合せに限るだろう
機能的であり、やはり美しい


タケノコの先端
見とれてしまうほど美しい

見事なまでの相似形
自然の作り賜う美に触れた瞬間である

頂いたタケノコたち
間も無く皮を剥がれてしまう
釜茹でに処せられることをまだ知らない


タケノコの下部。初めて光に触れた、綺麗なオフホワイトである。
紫の粒々は将来の根になる部分であろう
ロールケーキにトッピングされたブルーベリーの様でもある


タケノコの皮
細かな産毛が表面を覆っている
昔はオニギリをこの皮に包んでいたことを思い出した


見事な文様
茶色から紫、白へのグラデーションだ
剥いたばかりのタケノコ特有の良い香りがする
初夏の香りか・・

☆ツバメの営巣(7日目)
今日はツバメに失礼して、巣の実測をさせてもらった
W 20cm    H 10cm   D 8cm
まったくの本能で、ちゃんと子育てのためのスペースを作り上げる

ほぼ外形は出来上がったようだ
もう少しで完成か?

 ★霧島ツツジの花が散り始め、赤い絨毯に・・
間も無く、ツツジの下で待機するアジサイに主役が交代する日も近いのだろう

2011年5月12日木曜日

アンデスポテト 茨城大学農学部 クラフトオリゴ糖 ・・・yacon 

ヤーコン(yacon)という植物があります。
南米アンデス原産。
根の部分は、サツマイモまたはジャガイモに似た芋状のもの。
別名アンデスポテトとも。
食べるとシャキシャキして少し甘く、歯ざわりは梨の食感です。
4月下旬~5月中旬のいまがまさにその植え付けの時期です。

知り合いの方から沢山のヤーコンを頂きました。
立派なヤーコンです。

この植物、日本での栽培歴史は新しく、各地に広がったのは2000年ごろからのようです。
普及栽培には、茨城大学農学部の研究活動に寄るところが大きいとか。

最近はどちらかというと健康食品としての扱いが多いようです。
国立健康・栄養研究所の【「健康食品」の素材情報データベース】によれば、
①塊根はフラクトオリゴ糖とイヌリンが豊富に含まれる。
②他にポリフェノール類であるクロロゲン酸、カフェ酸、ジカフェオイルキナ酸、プロトカテキュ酸が検出されている   のだそうで、
クラフトオリゴ糖は乳酸菌の増殖に寄与するため、整腸作用や血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目されている(wikipediaより)  とも。

食感も良いし、どうやら健康にもよさそう、ということで、ヤーコンの芋部分(塊根といいます)を植えつけます。(今日も雨模様のため植え付け作業は順延)

我がファームでは昨年ヤーコンを植えましたが、酷暑のため不作でした。
わずかに採れたヤーコン、土中に埋めて保存していたものをイノシシに掘り出され、食べられてしまいました。
イノシシは狩猟をする人が減っていることもあってか数が増えているらしく、頻繁に出没します。
農家にとってはちょっと困ったヤツラなのです。

☆ツバメの営巣(6日目)
毎日壁が高くなっています

ツバメが居ない間に失礼して撮影
近くで見ると予想以上に枯れ草が混ざっています

作っている巣の下には設置に失敗したらしい枯れ草が
たくさん落ちています。ちょっと非効率だけど、くじけずに頑張ってます。

枯れ草はこれくらいの大きさです


★蕗を採ってきました。
今日はキャラブキにして食べようと思います。
自宅の庭先で採ってきて、その夕方には食卓に上り、季節の味を堪能できるなんて、最高の贅沢です。
採りたての蕗
★雨模様の天気。湿った風をきって、カラフルな車両が走っています
水郡線上りの汽車が、濃い緑を背景に通り過ぎます

2011年5月11日水曜日

菜種と雨

今日も茨城北部は一日雨模様でした。明日もまた雨の予報となっています。
既に菜の花の時期は過ぎましたが、これも遅い菜種梅雨とでも呼ぶのでしょうか。
本格的な梅雨にはまだ早い冷たい雨です。

甘い香りを充満させていたこの花の一帯も、視界から黄色の絨毯が消え、あっという間に風景が変ってしまいました。既に緑一色です。
ミツバチたちが大活躍したお蔭でしょう、菜の花のあとにはしっかりとした実が付いて、成熟を待っています。
やがてこれらの実が弾け、黒い粒々が飛び散ります。
そして再び来年花を咲かせてくれます。

菜の花が終わると、もうすぐそこに初夏が控えている、そんな感じです。


☆ツバメの営巣(5日目)

周囲の壁の高さが増して巣らしくなりました
小枝が驚くほどく混ざっています
巣の真下に落ちている小枝・泥もたくさんあります

2011年5月10日火曜日

里山整備 山吹を植える

次第に整備されつつある我が裏山、里山である。
今日は、近くの田んぼの土手に自生していた山吹(一重)を、この山に移植すべく作業を行った。
一般には、八重咲きの山吹が好まれよく植えられているようであるが、あえて近隣に自生する一重咲きを集め、山吹のコロニーを作ろうと考えた。
自生している一重咲き山吹はその多くが、自生形態は疎らであり、手入れされていない場所、容易に近寄れない場所である。
八重ほどの華やかさはないが、清楚な美しさは負けていない。
せっかくのこの可憐な山吹色5枚花弁をじっくりと間近で観賞できないことが多い。
ためにあえてコロニーを作ろうと考えた次第である。

今回、篠の生い茂る藪(我が家の土地である。念のため)の中から掘り起こした。
枝が1mほど伸びていて花が確認できる。
枝を辿ってゆくとほとんどの根は篠の根茎と複雑に絡み合っている。
慎重に掘り起こす必要があった。
大小20株ほど堀り上げてきた。
掘り起こしてきた山吹
山の裾面に一列に移植

作業終了

まだ残っている5枚の花弁
そろそろ一重の山吹は盛りが過ぎる
周囲ではヤマツツジが見頃

 ☆ツバメの営巣(4日目)
小枝・泥が積み上げられて、巣らしくなってきた

★ヤマザクラの実
ヤマザクラに多くの実がついている。
これらが熟した後に採取し、実生にて株を増やしてみたいと考えている。
一般に桜の木は挿し木では増やせない。
そのために、一般的にはヤマザクラの若木を台木として、接木で増やす方法がとられている。
ソメイヨシノは実が付かないこともあり、この方法でクローンが作られ全国に広まったという。
ということは、どうやら全国のソメイヨシノは同じDNAらしい。

我がファーム&ガーデンでも、この手法を踏襲し桜を増やす計画でいる。
時間はかかるうえ、成功するかどうかも分からないが、楽しみな計画が進行中である。
まだ青い小さな実である